テーマ:世界の中の日本(519)
カテゴリ:中国、台湾
日本は「小国」である。 なぜなら日本人の多くがそう認識しているからだ。 比較の対象が米国であり、(大陸)中国であり、ロシアであるからだ。 大きな国々と比較していれば小さいに決まっている。 高度経済成長期には「狭い日本にゃ住みあきた」「狭い日本、そんなに急いでどこにいく」などの言葉が飛び交った。 島国の日本人は、大陸にばかり目が向いている。 中国メディアが「小日本」などと侮ってはいけないという記事を掲載した。 日本人の多くも気が付いていない事実だ。 軽視できるような国ではない =中国メディア 2019-07-30 Serchina 中国では日本に対する蔑称として「小日本」という言葉がある。 この「小」という言葉は様々な意味を持ち、「取るに足らない」という意味合いのほか、中国の国土に比べて日本は「小さい」という意味合いも含まれている。 中国メディアの快資訊はこのほど、日本は中国ほど人口が多いわけでもなく、国土も小さいうえ、歴史的な問題もあるため、中国人の多くは日本について侮蔑の意味合いも込めて「小日本」と呼ぶことに慣れていると伝える一方、もし日本が欧州に存在する国だったら「とても小日本などとは呼ばなかったであろう」と論じる記事を掲載した。 記事は、中国の国土面積と比較してしまうから日本の国土が小さく見えると伝え、日本の国土面積は約38万平方キロメートルもあるため、もしも欧州にあれば日本は大きい国に見えるだろうと指摘。 なぜならドイツや英国、イタリアよりも日本の方が大きいためであり、欧州の国で日本より大きな国はフランスくらいだからだと論じた。 さらに、日本の人口は1億2600万人ほどで、欧州で最も多いドイツの8200万人を大きく上回っていると紹介。 さらに、国内総生産で見てもドイツ、英国、フランス、イタリアなど欧州の先進国より日本の経済規模の方が大きいと強調、バブル崩壊以降の日本は約30年にわたって停滞し続けているが、それでも欧州の先進国は日本に追いつくことすらできていないのだと指摘した。 また記事は、日本の防衛力についても触れ、「自衛隊の実力はアジアトップクラス」であり、日本は核兵器こそ保有していないが、通常兵器の質は世界有数であると指摘。 つまりは欧州には日本に匹敵するような強国は存在していないと主張し、日本は中国の横にあるから小さく見えるだけであって、本来は「小日本」と呼んで軽視できるような国ではないのだと伝えた。 (編集担当:村山健二) 日本の国土は小さくないが、平野は少ない。 海、河川は多いので、伝統的に海運、舟運国だった。 道路交通が発達しなかった。 大日本帝国の海外侵略の背景に、飢饉と人口爆発がある。 米が足りない、田畑が足りない、冷害が発生するなどで、広い土地のある大陸に目が向き、移住も盛んだった。 動機は、日本では「食えない」ということ。 食えるようにするために、台湾、朝鮮で教育制度と殖産興業を充実させた。 満州ではインフラを大々的に整え、資源開発も活発におこなった。 食えないからといって他国を侵略してよいはずはない。 統一ドイツでも8200万人で日本の人口より少ないが、EU単一市場を作り、欧州はその経済的課題の大きな部分を解消した。 日本の防衛力はアジアトップクラスの金をかけている。 価格が米国より高い主力戦車、武装装甲兵員輸送車、早期警戒機などなど、枚挙に暇はない。 人員構成は幹部の比率が多く、兵が少ない特徴がある。 弾薬、燃料などを含め、正面は立派だが兵站の考慮に著しく欠け、米軍に補ってもらうことが前提のようで継戦能力に欠ける。 自衛隊はアジア最強の軍隊なのだろうか? 太平洋戦争は勝たなくて良かった戦争となり、敗因を真剣に総括しないまま、自衛隊が作られた。 バブル経済が崩壊し、日本人は日本の良さ、古来の民俗風習を見直し始めた。 経済が発展すれば全てが発展するのではない。 足元、来し方に日本人の根っ子があること、豊かさには色々な側面があることに、やっと日本人は気付き始めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年09月06日 16時00分10秒
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