テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画・ドラマ・スター
コロナ禍は世界中のエンターテインメント業界に絶大な衝撃をもたらした。 「人を集めてナンボ」の業界に、「人を(たくさん)集めてはいけな」というルールを課したからだ。 「密」であることを前提にビジネスを組立てたライブハウスなどは「死」に直面している。 北米の映画館が開館されなければ、米英の新規の映画供給も断たれる。 特集 「007」が見られないのは、誰のせい? 2020年11月2日 NHK スパイ映画「007」の最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、シリーズ25作目。主人公ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグにとっては「最後のボンド役」とも言われる話題の映画だ。 封切りは、ことし4月、のはずだった… (10月31日、“初代ボンド”のショーン・コネリー氏の死去が明らかになり、クレイグ氏も「スクリーン上でのウィットと魅力はメガワット級だった」と追悼。筆者の世代には初代も印象的だった) 日本では今、『鬼滅の刃』が人気沸騰中だが、世界規模の新作映画が新型コロナウイルスの影響で次々と公開延期になっている。 日本では映画館も開いているのに、なぜなのか。 再びの「全館営業停止」 10月5日、イギリスとアメリカで660余の映画館を運営するシネワールドが全館の再休止を突如発表した。 コロナ禍による閉館から復活したばかりの映画館も含め、イギリスとアメリカで営業する映画館すべてを、だ。 関係する従業員は4万5000人に上る。 その理由は「007」の公開延期だった。 直前の2日、「007」の配給元は、11月に予定していた公開を来年4月に再延期することを明らかにしていた。 「007」はイギリスのスパイが主人公。ドル箱のアメリカ市場も合わせ、米英で展開する映画館チェーンにとってはこれ以上ない痛手だろう。 ニューヨークのせいだ! そのシネワールドの経営トップがニューヨーク州知事にかみついたのだ。 映画専門メディアのインタビューで「世界中の映画館は、クオモ知事に柔軟性がないために営業できないでいる」(グライシンガーCEO)と公然と批判。 ニューヨークで映画館が営業できないから、すべての休止を判断したのだ、と。 タイムズスクエア近くにある彼らの映画館のネオンには「クオモ知事よ、なぜなんだ」とのサインがあった…。 新型コロナウイルスの感染拡大がアメリカで最も深刻だったニューヨーク州は、経済活動の再開が進んでいない。 あの悲惨な状況にだけは戻りたくないと、レストランの屋内営業も9月末にようやく客席25%分が許可されたばかりだ。 ヨーロッパとの往来を遮断しているため、海外からの観光客もほぼおらず、ブロードウェイのミュージカルは年内いっぱいの休止期間を来年5月末まで「再延長」した。 映画館の苦境 ネットフリックスなどの自宅で見られる動画配信サービスが普及しても、コロナ禍以前の劇場で見る映画産業は好調だった。 去年の世界での売り上げは425億ドル、日本円で4兆4000億円余りと、過去最高だった前年に次ぐ記録だという(ビルボード誌調べ)。 そのうちの4分の1はアメリカとカナダが稼ぎ出していた。 アメリカの映画館と言えば、“ポップコーンとコーラ”。 そのポップコーンの入れ物の大きさも印象的で実にアメリカ的なのだが、コロナ禍の休館で、目にする機会がない。 感染再拡大を恐れ、ニューヨークやロサンゼルスの映画館が再開されなければ、こうしたドル箱地域の興行収入を足がかりにしたい大作映画は公開に踏み切れず(日本でも当然見られない)、それが映画館産業を直撃する。 ニューヨーク州知事に恨み言を言いたくなるのも、よくわかる。 だが、再開のメドは立ってない。 ― 引用終り ―
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最終更新日
2020年12月02日 16時00分06秒
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