カテゴリ:環境・自然災害
日本は経験のないような、強烈な台風に襲われるこ とが増えている。 大規模な災害の発生しなかった地域が危険にさらさ れている。 本州を縦断、九州から北海道までいっぺんに風雨を もたらすルートをとることが多く、一般に「台風が多 い」という印象をもたらしている。 のウソとホント 新野宏:気象学者、東京大学名誉教授 2018.10.1 DIAMAND online …(略)… 地球温暖化が進むと 強い台風が増える見通し ところで、東京大学ほかがコンピュータを使って行 った、将来地球温暖化が進んだ場合の気候の予測実験 によると、2075~2104年の30年間には1979~2008年の 30年間に比べて、地球上の熱帯低気圧(台風の仲間) の発生数は約22%減る一方、最大風速が33m/s以上の 強い台風の発生数は6%増えると予想されている。 このような将来の地球温暖化の予測は、大気の物理 現象を表わす法則を数式にし、観測した風や気温など の情報を与えて大型の電子計算機で解くといった、日 々の天気予報と似たやり方で行われている。 しかし、100年先の気候を予測するには不確実性が 残っている。 …(略)… 今回の台風21号で関西空港は、滑走路やターミナル 棟の一部が高潮で浸水すると共に、大阪市内との連絡 橋も通行止めになり、利用客ら3000人以上が孤立する という事態に直面した。 大阪では329cmの潮位を記録したが、第二室戸台風で も293cmを記録しており、竣工以来の地盤沈下の影響も あったのかもしれないが、十分な備えがあったとは言 えないように思われる。 …(略)… 災害は予想しがたい。 予想しがたいが、大人数を集めているところはでき るだけ事態が起こったときの想定をしなければならな いと思われる。 台風21号による関空の浸水と浸水後の対応は、明ら かに想定不足、状況判断による対策不足だった。 もしかしたら、緊急時に状況に応じて判断を下す機 能、仕組を持たなかったのではと思わせる。 参考になるような組織的な対応を全く聞かない。 完全民営化された関空が危機管理について、通り一 遍の想定してなかったことは、大きな教訓になる。 最近は、1日の大規模イベントでさえ、様々な危機 想定がなされた、本部運営マニュアルを警察から要求 される時代になっている。 想定しても対策ができる事態ばかりではない。 次善の策、三善の策を思い巡らしても、適わぬとき は、諦めるか、運を天に委ねるしかない。 と行政機関の役割に関する調査研究 2011年4月(財)日本防火・危機管理促進協会 ガイドライン 2012年9月10日 首都直下地震帰宅困難者等対策協議会
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月20日 16時00分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[環境・自然災害] カテゴリの最新記事
|
|