テーマ:食中毒><(14)
カテゴリ:ダイエット、健康
ノロウイルスは乾燥に強く、酸素が十分になくても生きていられる。 85度以上1分間以上の加熱によって感染性を失うが 、60度30分の過熱では感染性は失われない。 これまでは、貝類の生食などが危険とされていた。 感染者の糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染することが知られており、ホテルのカーペットが吐瀉物処理後の消毒不十分による感染例もあった。 アルコール消毒は効果がなく、次亜塩素系の消毒が有効。 それにしても、「海苔」による感染を想定していた人は少ないと思う。 「刻みのり」になぜノロウイルス 乾燥・密閉していても危ない 2017年3月1日 J-CASTニュース 東京都立川市内の7小学校で起きた食中毒の原因について、都が給食に出された「刻みのり」と特定し、ネット上で驚きの声が広がっている。 なぜ乾燥・密閉状態の焼のりがノロウイルスに汚染されていたのかということだ。 …(略)… のりの裁断・梱包段階でウイルスが混入か 和歌山県御坊市内の小中学校などで1月下旬、800人以上がノロウイルスによる食中毒になり、問題の刻みのりを含む「磯和え」が原因と特定されていた。 しかし、事前に「のり」が危ないとの情報はなく、立川市教委は、2月16日の給食で親子丼に、この焼のりを使うことを中止できなかった。 7小学校では、翌17日から児童と教職員約1100人もがおう吐や下痢などの食中毒症状を示し、うち児童7人が一時入院した。 その後、28日になって、都が「刻みのり」が原因だと発表し、大阪市内ののり製造・販売会社「東海屋」もこの日から自主回収を始めた。 また、東京都小平市内の2小学校で23日から児童や教職員約100人がノロウイルスによる食中毒になったことについて、給食で同じ刻みのりが使われていたことも明らかにされた。 東海屋では、委託していた大阪市内の業者がのりの裁断・梱包をする過程でノロウイルスが混入したとの見方をホームページ上で示している。 この業者にJ-CASTニュースが取材すると、その可能性があることを認めた。 この業者は、「昨年の12月前半に、おう吐や下痢などの症状が多少ありましたが、のりは乾燥して密封されますので大丈夫だと思っていました。 20年もこの仕事をしていて、体調が悪い時もありましたが、こんなことはありませんでした。 東海屋さんから連絡があってびっくりしており、危ないことが分かっていたら荷詰めしなかったと思います」と話した。 これまでも「のり」が原因だったが、気づかなかった可能性 刻みのりは、兵庫県産を使っているという。 …(略)… 2017年3月4日、大阪市は、給食の刻みのりを加工した食品製造業「いそ小判海苔(のり)本舗」(大阪市北区)を無期限の営業禁止処分にした。 加工所内から検出されたノロウイルスの遺伝子型が、東京などで給食に使われた刻みのりの型と一致した。 大阪市生活衛生課によると、加工所内にあるのりの裁断機やトイレの便器など8カ所から、ノロウイルスが検出された。 事業主の男性は市の調査に「昨年12月下旬にトイレで嘔吐(おうと)した」と説明した。 東海屋 加熱、乾燥後の食材の素手による加工でウイルス感染するような危険性を予想していた者は、食品衛生の専門家でさえ少ないと考えられる。 <のりからノロ> 加熱後の工程に盲点 2017年3月5日 毎日新聞 …(略)… 都の担当者は「加熱後の食材から広域で大規模にノロウイルス感染による集団食中毒が広がった例は聞いたことがない」という。 ノロウイルスは85度から90度で90秒以上加熱すれば死滅するとされる。 この刻みのりの製品化の際、90度で2時間加熱した養殖ノリを240度程度で7秒間焼いたといい、加熱前にウイルスが付着していたとすれば、この過程で死滅したはずだ。 だが、のりを細かく刻む機械がない東海屋は加熱後の製品の裁断作業を大阪市内の加工業者「いそ小判海苔(のり)本舗」に委託していた。 加工業者は東海屋との取り決めに反して素手でのりを扱っていたといい、取材に対し、東海屋の田中健二社長は「衛生管理の指導が十分ではなく申し訳ない」と話した。 大阪市によると、のり加工業者は保健所の営業許可の対象ではなく、のりを素手で扱うことを禁じる規定もない。 加熱後の工程に盲点があった形だ。 …(略)… それまでたくさんの人々が食べていた牛ユッケ、レバ刺しは、既に禁止された。 今回の事例の対策は、食材加工に携わる人々の体調管理の徹底と、食材を素手で触らないこと、となる。 日本でも握りずしをビニール手袋やゴム手袋で握ることが法で定められる時代となるのだろうか?
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最終更新日
2017年03月06日 20時00分05秒
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