テーマ:哲学(59)
カテゴリ:政について
森友学園問題は、ある日から多くのコメンテーターが取巻きの役人が「忖度」した、という話に落ち着かせる動きが与野党からあった。 国会証人喚問で、籠池氏が、稲田防衛相に勝るとも劣らない、しっかりとした答弁をし、安倍首相夫人付きの役人が送ったFAXが出てきて、面白いことになってきた。 一私人だが、国家公務員が色々と手伝いをしてくれる安倍首相夫人の喚問は、正 直な方であるがゆえに、自民党・安倍総裁は絶対に認めない。 善良な官僚は正直に自分の名前入りのFAXを送ってしまったがゆえに、大きく減点をくらう。 悪質な関係者が懸命に訪問記録等を破棄する役人にあるまじき行為で隠蔽工作をしていたが、多分、悪いことをしている自覚はなかったに違いない。 政治の悪影響を被らないための策として流行している記録の破棄の波に乗れなかったのか。 南スーダンPKOに参加している陸上自衛隊部隊が作成した、日々の活動状況を記録した日報がb防衛省で廃棄。 森友学園との国有地売買の交渉記録を財務省が破棄。 役人は政治に巻き込まれないための保身、政治家に迷惑をかけない一石二鳥のワザとして、記録の破棄を選んだ。 記録は公文書ではない形で残しているのだろう。 [名](スル)他人の心をおしはかること。 「相手の真意を忖度する」 デジタル大辞泉 私のような趣味の政治学徒はソンタクと聞いて、スーザン・ソンタグがまず思い浮かぶ。 代表的な著作は、「反解釈」に続くスーザン・ソンタグの第2評論集、『ラディカルな意志のスタイル』としよう。 出典:Wikipedia スーザン・ソンタグ(Susan Sontag, 1933年1月16日 - 2004年12月28日)は、アメリカの著名な作家、エッセイスト、小説家、知識人、映画製作者、運動家。 人権問題についての活発な著述と発言でその生涯を通じてオピニオンリーダーとして注目を浴びた。 批評家としてベトナム戦争やイラク戦争に反対し、アメリカを代表するリベラ派の知識人として活躍した。 しかし一方では、アグレッシブな「言語帝国主義者」として、言語は全て正規のアルファベット(アクサン、セディユ、ウムラウト等々を認めない)で表現されるべきである、英語以外の言語を言語として認めないなどの英語国粋主義的な強論が、おもに非英語圏の多数の知識人から批判されてきた。 常にラディカルであることを望んだ、リベラリスト(と本人は信じていたことだろう)ソンタグの根本的なスタイルは、固定観念にとらわれないようにすること。 ベトナム戦争時にハノイには行っても、ジェーン・フォンダのようなフツーの人と違い、反戦運動に染まることなく、「戦場を目の当たりにして感じた嫌悪感について書く」ことに専念。 晩年はコソボ空爆への武力行使を支持。 ポピュリズムの欠片もない。 米国のユダヤ人らしく、押し付けがましいばかりの個性的選択だ。 「忖度」とソンタグは大違い。 真摯な思索者ソンタグとは? ローリングストーン日本版 2016年11月14日 exciteニュース
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最終更新日
2017年03月26日 06時00分08秒
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