カテゴリ:組織自壊・ブラック企業
GEは製造業の多くの企業から「目標」とされる 高収益率と業種選択を実現している企業だった。 GE凋落の真因は 企業のモチベーションが低下したから 「未来への問いかけ」がない会社はつまらない 2018.6.29 JB PRESS 2018年6月26日をもってGE(ゼネラル・エレクトリ ック)がダウ工業株30種平均の構成銘柄から外れ、 代わりにドラッグストア・チェーンのウォールグリー ン・ブーツ・アライアンスが採用されることが決まり ました。 GEは、設立以来ずっとアメリカの産業のシンボル だったと言える会社です。 ダウ平均株価は1986年にチャールズ・ダウ氏らによ ってつくられ、GEは最初に採用された会社のうちの 1つでした。 GEは1907年から2018年までなんと111年にわたっ て産業界のエリートであり続けたわけですが、ついに そこから外れることになったのです。 これは、まさにGEの凋落を示す出来事と言われてい ます。 …(略)… かつて日本の経営層とマネジメントの多くは、 「選択と集中」という言葉に象徴されるGEのジャッ ク・ウェルチCEOの手法にあこがれ、模倣した。 ・業界ナンバー1かナンバー2以外の事業は売却検討 の対象とする ・組織のフラット化を図り、間接部門を縮小する ・品質管理手法の「シックス・シグマ」導入 ・人材評価手法の「セッションC」導入 電機産業をはじめ日本の多くの企業が、その姿勢、 手法の多くを取り入れた。 GEは時価総額で世界一の会社だった。 だが、ウェルチ氏の退任時、「GEキャピタル」の 利益が会社全体の利益の52%となり、GEは製造業 ではなく金融機関となっていた。 金融の海に浮かんだ砦となったGEは、2008年のリ ーマン・ショックに端を発する金融不況で、製造業の はずだったGEは、メリルリンチ、シティバンクや AIGなどの金融機関とともに政府の支援で支えられた。 東芝、シャープ、など、日本の電機産業も屋台骨が ガタガタになった。 GEはダウから外れた。 GEのフラナリー新CEOは指名されたとき、「まず コスト、利益率、キャッシュにフォーカスし、次に 会社のフォーカスを決める」と言った。 自動車業界では財務部門が伝統的に強いGMが未来 を見出せない研究開発投資額となっている。 GEも最早リスクを負って、単独では道を切り開く ことのできない企業となったのだろう。 当面、飛躍的な発展、財務状況の好転はなさそうだ。 コラム: 2018年6月27日 ロイター 「角を矯めて牛を殺す」。 イイ諺だと思う
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最終更新日
2018年07月15日 06時00分27秒
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