テーマ:F1(100)
カテゴリ:モータースポーツ(4輪)
2020F1GPは、第1戦オーストリアGPと第2戦シュタイアーマルクGPが無観客で開催された。 観る側にとってのF1は、よりVRやARの世界に近づいた。 F1のエンジンがPU(パワーユニット)と呼ばれるようになったあたりから、F1は運営サイドの「政治」「ビジネス」ばかりが目立つようになり、レース、選手への興味関心が減り、面白さがなくなったと感じていた。 そんな折「あと5年でF1帝国の崩壊が始まる」という記事を見つけた。 巨額の資金が動くF1ビジネスモデル=「F1帝国」の明確な崩壊は、「2020年から始まった」と後の世でされるのではないかと思っている。 記事は多くの納得できる記述があった。 「あと5年で崩壊する」が適切なタイトルだと思うが、F1を愛する山下氏は、「F1」に生き残って欲しいのだろう。 あと5年でF1帝国の崩壊が始まる ゆとりのレースエンジニア 2020/07/07 note こんにちは、ドイツレースチームでエンジニアとして働く山下です。 先週末、ついにモータースポーツの最高峰F1のシーズンが開幕しました。 僕は高校生の頃からFormula1 (F1) が好きで、現職に就くきっかけになりました。 当時は地上波でも放送されており、毎戦かかさずに観戦、その後、録画を何度も見直していました。 "世界一速いF1マシン"と"先進的な技術"、"個性的なドライバーや業界人"は非常に魅力的でした。 そして、F1が開催される週末が楽しみで仕方がありませんでした。 しかし、客観的に考えた場合、F1の未来は厳しい状況にあります。 キーワードは自動車に少しでも興味がある人なら聞いたことのある"電動化"です。 そして、F1帝国の崩壊のカウントダウンは始まっていると考えています。
― 引用終り ― 以下、カウントダウンのポイントとなる項目のみメモする。 (1) エンジンに固執するF1帝国 (2) エンジンを搭載する自動車は販売できなくなる!? (3) 自動車メーカのエンジン開発期限とトレンドに乗れないF1 (4) DTMに見るF1帝国崩壊の予兆 そしてF1を愛する山下氏はF1生き残りの試案を提示する。 (5) F1帝国の生き残る道 (5-1) 完全電動化を推進してFormula Eと合併 (5-2) 古典的モータースポーツとしてエンジンと共に存続する道を選択 (5-3) 多様なパワートレインを導入 (5-1)が成立するのはFormula E側が支配権を手放した時だけと思われる。 現行のF1は内燃機関を使用することが、独占支配権につながっている。 現在のF1は巨大なビジネスシステムであり、利権が損なわれるときは(おいしくなくなったとき)システムは、関係者の離脱により崩壊する。 F1側があらゆる手段を使い激しく抵抗するだろうが、FIAがF1のタイトルをFormula Eに冠するというやり方は全うだと思う。 (5-2)は最も可能性が高いと思われる。 機械と人間の技術の頂点から、格式に基づいた「伝統芸能」となる。 F1ブランドが、伝統と権威に由来するネームバリューで生き残る可能性はある。 というか、既に過去の栄光を商売にしているF1は「伝統芸能」化しており、先端技術開発力の象徴やドライバー選手権としての関心は失われている。 自動車メーカーは次第にF1に興味を失っている。 (5-3)は米国でかつて開催された排気量無制限のレース「カンナム(カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ、Canadian-American Challenge Cup)を連想させる。 モンスターマシンによる競技のカンナムは、1970年代にマーク・ダナヒューが操るポルシェ917-30の独り勝ちが続き、多様性を失ってコンペティティブではなくなり、観客が興味を失って収束していった。 多様な技術方式をレギュレーションでイコールコンディション化することは困難。 一つの秀でた技術が安定化した場合、年に1回開催するなら成立するが、シリーズ化することは無理がある。 現在のF1からフェラーリがなくなったら、F1ビジネスモデルは瞬く間に崩壊するだろう。 近年F1で全く調子のよくないフェラーリだが、F1の技術部門の再編を発表した。 優勝するためには「再編」や「変更」ではなく、外部のエキスパートを加入させることが必要と思われる。 F1=フェラーリ、技術部門の再編を発表 Reuters Staff 2020年7月23日 Reuters 自動車レースF1のフェラーリは22日、開幕からメルセデスに3連勝を許した苦戦を受けて、技術部門を再編することを発表した。 このスポーツにおいて最も長く、魅力的かつ成功した歴史を持つチームは昨年のチーム総合では2位だったが、開幕3戦を終えて5位。 セバスチャン・フェテル(ドイツ)とシャルル・ルクレール(モナコ)の両ドライバーは中位争いを強いられている。 フェラーリは、エンリコ・カーディレ氏が新たにパフォーマンス開発部門の責任者に就任すると発表。 他の部門の役割に変更はないとした。 マッティア・ビノット代表は「私たちは組織の技術部門に変更を加えて、車の性能面での設計と開発をスピードアップしていく」と述べた。 フェラーリでは2007年のキミ・ライコネン(フィンランド)を最後に個人総合優勝を果たしたドライバーが出ていない。 ― 引用終り ―お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月30日 06時00分09秒
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