テーマ:ロシア(96)
カテゴリ:環境・自然災害
地球温暖化のためか、ロシア・シベリアの永久凍土が溶け出し、地盤が軟弱となりパイプラインなどの構築物、建造物が崩れている。 遂に軽油の大規模な流出事故が発生し、環境問題となっている。 :北極圏最大の事故は始まりに過ぎない? 2020年06月16日 Sputnik 5月29日、ロシアのクラスノヤルスク地方の北極圏に位置するノリリスク ・ニッケル社の火力発電所で軽油が流出した。 事故は、コンクリート基礎の上に建えられた軽油貯蔵施設の杭が突如、地中に沈下したことが発生の原因で、これによりタンク内部は減圧され、軽油が漏出して付近の河川に流れ出ることとなった。 同社は、今回の異常な暖冬によって永久凍土が融解したことが事故の原因とみている。 生態学者らは、今回の事故を北極圏最大の環境災害と分析している。 …(略)… 永久凍土はもう永久ではない? 世界の永久凍土の3分の1がロシアに集中している。 その凍土面積は約1000~1200万平方キロメートルで、これがロシアの国土の半分以上を占めている。 ロシアの石油・ガス生産塔やパイプラインの約50%は、永久凍土地帯に建設されている。 ロシア水文気象環境監視局が3月に発表したロシアの気候に関する報告書によると、ロシアの気温上昇速度は10年間で0.47度だが、北極圏ではそれが0.81度とほぼ2倍の速度で上昇している。 このロシアの速度は、世界の10年間の気温上昇速度(0.18度)の2.5倍以上。 この気温上昇が異常気象を引き起こす。 例えば、その土地のほぼ全てが永久凍土のヤクーツク(シベリア)では、冬が短くなることで気温は上昇し、雪がより多く降るようになる。 この変化は、永久凍土にとって良いことではない。 雪が地球の毛布のような役割を果たすため、積雪層が厚くなればなるほど、地球表面の温度は上昇する。 永久凍土溶解で、他に何が溶けだすか? モルグノフ所長によると、永久凍土の溶解によってメタンガスが放出されるという。 「地面の下の永久凍土にはメタンガスを含む天然ガスハイドレードを大量に蓄積しています。 永久凍土の融解はメタンガスの放出を引き起こし、温暖化を加速させます。 そして温暖化は永久凍土の融解を加速させます。 これでは悪循環です。 北極圏の自然は、どんなテーマの会議でも言われているように、非常に脆弱で壊れやすいものです。
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最終更新日
2020年07月23日 06時00分09秒
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