テーマ:石油価格(408)
カテゴリ:経済
石油価格の低迷は第二次世界大戦後の秩序の一つである「資源ナショナリズム」に混乱を引き起こしている。 国家財政を石油の輸出に頼る国々の財政を揺るがし、内戦、内戦状態にある国々がある。 働かなくとも食える環境が、働いていても飯が食えない、働き口がない環境になった。 石油産業自体も、石油が出れば何とかなる状態が変貌した。 石油資源の枯渇の前に、石油消費量の減少の可能性を心配しなければならなくなった。 技術進歩で損益分岐点を改善したシェールオイルも、石油価格の低下と需要不足で経営破たんが相次ぐ事態となった。 原油価格低迷で 米 2020年6月29日 NHK 30年以上にわたってシェールオイルや、シェールガスの開発を手がけてきたアメリカのエネルギー関連企業が28日、経営破綻しました。 新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が低迷するなか、アメリカではシェールオイルの関連企業の経営破綻が相次いでいます。 経営破綻したのは、アメリカの「チェサピーク・エナジー」社で28日、南部テキサス州の裁判所に日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請しました。 「チェサピーク」は、地下深い岩盤の層から取り出すシェールオイルや、シェールガスを生産するエネルギー関連企業で、30年以上前に創業した老舗の1つですが、積極的な設備投資や技術開発などで、負債は1兆円を超え厳しい経営が続いていました。 さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で原油価格が急落したことから、多額の負債が重荷になり、資金繰りに行き詰まったものとみられます。 シェールオイルの生産拡大で、アメリカは世界最大の産油国となっていますが、シェールオイルは中東産の原油などに比べて生産コストが高く、アメリカでは原油価格の低迷を受けて、ことし4月以降、関連企業の破綻が相次いでいます。
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最終更新日
2020年07月17日 06時00分09秒
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