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2018/11/02(金)21:30

マイケル・ムーア監督 『華氏119』本日から公開

映画・ドラマ・スター(172)

​ アポなし取材で知られるドキュメンタリー映画の巨匠の新作が9月21日米国で公開された。        ​​ 『華氏119』は日本では11月2日に公開された。 タイトルは2004年に公開されたジョージ・W・ブッシュ政権を批判した映画『華氏911』に因んだもの。 「119」はトランプ大統領が第45代大統領が当選の勝利宣言をした「2016年11月9日」を示している。 トランプ大統領に対する批判であり、トランプを当選させた米国社会の批判。         ​​トランプ大統領が「21世紀のヒトラー」になる可能性?​マイケル・ムーアの映画『華氏119』​2018年11月2日 日刊大衆 …(略)… 丹念な取材映像とニュース映像、ムーア監督のナレーションで構成される同作だが、中でも圧巻なのが、ナチスのヒトラーの演説に、実際のトランプ大統領の言葉を“アテレコ”するシーンだ。「人は彼をヒトラーとは比較しきれないと言って歴史を顧みない。 だが私は完全な比較などないと考えている」(本編字幕)        ​​ ドイツがナチスによる独裁に至った歴史の研究家であるテモシー・スナイダー教授の言葉を借りながら、ムーア監督のナレーションによって、ナチスとトランプ政権の類似性が次々と指摘されていくのだ。 1932年11月、ドイツ国民はあるオーストリア移民を国のリーダーに選んだ。 アドルフ・ヒトラーだ。政治経験のなかったヒトラーはそれまでの既存の政治家とは違って率直に物を言って実に新鮮だった。「ドイツ・ファースト」を掲げ、完全雇用の保証をうたい、道路やインフラを整備した。         ​​ まさに「アメリカ・ファースト」を掲げて、企業の国内回帰と雇用の創出を目指す現在のトランプ氏とオーバーラップする。「共同体が専制に傾くとき、礼儀に欠け人種差別をする一団が台頭する」(本編字幕) 映画では字幕とともに、白人が黒人や移民を口汚く罵る姿を写した映像がいくつも流れる。「本屋や新聞やラジオが統制されたら、大衆は支配者の望むものを読み受け入れるだろう」(本編字幕) 国内メディアを統制し、嘘のニュースを流させたヒトラーと、自分に都合の悪い既存メディアのニュースを「フェイクニュース」とブッた斬るトランプ氏の手法が重なる。 …(略)…        ​​​

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