テーマ:中国&台湾(3324)
カテゴリ:EV 電気自動車
6月17日、中国・杭州市で、新たに100台の新エネルギー流し営業タクシーが集中的に引き渡され累計で8000台余りのタクシーを新エネ車に切り替えた。
充電スタンドの不足、寒冷期の航続距離低下、停車中の発火、発火した際の消火の困難、エンジン車に比べて著しく安い中古車価格などが広く知られるようになった。製造から廃棄までをとらえるとCO2削減の観点でも、重金属の処理の点から見ても、環境に優しいとは断言できないことも明らかになった。 BEVの導入促進を続ける杭州市は習政権に忠実なのだろう。 BEVの普及拡大を強力に推進する中国は、世界一速く廃車となったBEVのリサイクルシステムを実現することだろう。BEVの放置は重大な環境汚染を招く可能性がある。期待せずに待とう。 杭州市、累計で ―中国 Record China 2024年6月22日 12時30分 浙江省杭州市では17日午後、新たに100台の新エネルギー流し営業タクシーが集中的に引き渡された。浙江在線が伝えた。 杭州市交通運輸局が先に策定した「流し営業タクシー分野の車両電動化の推進・拡大に関する杭州市の実施意見」によると、2022年より杭州の市街地で流し営業タクシーを新規導入、更新する場合は新エネ電気自動車(BEV)にしなければならず、その車両は「杭州市流し営業タクシー車両技術基準」を満たす必要がある。杭州市の街中を走行するガソリンタクシーのBEVへの切り替えを開始する。 ― 引用終わり ― BEVは大量の駆動用電池の廃棄による環境汚染、資源の有効活用により製造コストを抑える方策として、電池のリサイクルやリユースが重要なポイントとなる。 電気自動車の駆動用電池として使われるリチウムイオン電池は5年ほどで寿命を迎える。コバルトやニッケル、マンガンなど、土壌や水を汚染する材料が多く使われているため、そのまま廃棄することは環境汚染に直結する。 中国では廃棄されるバッテリーの数は急速に増えつつあり、環境汚染は既に深刻化しているといえる。今後確実に、世界各国で廃棄方法の確立が課題となる。 6月25日、中国・BYDは、セダンタイプのBEV「シール」を発売した。昨年1月に日本の乗用車市場に参入して以降、3車種目の投入。販売整備拠点の不足を考慮してか、日本では中国で販売好調なハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)を投入せず、BEV一本でいくという姿勢。 シールは2022年発売開始。1回の充電で走れる航続距離は640kmで、米テスラのセダンBEV「モデル3」に匹敵する。外観ではフロントグリルをなくしたのが特徴的。日本での価格は税込み528万円から。 BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は発表会で、「最新テクノロジーを満載した。日本のEV市場の潮目を変えたい」と語った。 中国製、韓国製EVの充電中の火災も知られ、制御系のトラブルによる暴走も知られるようになった。 現状のBEV技術での日本製以外のBEVに対する日本市場の潮目は、容易なことでは変わらない。 世界各国でのBEVのトラブル情報が豊富になるとともに、日本ではBEVはお金に余裕のある人の一選択肢との理解が広まっている傾向がみえる。 その観点でみると、フェラーリやポルシェが加速性能の高さを中心にスポーツモデルとしてEVをラインナップしたのは適切に思える。 BYDジャパンは、街乗り、普段使い用のBEVの普及という、険しく細い一筋を辿ろうとしているのを理解したくはないのだろう。
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最終更新日
2024年07月15日 06時00分14秒
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