4427893 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

SAC.COM

PR

全389件 (389件中 1-10件目)

1 2 3 4 5 6 ... 39 >

航空&ミリタリー

2021年12月11日
XML
カテゴリ:航空&ミリタリー
 ロールス・ロイス(英: Rolls-Royce)は、1906年3月に英国・マンチェスターで設立された。
 トップブランドとして名をはせたロールス・ロイスは、現在以下の2社に分かれている。
     ​
・ロールス・ロイス・ホールディングス
 1973年に設立され、航空機エンジンや船舶・エネルギー関連機械などを製造・販売している英国のメーカー。
     ​
・ロールス・ロイス・モーター・カーズ
 ドイツ・BMWが1998年に設立した、ヴィッカースから「ロールス・ロイス」ブランドを引き継いで乗用車を製造・販売している自動車メーカー。
 1998年、ロールス・ロイス・モーターカーズ社は、英国南部、ウェスト・サセックス州グッドウッドに設立された。
 紆余曲折を経て、複雑に権利を分割して譲渡されたロールス・ロイスの自動車製造・販売部門は、2003年1月、ドイツ・BMWの所有となった。
     ​
 ロールス・ロイスのブランドが2社となった発端は、1960年代の経営悪化とその後の国有化にある。
 乗用車製造における技術革新の遅れ、そして新たに開発・発売した航空機用ジェットエンジン「RB211」による損失の拡大などのためにロールス・ロイスの経営は悪化を続け、1971年4月に経営破綻。英国政府により国有化された。
 1973年、国有会社となっていたロールス・ロイス社のうちベントレーを含む自動車部門が分離され、英国のヴィッカースに譲渡された。この自動車部門が、ロールス・ロイス・モーターズ (Rolls-Royce Motors)となる。
 国有企業として残存したロールス・ロイスは、航空機用エンジンや船舶の製造などを行っていた。1988年、再度民営化され、ロールス・ロイス・ホールディングスとなった。
     ​
 経営破綻の主な要因となったRB211エンジンは、推力37,400から60,600重量ポンド(166から270KN)の大出量・高バイパス比、世界初の3軸式ターボファンエンジン。原型は1972年に運航を開始したロッキード L-1011 トライスター向けに開発され、当初は同機のみに使用された。
 RB211は後に国際民間航空機用エンジン市場で低シェアに留まっていたロールス・ロイスを主要エンジンメーカーに成長させる原動力となった。RB211の派生型は、ボーイング747、ボーイング757、ボーイング767、ロシアのツポレフ Tu-204に搭載された。
     ​
 開発費高騰の主因となった3軸式レイアウトは、一般的な2軸式ターボファンより軸受機構が複雑化するが、圧縮機設計を最適化できるため、設計次第でエンジン全体として同規模の2軸式エンジンと同じ性能で小型軽量化、高剛性・低騒音化、高性能・高信頼化できる可能性がある。
 高圧、中圧、低圧を担う3軸ユニット各々の規模を拡大縮小する事で、多様な推力・燃費・騒音などの性能とすることができる。
     ​
 RB211は、1990年代に後継機種の高バイパス比3軸式ターボファンエンジンのトレントファミリーに置き換えられて現在に至っている。
 






最終更新日  2021年12月11日 16時00分06秒
コメント(0) | コメントを書く


2021年11月23日
テーマ:中国&台湾(3461)
カテゴリ:航空&ミリタリー
​​
 中国は元来海軍国ではない。
 国が経済的に成長して強国となり、中国共産党・人民解放軍は、米国と一戦交えても勝機があると考えているのだろうか。
 タクラマカン砂漠にミサイル標的用と思しき可動式の米海軍艦の実物大模型を作成した。
      
ミサイル訓練用の標的か
2021年11月8日 ロイター
 中国人民解放軍が、空母など米海軍の軍艦の形をした実物大模型を作成したことが、衛星写真の画像で7日明らかになった。ミサイル訓練用の標的として作成された可能性がある。
 台湾問題や南シナ海問題を巡って米国との緊張が高まる中、対空母能力を高めることが狙いとみられている。
 Maxar社の衛星写真によると、新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠に、米海軍の空母や少なくとも2隻のアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦の形をした実物大模型が作成されている。
 船舶の形をした1つの標的の下には6メートル幅のレールが敷かれており、専門家は動く艦船のシミュレーションに利用するためではないかと指摘している。
     ​
 米海軍協会によると、この地域では過去に弾道ミサイルの実験が行われている。
 中国の対艦ミサイル計画は、人民解放軍ロケット軍が監督。
 米国防総省の最新の年次報告書によると、ロケット軍は2020年7月に南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島北方の海域に向けて対艦弾道ミサイル「DF-21」6発を実射したことが初めて確認されている。
  ―  引用終り  ―
     ​
 石油支配を中心とした米国の資源外交は、大きく転換を迫られている。
 揺らいでいる覇権国家の座を、中国とロシアが狙っている。
 世界が不安定化し紛争が多発すると、地球の生命と環境を維持することに全く関係のない炭酸ガス排出量が増加する。
 SDGsや地球温暖化防止を唱えられる一方で、中国、米国、ロシアは、軍隊の装備品、演習などの訓練で大量の炭酸ガスを排出している。
 脱炭素の道、世界平和実現への道は険しい。
     ​






最終更新日  2021年11月23日 16時00分06秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年11月22日
テーマ:矛盾(3)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 ロシアのプーチン大統領は2018年3月1日の年次教書演説で、極超音速滑空ミサイル「アバンガルド」の開発を発表した。
 アバンガルドは、重ICBMに搭載して発射された後、搭載するスクラムジェットエンジンで加速して、マッハ20以上の極超音速飛行を行う。
 防衛不可能な兵器の出現に米国の軍関係者は大きな衝撃を受けた。
     ​
 極超音速兵器は、音速の5倍以上の極超音速で飛行するミサイル、滑空体を指す。
 弾道ミサイルから分離された弾頭が標的まで滑空・飛行する「極超音速滑空体」と、スクラムジェットエンジンなどの技術を利用した加減速可能な「極超音速巡航ミサイル」がある。
     ​
 弾道軌道ではない低い軌道を飛び、高い機動性があることから、現行のシステムでは探知や迎撃が困難とされる。
 東西冷戦時代、ソ連はミサイル防衛システムを回避するために弾道ミサイルより低い軌道で飛び、核兵器を搭載できる軌道爆撃の「部分軌道爆撃システム(FOBS)」を開発していたが、極超音速兵器はさらに低い高度を飛行し、迎撃はより困難となる。
     ​
中国やロシアとの開発競争が続く
ワシントン=高野遼
2021年10月22 朝日新聞
 米海軍は21日、陸軍と合同で実施した極超音速(ハイパーソニック)兵器の実験に成功したと発表した。実験はバージニア州の米航空宇宙局(NASA)の施設で20日に行われた。音速の5倍(マッハ5)以上で飛ぶ極超音速兵器は、中国やロシアとの間で開発競争が進んでいる。
 発表によると、今回の実験は極超音速技術を現実的な運用環境で試験したもので、3発のロケットを打ち上げたという。
 海軍は「極超音速ミサイルの開発において重要な一歩だ」としている。
  ―  引用終り  ―
     ​​​​​​
 ロシア、米国とともに核兵器大国・中国も極超音速兵器の開発をすすめていた。
     ​
=中ロ先行
米国に焦燥感―戦いの在り方変える可能性
2021/11/08 JIJI.COM
 変則軌道で低空を高速飛行し、標的を攻撃する極超音速兵器の開発競争が各国で過熱している。
 従来のミサイル防衛網では迎撃困難とされる極超音速兵器は、戦いの在り方を変える「ゲームチェンジャー」になり得るとも指摘され、中国とロシアは米国の軍事的優位性を覆そうと開発に奔走。後れを取った米国は焦りをにじませる。
     ​
◇第1グループ
 「『スプートニクの瞬間』に極めて近い」。
 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は先月、中国が8月に行ったとされる極超音速兵器の実験を1957年のソ連による世界初の人工衛星打ち上げになぞらえ、開発で先んじられた驚きを表現した。
 
 中国は2014年から実験を開始した。建国70年に当たる19年の軍事パレードで、極超音速滑空ミサイル「東風17」を初公開。昨年、東風17を実戦配備したとされる。
 
 中国による8月の極超音速兵器の実験は、旧ソ連が開発した「部分軌道爆撃システム」(FOBS)との類似性も指摘されている。ロケットで打ち上げられた後、地球の低周回軌道を回り、標的に向けて滑空。米軍が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の飛行経路として警戒する北極側ではなく、南極側からの米本土攻撃も可能になる。
 
 軍事専門家の宋忠平氏は中国紙・環球時報で「極超音速兵器の開発では中ロが第1グループ、米国は第1グループに入ろうとしている」と進捗(しんちょく)に自信をのぞかせた。
     ​
◇ロシアも実戦配備
 ロシアも米ミサイル防衛網の無力化を狙い、開発に乗り出した。ウクライナ危機や米大統領選介入をめぐって欧米との関係が悪化する中、プーチン大統領は18年の年次教書演説で極超音速滑空ミサイル「アバンガルド」の開発を発表。「いかなる防空・ミサイル防衛手段でも対処できない」と豪語した。
 
 ロシアは射程1000キロ超の海上・潜水艦発射型の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」も開発中だ。
 プーチン氏は今月3日、既に中部オレンブルク州のミサイル部隊に実戦配備されているアバンガルドに加え、来年からツィルコンの配備を始める意向を表明した。
  ―  引用終り  ―
     ​
 地球人類を全て破滅させるような「悪の帝国」がないことが前提となるが、核兵器大国である、ロシア、米国、中国では、最終兵器の保有はパワーバランスの決め手になりにくい。
 だが小国が持つと外交交渉上の効果は大きいと思われる。
     ​
 1996年2月12日、日本の宇宙開発事業団(NASDA)は、HYFLEXで極超音速飛行実験を実施した。
 2016年5月23日、インドの宇宙研究機関が極超音速飛行実験機RLV-TDを打ち上げた。
 2021年9月、北朝鮮は兵器開発機関である国防科学院が極超音速ミサイルの発射実験を実施したと発表。
 北朝鮮メディアによれば、実験では燃料部分の安定性も確認され、移動式発射台を使って任意の場所から撃てる能力を着々と向上させている。
 






最終更新日  2021年11月22日 16時00分05秒
コメント(0) | コメントを書く
テーマ:ミサイル(5)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 ナチス・ドイツは多くの世界に先駆けた兵器の研究開発を行った。
 当時の技術で実用化されたものも数多い。
     

 ヘンシェル Hs 293は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが開発した世界初の動力付き誘導爆弾、世界初の対艦ミサイル。
 設計はヘンシェル社のヘルベルト A. ワーグナー教授。
 小型機の機体下部に過酸化水素を使用する液体ロケットエンジン(ヴぁルター機関)を装備。母機より高高度から投下後、視程内で無線による手動操縦で誘導し目標に命中させる方式。
 炸薬量295kg、全長3.82m、全幅3.1m。
 1941年11月に量産開始、1943年8月にHs 293Aとして作戦配備。
 一定の戦果を挙げたものの、通常の爆風爆弾だったため、貫徹力が低く対艦攻撃に威力不足だったとされる。
    

 運用上の主な問題点は下記の通り。
・誘導のために母機が一定のコースを飛行するため、対空砲火などに対して母機が危険回避できない。
・ミサイル氷結の根本的な解決ができなかった。
・敵艦の船体下部を狙って水中に入ると多くの場合軌道が変わる。
     






最終更新日  2021年11月22日 06時00分07秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年10月26日
カテゴリ:航空&ミリタリー
 B-52は1952年初飛行、1955年就役開始。
 現用のB-52Hは、​1961年に配備が開始されたが、このたび換装されるエンジンが決定し、2050年までの延命が確実になった。
 どこから数えても軍民通じて超長寿機。
     ​

「成層圏の要塞」の異名持つ米B-52戦略爆撃機
2050年以降も飛ぶため新型エンジンへ
2021年9月26日 乗りものニュース 
 B-52の新エンジンはロールス・ロイス製になるようです。
 あと30年現役で飛び続けるために
 イギリス企業ロールス・ロイスは2021年9月24日(金)、アメリカ空軍のB-52H「ストラトフォートレス」戦略爆撃機向けの新型エンジンに、子会社ロールス・ロイス・ノースアメリカが提案していた「F130」エンジンが採用されたと発表しました。
  … (略) …
     ​
 ロールス・ロイスによるとBR725/F130は燃焼効率や環境性能に優れているほか、静音性も高いのが特徴とのこと。BR710シリーズと合わせてすでに3600基以上生産されており、アメリカ空軍は26億ドル(1ドル110円換算で約2860億円)かけて608基のF130を調達する計画だとしています。
  ―  引用終り  ―
     ​
 B-52のエンジンは、長大な航続距離と、常時上空配備に優れる長滞空時間の要求にこたえるため、ターボプロップエンジンで構想されたが、当初のB-52Aはターボジェットが搭載された。
 1955年に配備が開始されたB-52Bでは、
エンジンがアップグレードされた。
 
1958年5月初飛行のB-52Fから、プラット&ホイットニー(P&W)ターボジェットJT3Cの軍用版のJ57-P-43Wに換装された。
 1960年7月初飛行、1961年配備開始のB-52HでエンジンをP&W J57ターボジェットから、より燃費のよいP&W TF33ターボファンに換装された。
 そしてこのたび、
燃焼効率がよく、環境性能に優れ、静音性が高いロールスロイスF130への換装が決まった。
     ​
 超音速性能もなく、高いステルス性もない、航続距離と搭載量が大きいB-52戦略爆撃機 は、1955年に運用が開始されて以降、米空軍の戦略爆撃機の主力となっており、今後もその位置づけに変化はないようだ。
​​






最終更新日  2021年10月26日 06時00分09秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年10月03日
カテゴリ:航空&ミリタリー
​​​​​ 
 ツェッペリン飛行船の開発者フェルディナント・フォン・ツェッペリンは、自身のための近代的な自動車を設計したヴィルヘルム・マイバッハの提案を受け入れて設立したLuftfahrzeug-Motorenbau(ルフトファールツォイク・モトーレンバウ)が「マイバッハ」ルーツで。
 起業の目的は航空機エンジンの開発・製造だったが、その技術をベースに自動車や船舶のためのエンジン開発も視野に入れていた。

■飛行船用エンジン
 「マイバッハ」のエンジンでは、ツェッペリン飛行船用エンジンが有名。

 1910年に登場した初期のAZ型で排気量2万500cc、水冷直列6気筒160psの当時としては大出力エンジンだった。
 飛行船用エンジンの最終型VL2型では水冷V型12気筒3万3250ccへと発展した。
     ​
■陸舶用ディーゼルエンジン
 「マイバッハ」の陸舶用のディーゼルエンジンの最初のモデルは1919年の1万5000ccの直列6気筒のG1型。船舶や鉄道用として設計されたが試作のみに終わった。

 ディーゼルエンジンの最初の量産機は1927年のG4b型。これはG1型の量産仕様で小型のディーゼル機関車や船舶用として使用された。
 ディーゼルエンジンシリーズはV型12気筒ギアトレインカムドライブSOHCのGOシリーズに発展。
 GOシリーズは、初期のGO5型4万2400ccの排気量から410psを発揮し、1930年代当時の画期的な高出力エンジンとなった。
 第二次世界大戦の激化で試作のみに終わった最終発展型のG7は、ヘミスフェリカル燃焼室にターボ過給機を組合わせ750psを発揮するの高出力機だった。
     ​
■軍用車両用エンジン(6気筒)
 「マイバッハ」の重要な分野で大戦後の衰退の理由のひとつとなったのが軍用車両用エンジン。
 この分野に参入したのは飛行船専用エンジンから撤退した後、再軍備宣言を経た1934年以降。
 初のモデルNL52TUは
5200ccの直列6気筒SOHCで120ps。これが初期の戦車用試作エンジンに用いられた。
 1935年の3500ccの90psのNL35スペチアルはビュッシングが設計した5トンハーフトラックの試作機用エンジンとして採用された。
 出力不足を指摘されたため排気量を3800cに拡大、100psにパワーアップしたNL38TUKが量産型に採用された。
     ​
 この直列6気筒シリーズは1935年のHL57TR、1936年のNL38TU、HL62TUK、1937年のHL54TUKRM、1940年のHL66Pとバリエーションを拡大し、デマグの1トンハーフトラック、ハノマグの3トンハーフトラック、ビュッシングの5トンハーフトラック、クラウスマッファイの8トンハーフトラック、その他Sd.kfz250/251シリーズのハーフトラックに採用された。
 メルセデス・ベンツ製12トンハーフトラックもマイバッハの自動車用V型12気筒8000cc、DSO8を搭載した。「マイバッハ」の優位性が分かる。

 当初クルップ製エンジンを搭載していたI号戦車の改修用およびII号戦車用エンジンとして採用されたのもこの
6気筒シリーズ。
     ​
■軍用車両用エンジン(12気筒)
 軍用車用直列6気筒シリーズに続いてV型12気筒シリーズがほぼ同時期に試作された。
 1935年、1万cc、HL100TRが試作機として
製作された
 
1937年、量産機の1万2000cc、HL120TRMが完成。
 300ps前後の最高出力のこのモデルがIII号戦車とIV号戦車と突撃砲などの各々の派生型のエンジンとなった。
 1938年、HL85TUKRMと1万800ccのHL108TRが追加された。
 前者はメルセデス・ベンツの12トンハーフトラックの改修用。
 後者はファモ製の18トンハーフトラック用。
 一部はIII号戦車とIV号戦車に搭載された
     ​
 1941年、排気量を2万1350ccに大幅拡大したHL210Pが製作に入った。
 V号パンターとVI号ティーガーIの初期型に搭載された。
 このシリーズは排気量をさらに拡大した2万3000ccのHL230Pに発展した。
 パンターの後期型とティーガーIの後期型(ティーガーIIも含む)に搭載された。
     ​
 タイガーIの初期型は、HL210-P45というV型12気筒の水冷式ガソリンエンジンで、排気量21L、最高出力は650ps。
 パワー不足が問題となり、排気量を23Lに拡大した700ps版のHL230-P45に換装された。
 同じ性能のまま小型軽量化したP30型は、ほぼ同期に開発された45トンのパンサー戦車に搭載され、良好なバランスで高い運動性能を提供している。
 700psとなったHL230シリーズでも、タイガーI型の重量(57トン)は負担で、最高速度は38km/h(パンサーは55km/h)にとどまった。
 不整地や障害を乗り越えることの多い戦車は最高回転まで引っ張ることが多く、全開運転による故障が頻発した。そのため、ガバナー(回転リミッター)により最高回転数を500rpmダウンし、最高出力を600psまでに抑制し、耐久性を維持した。

マイバッハ HL230 P30 主要諸元
●水冷 60度V型12気筒・OHV
●排気量:約23.9L
●最高出力:700ps/3000rpm
  (のちに600ps/2500rpm)

■「マイバッハ」エンジンの特徴
 飛行船用エンジンにルーツを持つこれらのエンジンは、いずれもアルミ合金製シリンダーブロック&シリンダーヘッドで構成され、この時代には珍しいオール・アルミ・エンジン。大出力で出力重量比が大きいエンジンは、自動車用エンジンではなく航空機エンジンをベースにしていることが多く、戦車にも有利にはたらくエンジンの「軽量化」「(出力に比して)小型化」は、価格より重視されるポイントだった。
​ ​
 構造上の特徴はクランクシャフトのメインベアリングジャーナル。
 一般にクランクシャフトのメインベアリング径は、クランクシャフト自体とほぼ同じ。
 マイバッハは、大出力、大トルクを受け止めるべくメインベアリング径がカウンターウエイト径とほぼ同じで、カウンターウエイト自体がジャーナル部分と一体化していることが特徴。
 ジャーナル径を増やすとベアリングに対する面圧が下がり耐久性が向上する。
 このような構造を採用すると、ベアリングまわりのフリクションロスが大きくなる。
 低回転型の大型エンジンであるため、フリクションロスより、耐久性の向上を優先したのだろう。
 当時のドイツのガソリンはオクタン価が低く、高回転高出力を成立させることは難しく、低回転高出力を選択するのは適切。
     ​
 ドイツ空軍のBf109に採用されたダイムラーベンツDB601もオクタン価の高い燃料が手に入りにくいドイツの
燃料事情に合わせ高圧縮低回転型で設計されている。
 DB601Aは離昇出力1,050HPを2,450rpmで発生する。
 燃料事情が悪いのは、大日本帝国も同じ。
     ​
 うまく回らない高性能エンジンとして有名な中島飛行機の「誉」は、高オクタン価の燃料使用を前提に、離昇回転数をベースとなった栄二一型の2750 rpmから3000 rpmに引き上げていた。
​​​​​​​






最終更新日  2021年10月03日 16時00分06秒
コメント(0) | コメントを書く
カテゴリ:航空&ミリタリー
 
 マイバッハは、1909年、ドイツで創業したエンジンメーカー。
 高級車メーカーとなった時期を経て、1966年、ダイムラー・ベンツの傘下となり、1969年にはMotoren und Turbinen Union(MTU)と改名された。
 2002年、ダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)の
メルセデス・ベンツの最上級ブランドとして復活した。

 2021年7月1日、メルセデス・ベンツから2台の新型モデルが発表された。
 「メルセデス・マイバッハSクラス」と「メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC」。
 価格は、「メルセデス・マイバッハSクラス」が2648万円/3201万円、「メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC」が2729万円。
     
 メルセデス系列の“マイバッハ”は「
メルセデス・ベンツ」の最上級グレードから、別ブランド「メルセデス・マイバッハ」になった。
     
新型「メルセデス・マイバッハSクラス」
が日本上陸
612PS を誇るV12エンジンもラインナップ
2021.07.01 webCG
 メルセデス・ベンツ日本は2021年7月1日、新型「メルセデス・マイバッハSクラス」の日本導入を発表した。同日、注文受け付けを開始し、納車は同年11月以降を予定している。
 
「Sクラス」をベースに全長を180mm延長
 マイバッハSクラスは、メルセデス・ベンツの新型「Sクラス」のロングホイールベースモデルを基に開発された。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5469×1921×1510mm、ホイールベースは3396mm(欧州仕様車)で、同5289×1921×1503mm、同3216mmとなるSクラスのロングホイールベース車(欧州仕様車)よりも180mm長く、7mm高い。ホイールベースの延長分はすべて後席部分の拡充にあてられ、ゆとりを増した後席の居住空間は、ショーファードリブンカーにふさわしいものとされた。さらにCピラーを垂直に近い角度に設定することで、乗降のしやすさにも配慮したという。
  ―  引用終り  ―
 
     
■「マイバッハ」の誕生
 「マイバッハ」はベンツのガソリンエンジンの自動車の創設期に多大な貢献を果たし、後に自動車メーカーとして独立する技術者の名前。
 メルセデス・ベンツを離れたヴィルヘルム・マイバッハと、その息子カール・マイバッハは、1921年に第1号車を発表した。当時の最先端の優れた技術と豪華な室内、斬新な設計とデザインを備えた「マイバッハ」は、技術の粋を尽くした超高級車だった。
     
 その後、マイバッハは超高級車のブランドであった。
 同時に自動車以外の様々な分野のエンジンの開発、製造を手がけた。
 第二次世界大戦後は活動を縮小し、1961年からは現在のメルセデス・ベンツの傘下となった。
     







最終更新日  2021年10月03日 06時00分08秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年10月02日
テーマ:韓国!(15023)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 
 55口径の120㎜砲を備え、小型高出力の画期的パワーパックを装備韓国国産戦車K2は、仮想敵国日本の10式戦車を優に凌ぎ「世界最強」の主力戦車。
 のはずだが、開発開始から20年以上たっても、まともに動かない。
     ​
韓国軍はK2戦車の
2020年12月30日 2020年12月30
WorldTankNews
 現代ロテムが2020年12月22日に発表した情報によると、同社は韓国軍の主力戦車K2ブラックパンサーの3番目のバッチを生産する契約を韓国防衛庁から獲得しました。
 K2主力戦車は2008年に開発され、2010年から量産を開始。2015年に最初のバッチ100輌を納入。2014年には2回目のバッチとして106輌が発注され、2021年まで納入が完了される。今回の契約はこれらに続く3回目のバッジになが、調達数は明らかにされていない。
     ​
 ミリタリーバランス2020によると、韓国軍の現在の主力戦車の数は2,221両で、K2の前身であるK1戦車のK1/K1Eが1,000両、K1A1/K1A2が484両、そして、K2が100両、アメリカのM48パットンが597輌にソ連製のT-80Uが40両ある。ベトナム戦争時に使われた古いM48はK2に置き換えられる。
  ―  引用終り  ―
​     ​​​
 国産パワーパックが間に合わずパワーパック(エンジン、ミッションなど)をドイツから輸入した。
 にも拘わらず、エンジンと変速器の制動圧力が非正常作動したり、下り坂でエンジン速度が3000rpmまで上昇するなど計24件の欠陥が発見された。
 
 2014年9月、完成したとは言い難い国産のパワーパックができた。
 このパワーパックは合同参謀本部が設定した「0→32 km/h加速が8秒以内」という作戦要求性能(ROC)を満たすことが出来ず8.7秒だった。そこで、0→32 km/h加速のROCを10秒に引き下げ基準を満たしたこととした。
     ​
性能不足で軍とメーカーが対立
2017/7/18 産経新聞
 韓国の新型戦車「K2(黒豹=フクピョ)」の開発が失敗に終わろうとしている。
 開発開始(1995年)から20年以上たつものの、エンジンの大出力を駆動系に伝える変速機の開発がうまくいかず、試作品は国(防衛事業庁)の試験に落第また落第。ついに変速機の生産メーカーS&T重工業が「試験方法や性能要求が厳しすぎる」として防衛事業庁を訴えたのだ。
 現地メディアによるとS&T社は本訴も予告しているといい、国産戦車開発は泥沼にはまり込んだ格好だ。(岡田敏彦)
     ​
赤点は誰のせい?
 訴訟トラブルは6月末に明らかとなった。韓国通信社の聯合ニュースなどによると、K2戦車の変速機を開発していたS&T社が変速機の耐久試験にギブアップしたのだ。
 S&Tの主張は「韓国の国防規格は、走行距離が9600キロに達するまで欠陥があってはならないことを意味している。この耐久試験中に欠陥が発生した場合、最初から試験をやり直さなければならない」というもの。
 同社では試験に時間がかかるとし「このままでは試験を無限ループするしかない」とし、国防規格や試験方法の変更を求めたが受け入れられなかったとして、再試験中断を求めソウル中央地裁に仮処分申請を出したことを6月30日に明らかにした。
  ―  引用終り  ―






最終更新日  2021年10月02日 06時00分08秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年09月05日
テーマ:航空機(525)
カテゴリ:航空&ミリタリー

 邦人のアフガン出国支援のため航空自衛隊美保基地(鳥取県)を出発した、C2輸送機が、アフガニスタンに隣接するパキスタンのイスラマバードに到着した。
     ​
後続2機と輸送活動へ
2021/8/24 共同通信
 イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人らの退避支援のため、24日未明に鳥取県の美保基地を出発した航空自衛隊のC2輸送機は日本時間の同日夜、アフガン隣国パキスタンの首都イスラマバードの空港に到着した。関係者への取材で分かった。
 C130輸送機2機も埼玉県の入間基地から那覇基地経由で出発。3機はイスラマバードを拠点として週内にも邦人輸送を始めるとみられる。
 C130は、アフガンの首都カブールの空港とイスラマバード間をピストン輸送する。
 C2は、拠点整備に当たる隊員や機材の運搬などを担う。
 
 政府は政府専用機1機の追加派遣を調整している。
  ―  引用終り  ―
     ​
 日本時間の8月26日夜、退避希望者数百人が20台以上のバスに分乗し首都カブールの空港に向けて出発したものの、空港付近で発生した大規模な爆発により、移動を断念。 
 27日午前、加藤官房長官は、アフガニスタンからの邦人らの退避について、「情勢は流動的で、予断を許さない状況にあるが、努力をさらに継続していきたい」と述べ、中止しない方針を表明した。
 
27日の閣議後会見で岸信夫防衛相は「実質的には今日くらいの活動を考えている」と述べた。空港周辺でのテロ事件もあり、継続は難しいと判断した模様。
 31日、防衛省は、日本人などの退避のためアフガニスタンへ派遣した自衛隊の部隊撤収を決定し、岸信夫防衛相が輸送任務の終了を命じた。
 日本人1人のほか、アフガニスタン人十数人を隣国のパキスタンへ運んだ。

    ​
C-2輸送機
 C-2輸送機は、航続距離の短かすぎるC-1の後継機として防衛省技術研究本部と川崎重工業がC-Xの計画名で開発し、川崎重工業が製造するターボファンエンジン双発の国産輸送機。
 ジェットエンジンは、ゼネラル・エレクトリック(GE)のCF6-80C2K1F型エンジン(推力:約27.9t)とナセルシステムを採用した。
 2016年6月30日、運用開始。敗戦後の日本が自主開発する機体としては過去最大のサイズ。
     ​
 C-1と比較し全長は1.51倍、全幅は1.45倍、全高は1.42倍、空虚重量は2.5倍、最大積載量は3.75倍、最大速度は1.2倍、エンジン合計推力は約4.24倍。
 最大の懸案である航続距離は、C-1が有効積載量2.6t搭載時に約1700km、C-130Hは5t搭載時に約4,000kmなのに対し、XC-2(C-2の試作型)は12t搭載時に約6,500km。
 同時期に開発されたP-1哨戒機と、機体では操縦席風防、主翼外翼(全体の3分の1)、水平尾翼、システムでは統合表示機、慣性基準装置、飛行制御計算機、APU(補助動力装置)、衝突防止灯、脚揚降システムコントロールユニットの共通化を図り、機体重量比で約15パーセントの共通部品、搭載システム品目数で約75パーセントの共通装備とし、開発費の低減をはかっている。
     ​
 
C-2も海外販売の話があるが、いっこうに成約しない。
 軍用機の多くは、「プロダクト アウト」。コストパフォーマンスの基準は、性能より。
 新幹線だけでなく、日本の兵器も払う方の価値基準が考慮されていないため、「価格が高すぎて」売れない。
 必要とされる機能を備えた製品を、廉価で提供することも大切な技術であることに気付かない限り、高機能・高価格なメイドインジャパンは、売れない。
     ​
海外からの受注は?
川崎重工・下川役員に航空機事業の成長戦略を聞く
2019年08月24日 ニュースイッチ






最終更新日  2021年09月05日 06時00分08秒
コメント(0) | コメントを書く
2021年07月30日
テーマ:航空機(525)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 
 韓国の次世代戦闘機が姿を現した。
 といっても外見だけのモックアップでスペックも不明。
 ブラックボックスを開けた実績豊富で、アビオニクスや多分火器管制装置、飛行制御システムは国産品を用いざるを得ない。
 韓国の国産品の実力は不明だが、よかったためしはなかった。
 今度こそ……?
     
KF21
2021年4月9日 EPA 時事
 韓国の次世代戦闘機で、2010年にインドネシアと共同開発することで合意し、プロジェクトがスタートした。
 写真は21年4月に公開された試作初号機で、22年度中の初飛行を目指している。
 初号機のお披露目まで「KFX」と呼ばれていたが、制式名称がKF21、愛称がポメラ(鷹)であることが明らかになった。
 機体のスペックが明らかにされていないため、性能については分からない部分が多いものの、エンジンはF/A18スーパーホーネットが搭載しているものと同系列で、米ゼネラル・エレクトリックグループのGEアビエーション社製F414GE400を装備することが決まっている。
     ​
 横から見ると米ロッキードマーチン社製F35に似ているが、KF21はエンジン2基を装備する双発機で、機体はかなりの大型になる。
 韓国政府はアビオニクスなどに国産製品を多用する方針だが、米国からの技術移転で課題があり、実用配備がいつになるかは見えていない。
  ―  引用終り  ―
     ​
 F-35のような外観を呈しているが、一般にステルス機は飛行中不安定で、高度な飛行制御システムが必須と考えられている。
 この部分が韓国産で制御が十分でないものであれば、致命的となる。
 こいう心配が杞憂ではないので「韓国性兵器」は恐ろしい。
 飛べなければ、堕ちることもないのだが……。






最終更新日  2021年07月30日 16時00分07秒
コメント(0) | コメントを書く
このブログでよく読まれている記事

全389件 (389件中 1-10件目)

1 2 3 4 5 6 ... 39 >


© Rakuten Group, Inc.