テーマ:未来予測(2)
カテゴリ:サイバーパンク
コンピュータの発達で世はAI時代となった。データの集積により、あたかも自ら考えているかのような反応を、人に対し示せるようになった。そしてAIが「今」何をしているかは、人知の及ばぬところになっている。
中田 敦 日経クロステック/日経コンピュータ 2021.04.16 日経XTECH Chromeブラウザーのユーザーに、良いニュースと悪いニュースがある。2021年3月にリリースした最新の「Chrome 89」では、メモリー管理の仕組みを刷新することでメモリー使用量が22%も減少し、Chromeが軽快に動作するようになった。その一方でユーザーの嗜好を分析するAI(人工知能)である「FLoC」が一部のユーザーの環境で稼働し始めた。 … (略) … ユーザーを嗜好でグループ分けするFLoCが有効に 大量のメモリーを消費するChromeが軽快になるのは喜ばしいことだが、その一方でChrome 89ではプライバシー保護団体などから批判されている機能も有効になった。ユーザーの嗜好をWebの閲覧履歴から分析して、ユーザーをタグ付けする仕組みであるFLoC(Federated Learning of Cohorts、連邦/連合学習によるグループ分け)である。 グーグルは2022年までに、サイトをまたがってユーザーを追跡するのに使われるサードパーティークッキー(Third-Party Cookie)をChromeで使えなくする計画だ。FLoCはサードパーティークッキーの代わりに、ユーザーの嗜好を分析できるようChromeに実装される仕組みで「プライバシーサンドボックス」などとも呼ばれる。 FLoCにおいては、Chromeブラウザー内部で稼働するAIがユーザーのWeb閲覧履歴を分析し、ユーザーを嗜好が似た他のChromeユーザーからなる群(コホート)にまとめて、コホートIDをユーザーに付与する。ユーザーが訪問したWebサイト側は、ユーザーのコホートIDを読み取ることでユーザーの興味や嗜好を把握し、それに適した広告を配信する。 Federated Learning(連邦学習、連合学習などと呼ばれる)はグーグルが開発した機械学習手法だ。異なる個人や組織間で生データを共有しなくても、それぞれが持つデータを反映させた学習(モデリング)ができるという秘密分散学習の1つである。生データではなくモデルの内部パラメーターを共有することで、全体のデータを反映させた学習を進める。
― 引用終り ― AI時代の人類の勝者は誰なのだろう? AIの発達で単純労働者、エッセンシャルワーカーの仕事がなくなるとの予測が溢れているが、なくなるのは大量の知識を前提とした行動な判断を要する業務。 世界的な投資銀行、コンサル業務を行っているゴールドマンサックスは、ファンドマネージャーの大量解雇を行った。 病院でAIが活用されたなら、なくなるのは医師の診断、処方業務。AIとロボットの連携をはかっても、現状は、外科手術、看護師、看護補助の業務はAIではできないと思われる。 軍隊でインターリンクの発達でデータ連携が進展すれば、AIに置換えられるのは司令、参謀業務。ビッグデータを瞬時に分析し、適切な判断を行い、様々な指示を下すのは、コンピュータの得意とするところ。機械的集積度が高く、機能の柔軟性の要求度が低い、戦闘機、爆撃機、潜水艦などはロボット化されやすい。現状、陸軍の兵卒をロボット化することは算盤が合わない。 コンピュータの演算速度の向上、データの集積度拡大は、世界中で日々すすめられている。 2045年と予測される「シンギュラリティ」に向け、データの収集・分析は始まっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月26日 06時00分08秒
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