テーマ:電気自動車(292)
カテゴリ:中国、台湾
若者のクルマ離れは日本だけでなく世界に共通する傾向らしい。 クルマが移動手段であることに加えてデジタル・ガジェットとなっていることが、クルマ離れを抑制しているとの記事が下記。 内燃機関への執着が強い守旧派のモーターファン、モータージャーナリスト諸氏、エコノミスト諸氏に読んでいただきたい内容だ。 日本の自動車で遅れているのは電動化技術ではなく、デジタル・インターフェイスだという事実も上記の諸氏が知っていただくと、グローバルな見地に立った評価、評論、分析ができると思う。 中国が「若者のクルマ離れ」を阻止。 =牧野武文 2020年12月10日 MONEY VOICE …(略)… 中国の「若者のクルマ離れ」に変化の兆し このような世代ですから、自動車メーカーがいくら「速いんです」「高級なんです」「燃費がいいです」と言っても、自動車には関心を持ちません。 毎日、7.5時間もスマホを使うZ世代にとって、運転をするためにスマホが使えないなどというのはありあえない事態だからです。 車がなくても、スマホで公共交通の最適ルートはすぐに検索できますし、タクシーを呼んだり、ライドシェアを呼んだりすることができます。 そういうことから、中国でも「若者のクルマ離れ」が起きていました。 ところが、ここのところ、車に関心を持つZ世代が増え始めました。 まだ購入統計などに現れるほどではありませんが、自動車関係のネットメディアや動画配信などが好調です。 なぜ、Z世代は車に興味を持ち始めたのか。 キーワードは「自動運転」「人工知能」「5G」です。 スマホとの親和性の高い車が登場してくるようになり、Z世代が再び車に興味を持ち始めているのです。 これは、自動車だけでなく、他の製品でも同じことが考えられるはずです。 例えば、Z世代はテレビには関心がありません。 でも、大型ディスプレイには関心があります。 Z世代はステレオ装置には関心がありません。でも、ワイヤレススピーカーやスマートスピーカー、ワイヤレスイヤホンには関心があります。 自動車に関心を示し始めたZ世代 中国の自動車販売が復調をしています。 世界的に同じ傾向が生まれていますが、コロナ禍により、公共交通を避けたいという気分が生まれ、個人や家族単位で移動ができる自動車に関心が集まっているからです。 もう1つの理由が新エネルギー車の売行きがようやく軌道に乗り始めたことです。 新エネルギー車とは電気自動車(EV)とハイブリッド車、水素などの次世代エネルギー車の総称です。 といっても、軌道の高度は低く、これからいくつもの促進策を必要としていますが、最悪の状況は脱した感があります。 中国工信部の目標によると、2019年は全体の8%、2020年は全体の10%の販売目標を設定していますが、2019年は4.6%で2020年も現状では4%を切っている状態です。 とても目標を達することはできません。 販売量を見てみると、2017年、2018年は順調に増加をし、2019年前半はいよいよ新エネルギー車が本格的に売れ始める勢いが見えました。 しかし、2019年後半で、前年割れどころか前々年割れすら起こしてしまったのです。 その理由は発火事故が連続したことでした。 事故を起こした時にバッテリーから発火をするだけでなく、駐車場にただ停めていただけで発火をしたという事故も報道されました。 それが改善され、さらに満充電での航続距離も500kmクラスのEVが揃ってくるにつれ、新エネルギー車の販売に弾みがつき始めました。 今年の前半は、コロナ禍によりディーラーにいくのも避けられたため、前々年割れという苦しい状況でしたが、夏頃から記録を更新するほどの売れ行きになっています。 ― 引用終り ―
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最終更新日
2020年12月26日 16時00分07秒
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