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2020/04/21(火)06:00

「三密」と「3つの密」と日本のサービス業

テーマパーク 遊び場 旅(418)

​​​​​​     ​​ 「三密」は仏教用語。 主に密教で、身密、口密、意密の総称として用いられる。 仏の身体と言葉と心によって行われる3つの行為は、「不思議」であることから三密と称される。 衆生の三業(身口意)も仏の三密と同等であるとされる。 法身の動きと衆生の動きが一致するのが「無相の三密」。 身に印を結び,口に真言を唱え、意(こころ)に本尊を念ずるのが「有相の三密」。     ​​ 昨今は感染予防のため、3つの「密」の重なりを避けるよう、政府が推奨している。 3つの「密」は換気の悪い「密閉空間」、複数の人々が集まる「密集場所」、近距離での会話・発生がなされる「密接場面」。 感染者と「密」が3つ揃った場で接触すると、「濃厚接触」。 感染の危険性が著しく高まるとされている。     ​​ 日本流のレベルが高い接客は、3つの密が重なり合う可能性が多い。 旅館はその典型の一つ。 兵庫県新温泉町、湯村温泉街で江戸時代から続く老舗旅館「とみや」が2020年3月末で廃業を決定。 客室数30室。 山麓の高台で、自家源泉の展望風呂が人気だった。 生き残りのための「独自アイデア」として、従来の「旅館流の接客」を極力やめるところもでてきた。      ​​新型コロナ対策​旅館、独自アイデアで活路​2020年3月20日 観光経済新聞下電ホテルグループ「家族で疎開宿泊」大和屋別荘「子ども2人まで無料」 新型コロナウイルスによる旅行の自粛で全国の旅館が集客に苦戦する中、独自のアイデアで活路を見いだしている旅館がある。 下電ホテルグループの鷲羽山下電ホテル(岡山県倉敷市)、ゆのごう美春閣(同県美作市湯郷温泉)はこのほど、新型コロナウイルスによるテレワーク推進、休校に対応した「疎開宿泊プラン」を自社サイト上で発売した。 家族向けの連泊、長期滞在プランで、価格を低く抑えるとともに、朝食に客室で食べられる弁当を用意するなど他人との接触を避けたい人に配慮した。 鷲羽山下電ホテルは1泊目3300円、2泊目から2800円の設定。 ゆのごう美春閣は2泊以上の宿泊で1泊6千円とする(いずれも1泊朝食付き)。 館内ではさまざまな感染症対策を実施。 レストランでの混雑を避けたい人に朝食弁当を用意するほか、事前布団敷きのサービスでスタッフが何度も入室することの不安を解消している。 館内の消毒、清掃、換気も徹底している。  ― 引用終り ―     ​​ 旅館らしさよりも「非接触」を重視するアイデアは、他にもある。 人件費削減で、料金も利用しやすく再設定できる。     ​​布団は客が敷く・献立の説明は最小限​…「徹底的に非接触」宿泊プランの温泉旅館​2020/04/04 讀賣新聞 新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を少しでも緩和しようと、観光業者らが知恵を絞っている。 群馬県みなかみ町の温泉旅館は「徹底的に非接触」の宿泊プランを用意。 商品の大幅値引きで売り上げ確保を狙う取り組みもある。 みなかみ町・湯檜曽温泉の「天空の湯 なかや旅館」は、従業員やほかの客と極力接しないプランを売り出し中だ。 出迎え後はすぐに客室に案内し、チェックインもそこで手続き。 夕食は通常プランと同じだが、従業員による献立の説明は最小限で、布団は客が自分で敷く。 インターネットで料金を支払い済みなら、チェックアウトは電話だけで済む。  ― 引用終り ―​​​​​​     ​​

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