テーマ:航空機(534)
カテゴリ:航空&ミリタリー
邦人のアフガン出国支援のため航空自衛隊美保基地(鳥取県)を出発した、C2輸送機が、アフガニスタンに隣接するパキスタンのイスラマバードに到着した。 後続2機と輸送活動へ 2021/8/24 共同通信 イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人らの退避支援のため、24日未明に鳥取県の美保基地を出発した航空自衛隊のC2輸送機は日本時間の同日夜、アフガン隣国パキスタンの首都イスラマバードの空港に到着した。関係者への取材で分かった。 C130輸送機2機も埼玉県の入間基地から那覇基地経由で出発。3機はイスラマバードを拠点として週内にも邦人輸送を始めるとみられる。 C130は、アフガンの首都カブールの空港とイスラマバード間をピストン輸送する。 C2は、拠点整備に当たる隊員や機材の運搬などを担う。 政府は政府専用機1機の追加派遣を調整している。 ― 引用終り ― 日本時間の8月26日夜、退避希望者数百人が20台以上のバスに分乗し首都カブールの空港に向けて出発したものの、空港付近で発生した大規模な爆発により、移動を断念。 27日午前、加藤官房長官は、アフガニスタンからの邦人らの退避について、「情勢は流動的で、予断を許さない状況にあるが、努力をさらに継続していきたい」と述べ、中止しない方針を表明した。 27日の閣議後会見で岸信夫防衛相は「実質的には今日くらいの活動を考えている」と述べた。空港周辺でのテロ事件もあり、継続は難しいと判断した模様。 31日、防衛省は、日本人などの退避のためアフガニスタンへ派遣した自衛隊の部隊撤収を決定し、岸信夫防衛相が輸送任務の終了を命じた。 日本人1人のほか、アフガニスタン人十数人を隣国のパキスタンへ運んだ。 C-2輸送機 C-2輸送機は、航続距離の短かすぎるC-1の後継機として防衛省技術研究本部と川崎重工業がC-Xの計画名で開発し、川崎重工業が製造するターボファンエンジン双発の国産輸送機。 ジェットエンジンは、ゼネラル・エレクトリック(GE)のCF6-80C2K1F型エンジン(推力:約27.9t)とナセルシステムを採用した。 C-1と比較し全長は1.51倍、全幅は1.45倍、全高は1.42倍、空虚重量は2.5倍、最大積載量は3.75倍、最大速度は1.2倍、エンジン合計推力は約4.24倍。 最大の懸案である航続距離は、C-1が有効積載量2.6t搭載時に約1700km、C-130Hは5t搭載時に約4,000kmなのに対し、XC-2(C-2の試作型)は12t搭載時に約6,500km。 同時期に開発されたP-1哨戒機と、機体では操縦席風防、主翼外翼(全体の3分の1)、水平尾翼、システムでは統合表示機、慣性基準装置、飛行制御計算機、APU(補助動力装置)、衝突防止灯、脚揚降システムコントロールユニットの共通化を図り、機体重量比で約15パーセントの共通部品、搭載システム品目数で約75パーセントの共通装備とし、開発費の低減をはかっている。 新幹線だけでなく、日本の兵器も払う方の価値基準が考慮されていないため、「価格が高すぎて」売れない。 必要とされる機能を備えた製品を、廉価で提供することも大切な技術であることに気付かない限り、高機能・高価格なメイドインジャパンは、売れない。 海外からの受注は? 川崎重工・下川役員に航空機事業の成長戦略を聞く 2019年08月24日 ニュースイッチ
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最終更新日
2021年09月05日 06時00分08秒
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