カテゴリ:韓国、北朝鮮
蔚山級フリゲートは、韓国海軍初の本格的国産戦闘艦。 このクラスの小型艦としては異様な重武装、過大な兵装。 1981から93年までに同型9隻が就役。 ウルサン級は前期型(FFK-951~956の5隻)と後期型(FFK-957~961の4隻)に分かれる。 前期型はエリコン社の30mm機関砲を連装で搭載した米エマーレック社の有人砲塔を4基装備。 後期型はこれを伊ブレダ社(現在はオットー・メララ社が販売を担当)の40mm連装機関砲(コンパクト40型)3基に変更。 搭載武器の変更に合わせて後期型はレーダーもST-1802に換え、レーダーやソナーから得た目標情報を集約管制する自動戦闘データ管制システムと武器管制システム、他の艦艇と情報を準リアルタイムで共有するデータリンクシステム(韓国型Link-11)等を搭載。 ウルサン級は対潜水艦、短魚雷の3連装発射管を装備。 浅海を行動する北朝鮮の小型潜水艦に備え、対潜爆雷を12発搭載。 小さな船体に強力な武装を装備するため、主船体の空間不足を上部構造物の大型化で補っている。 構造物の大型化による復元力不足を招くトップヘビー化を避けるため、上部構造物にアルミ合金を使用。 内装には木材を多用。 アルミも木材も熱、火炎に弱い。 スタビライザを装備し安定をはかっているが、波高が4.1~4.5m以上の場合は港に避難する。 2004年、船体上部構造物の亀裂が深刻な状態である事が判明したため、1隻あたり17億~24億ウォンをかけて上部構造物に伸縮性の連結材を設置、主甲板と船体の横に厚さ12~24mmの補強板を張るなどして船体補強作業を行った。 ウルサン級は構造上の問題、想定外の過酷な運用(遠洋航海)などから、老朽化が急速に進み、初期に建造された艦は、練習艦として使用されているといわれている。 7番艦の「済州」(FFK-958)は2003年9月航海中に火災事故を起こした。 【欠陥】 ■武装課題による復元力不足 ■木材使用による燃えやすさ ■使用鋼材の強度・粘度不足による金属疲労の早さ 【輸出】 バングラデシュにウルサン級を原形としたDW 2000H型(バンガバンドゥ)を1隻輸出。 運用後数多くの欠陥が見つかった。 当時経営危機下にあった大宇財閥にあえて発注しリベートを受け取ったとして、バングラデシュ国内では発注時の首相をまきこむ汚職事件となった。 韓国性兵器の輸出で内政干渉が可能らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月29日 06時00分12秒
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