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航空&ミリタリー

2020年11月30日
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カテゴリ:航空&ミリタリー
 戦闘機は、名機に名パイロットが搭乗して初めて名機となる。
 太平洋戦争初期、大日本帝国陸海軍は、練度の高い将兵に満ちていた。
 中期以降、日本の戦闘機は練度の高い操縦手が減り、米軍はよく訓練された操縦手が搭乗していた。
 名機は戦歴ばかりで決することはできないのが事実。
        ​
 第二次世界大戦参戦前の米国は工業力、量産の優位性を発揮した。
 量産の優位性の根底に個々の部品の精度が高いことがある。
 第二次世界大戦時の日本は、部品の取り付けが容易ではなく、精度の低さと部材の不適切は油圧系の不備(油漏れ)としてあらわれた。
 「誉」だけでなく帝国陸海軍航空機のエンジンは、設計性能とほど遠い出力であることもしばしばだったようだ。
        ​
 P-40は高高度性能を除けばパワーや速度性能に申し分無く、1939年4月に制式採用が決まった。
 1939年9月、第2次世界大戦が勃発。
 英仏は米国にP-40を大量に発注した。
 カーチスは生産ラインがフル稼動状態になった。
 後にP-40はレンドリースの対象となり英国やソ連などで活躍。
 日中戦争には、義勇軍『フライング・タイガース』の隠れ蓑でP-40が対日戦に参戦した。
 到着が太平洋戦線の開始直前の1941年11月だったので、日本との戦争が始まるとすぐビルマ戦線に投入された。
 1941年12月に始まった太平洋戦争では、欧州戦線と異なりまだまだP-35やP-36が多かった。
 これら低空、比較的低速での格闘戦に優れた戦闘機が日本軍の主要な敵だった。
 P-40は旋回性能や上昇力の面で日本の一式戦闘機『隼』や『零戦』に劣ると評価された。
 P-40パイロットは、日本軍機が得意とする旋回戦、格闘戦に持ち込まれないよう注意し、一撃離脱戦法と編隊空戦で立ち向かった。
        ​
 バッファローやP-36と違って、P-40が被弾に強いことも極めて有効だった。
 パイロットは被弾しても生き残り、戦闘経験を重ねベテランになることができる。

        
 太平洋戦争や欧州戦で、戦闘爆撃機としての活用も含め汎用性の高かったP-40の活躍の場は、P-47やP-51に奪われていった。
 戦火に迫られ価格の優先順位は下がり、高価でも有用な兵器が求められた。
 P-40の性能向上型が開発され、マーリン・エンジンを搭載して高高度性能や速度性能、上昇性能を改善したP-40Fや、軽量型P-40Nが開発された。
 高高度性能、最高速など性能向上は明確だったがP-51を凌駕するものではなく、量産されなかった。






最終更新日  2020年11月30日 16時00分06秒
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カテゴリ:航空&ミリタリー
 P-51と比較され、凡庸な駄作機とされるP-40を、駄作と決め付けることはできない。
 「無事これ名馬」という言葉も戦場においては真実の一つ。
 機械として故障が少なく、被弾耐性が強く、パイロットの生残性が高いのは、立派な軍用機としての取り柄。​​
        
 零戦や一式陸攻など、撃たれ弱い(有効な防弾装備を持たない)機体が、多くの名パイロット、名将を死に導いたことを思えば明らか。
        ​
 戦争の基本は物量と物量の戦い。
 悲しいかな、武器、弾薬、糧食だけでなく「人」も物量のうち。
 生産を消費が凌駕するとき、勝敗の大局が決する。
 例え物量豊富な米国でも、ダメ飛行機を13,738機も作る余裕はない。
 しかもP-40は連合国各国に供与され、様々に使用されている。
        ​
 愛称は三種類。
 A型からC型は「トマホーク (インディアンが用いた斧)」。
 D型とE型は「キティホーク (ライト兄弟が初飛行に成功した場所)」。
 F型以降は「ウォーホーク (米国で「タカ派」を指すスラング) 」。
 英空軍ではF型以降もキティホークと呼ばれた。
 全ての愛称に共通「ホーク」は P-40 の前身 P-36 ホークからきている。
        
 P-36 は、1920年代から1930年代前半の米陸軍航空隊主力戦闘機、ボーイングP-26の後継機として開発された。
 試作機はエンジン不調もありライバルのセバスキーP-35に敗れた。
 エンジンの換装でさらなる高性能を発揮した近代的な低翼単葉引き込み脚戦闘機。
 第2次世界大戦初期、太平洋戦線初期に活躍。
 低空での機動性が高く、フランス空軍への輸出型はドイツ空軍の主力戦闘機メッサーシュミットBf109Eでも容易ならざる相手だった。
 P-36は大馬力では無い空冷エンジン搭載機であり、速度性能や防弾性能に余裕をもたせた大出力エンジン版が開発された。
 1937年からテストを開始したXP-37/YP-37はターボチャージャーが不調だった。
 当時の圧倒的工業先進国である米国でさえ(ドイツでさえ)ターボチャージャー(排気タービン)を実用化するには困難が伴った。
 1938年、P-36を、空冷エンジンから液冷の過給機装備のアリソンV1710エンジンに換装した性能向上型・XP-40が初飛行。
        
 最高速度がP-36Aより50km/h近く(P-36Aが高度3,050mで最大速度504Km/hに対して、高度3,700mで最大時速550Km/h)速かった。
 直ちに量産が発令され米陸軍航空隊の主力戦闘機として採用。
 武装は機首の12.7mm機銃2挺。
 工業力に秀でた米国なれば、空冷から液冷への転換で、エンジン関連の大きな問題も発生しなかった。
 量産型のP-40は更に設計を洗練し機体構造を見直して、最大時速を575km/h(高度4,600m)に向上、武装も12.7mm機銃×2に加え、主翼へ7.62mm機銃×2に強化された。
 米陸軍が要求しなかった高高度性能以外、問題はなかった。
   *     *
        ​
 同じくアリソンV1710シリーズ搭載のP-39エアラコブラも、P-40も、マーリン・エンジンを搭載すれば「名機」になった可能性がある。
 P-40Fはエンジンをマーリン28型(パッカード・マーリンV-1650-1)に換装。
 弱点だった高高度性能が向上した。
 軽量化をはかったP-40Nや高高度性能向上型P-40Fは、侮りがたい好敵手として大戦終盤まで活躍した。
 XP-40Qは2段式スーパーチャージャー装備のV-1710-121に換装。
 水滴型風防、冷却システム更新など徹底改良され高高度性能は向上、最高速度680km/hとなりP-40最高性能モデルだった。
        ​
 が、P-51などに及ばないため採用とならなかった。
 P-39の発展型P-63B(キングコブラ)でパッカード・マーリン V-1650-5エンジン搭載型が計画された(計画のみ)。
 マーリンエンジンは実績のあるP-51に優先的に供給された。
   *     *
        ​
 マーリンエンジンがなかったら、スピットファイアは名機になれなかった可能性が高い。
 大戦を通じて性能向上させ活躍したスピットファイアは、排気量を大きく変えず、スーパーチャージャーの性能向上により大馬力化と高空性能を向上させたロールスロイス(パッカード)/マーリンエンジンにより進化していくことができた。
 手のこんだ楕円翼とて、エンジンの性能が低ければ真価を発揮しえない。






最終更新日  2020年11月30日 06時00分08秒
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2020年11月20日
カテゴリ:航空&ミリタリー
 11月11日、厚労省の助言機関は、クラスター(感染集団)の発生場所が歓楽街から、一般の会食の場や職場、外国人コミュニティーなど多様化していることが感染拡大の要因だと分析した。
        ​
 防衛大学校でクラスターが発生しているようだ。
 同時に、コロナ禍で防大の問題先送り、隠蔽体質が明らかになったのかもしれない。
 十分な感染防止対策がとられないまま防大生は、無策の学生寮で軟禁状態化におかれた。
 情報に敏感であるべき防衛大学校の管理において、国内最大のクラスターであるダイヤモンド・プリンセス(3711人中、712人感染、13人死亡)の事例は少しも活かされなかったようだ。
        ​
【速報】
防衛大で国内最大級の大規模クラスター発生か
2020年11月11日 NEWSポストセブン
 将来の幹部自衛官を養成する防衛大学校(神奈川・横須賀市)で、11月7日に学生1人が新型コロナに感染していることが発表された。
 しかし、その後、感染者は数十人規模にまで急増し、学内で隔離生活を送っていることが取材によりわかった。
 現時点では防衛省も横須賀市も感染者数を発表していないが、防衛大の学生たちは敷地内の学生舎(寮)で集団生活を送っており、感染者は今後さらに増える可能性もある。
        ​
 現役学生のひとりはこう話す。
「最初に学内の感染者が判明した後、学生舎で感染者と同じ部屋だった学生や、校友会(いわゆるクラブ活動)で一緒だった学生らが、濃厚接触者として隔離されました。
 その後、保健所の協力を得て感染者の周辺にいた学生たちがPCR検査を受け、それ以外の学生たちにも抗原検査が実施された結果、約80人の陽性者が確認されたと聞いています」
 全寮制の防衛大では4学年の約2000人が敷地内の学生舎で寝食をともにする。
 上級生から下級生まで8人単位を基本とした居室で生活を送るため、“密”を避けがたい状況があり、無症状の感染者が出れば感染が拡大しやすい環境だ。
 3月から4月にかけて約200人の感染が判明した永寿総合病院(東京・台東区)に迫る、国内最大規模のクラスターとなることも懸念される。
 防衛大のある教官はこう証言する。
「最初に陽性が判明した学生は10月初旬以降、防衛大の敷地内から外出していないといい、そうなると学内に別の無症状感染者がいて、そこから感染が広がったと考えざるを得ない。
 感染ルートがはっきりしていない以上、どこまで広がっているのかは慎重に確認していかないといけない」
        ​
 防衛大は取材に対し、「現段階では陽性者1人が出たと発表している。今後、感染者が増えた場合の発表は自治体(横須賀市)に準じる」(広報室)とするのみで、80人以上のクラスターになっているのかという質問には答えなかった。
「学生たちからは、本当に感染者を完全にスクリーニングできているのか不安の声が聞こえてきます。
 にもかかわらず、クラスター発生の判明後、まだ全員のPCR検査結果も出ていないうちから、学生たちが所属する各大隊では400人ずつが密になる朝礼をいつも通り行なうという話も聞いた。
 対応には相当の疑問を感じます」(前出・防衛大教官)
        ​
 もともと、防衛大ではコロナ対策が適切だったのかが問題化していた。
 4月から5月にかけての緊急事態宣言下では、全国のほとんどの大学がオンライン授業を行ない、いまも多くの大学で対面授業の再開は限定的な状況だ。
 しかし、防衛大ではシステム上の理由からオンライン授業を行なうことができず、授業も訓練もないなかで、学生たちが敷地内の寮に“軟禁状態”とされてきた経緯がある。
 密を避けがたいストレス過多の寮生活が続いたことで、学生たちの脱柵(脱走)や自殺未遂、年度途中での退校者が相次ぎ、賭博行為なども発覚した。
 防衛大関係者が語る。
「防衛大の内部にも、コロナ対応がおかしいと進言する人はいました。
 衛生課に所属するA医官は、新型コロナの流行初期に感染拡大を懸念し、学生たちを学内の寮に留め置くのではなく、親元に帰すよう進言していました。
 しかし、幹部に聞き入れられることはなかった。
 その後の学内での混乱や今回のクラスター発生を考えれば、進言は非常に適切なものだったわけですが、國分良成学校長ら執行部の方針に反する意見を口にしたA医官には、8月1日付で自衛隊中央病院への異動が言い渡されたのです」
  ― 引用終り ―
        ​
 11月初旬、防衛大学校執行部のコロナ禍への対応をめぐる不祥事を告発する「申立書」が、岸信夫・防衛相および防衛監察本部に宛てて送られていた。
 差出人は防衛大学校の等松春夫教授(人文社会科学群国際関係学科)。
 自己管理能力のない組織に失望し、危急の事態に迫られての対応だったのだろう。
 等松教授の専門は政治外交史、軍事史。
        ​
 等松教授におかれては、1918年(大正7年)の軽巡(二等巡洋艦)矢矧の流感禍(スペイン風邪・インフルエンザ)の事例が想起されたことは想像に難くない。
 流感の犠牲者は乗員469名中、死亡者は艦内6名病院42名の48名。
 隠蔽・改竄体質を象徴する言葉「大本営発表」の精神がが現在も活きているとしたら、防大だけでなく防衛省・自衛隊も組織体質改革が必要。 






最終更新日  2020年11月20日 06時00分08秒
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2020年11月05日
テーマ:航空機(108)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 2020年8月14日、政府が2021年度に航空自衛隊が配備を計画している米国製大型無人偵察機・グローバルホーク RQ-4 について、調達中止も視野に再検討を行っていることが報じられた。
 グローバルホークは2014年度に取得のための調査費(約2億円)が計上されて以降、2015年度から2019年度まで機体3機分、地上構成品、整備用機材、受け入れ施設等の取得経費合計848憶円が予算化されてきた。
 2020年度予算では配備が予定されている航空自衛隊三沢基地に臨時滞空型無人機航空隊(仮称)の新編が計上されている。
        ​
 航空自衛隊の無人機部隊の編成の見通しが不透明となる中、海上保安庁は大型無人機の実証実験に使用している機体を公開した。
 機体下部に船舶を捕捉するレーダー、高性能のカメラなどが取り付けられている。
 1機30億円。
        ​
空からの救助や監視、実用性検証へ
2020年10月31日 河北新報 
 海上保安庁は29、30の両日、八戸市の海上自衛隊八戸航空基地で実証実験を行っている大型無人航空機を報道機関に公開した。
 公開されたのは米ジェネラル・アトミクス社の「シーガーディアン」(全長11.7メートル、両翼の長さ24メートル)。
 今月15日から1カ月間の日程で三陸沖などを計13回飛行し、海難救助や違法操業の監視などに使えるか検証する。
 遠隔操作による飛行の様子も公開され、大型無人機はプロペラを回転させながら滑らかに離陸し、津軽海峡に向かった。
 機体に搭載された赤外線カメラの映像には、夜間でも巡視船の甲板上にいる乗員がはっきりと確認できた。
 海保の担当者は「これまでにトラブルは発生していない。
 安全性に留意しつつ、実証を進めたい」と話した。
 シーガーディアンは1機30億円
 最大航続時間は有人機の4倍以上の35時間で、コスト抑制などが期待できるという。
  ― 引用終り ―
        
 世界の空軍は無人航空機(UAV: unmanned aerial vehicle)・ドローンの割合を大きく増やそうとしている。
 無人機の活用で先行しているのは米空軍。
 現在、ロシア連邦軍、中国人民解放軍が急速に開発力を高めている。
 ロシアはステルスUAVや自律飛行、自律攻撃可能なUAVまで開発中。
 中国では100以上のUAVメーカーが乱立し、激しい競争の中UAVの開発競争を展開中。
        ​
 各国で、軍の人員削減が進む中UAV・ドローンを増やすことで人員をカバーしつつ、戦力の増強をはかっている。
 広大な領海・排他的経済水域を持つ日本は、少子高齢化もあり海上自衛隊の定数不足が慢性化、深刻化している。
 政治により大形艦の配備が決定しているが、慢性的な人手不足で領域の監視業務もままならない状態。
 見栄えのする正面装備が充実する一方、隊員の待遇改善、省人化対策は遅れている。
        ​






最終更新日  2020年11月05日 16時00分07秒
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2020年10月10日
テーマ:中国&台湾(3233)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 陸軍主体であった中国人民解放軍は近年、海軍と水陸両用戦の部隊と装備を増強。
 尖閣諸島を含む日本周辺など東シナ海とその周辺地域での活動を活発化させている。
        ​
 自衛隊は、南西諸島の防衛力強化は急務とし、抑止力として水陸機動団を設置し、機動展開訓練の練度を上げている。
        ​
陸自が大規模演習、
離島防衛やグレーゾーン事態想定
…水陸機動団も参加
読売新聞 / 2020年9月7日 
 陸上自衛隊が北海道と長崎県で、離島防衛や武力攻撃と判断できないグレーゾーン事態を想定した大規模な演習・訓練を行っている。新型コロナウイルスが感染を広げる中でも、日本周辺では中国の挑発的な行動は続いており、部隊を迅速に展開する能力を維持・向上させる狙いがある。
 演習・訓練は8月から9月にかけて実施中だ。
 このうち、北海道で10日まで実施予定の演習には、離島防衛を担う水陸機動団(長崎県)が初めて参加している。
 水陸両用車「AAV7」に乗った機動団の隊員や、航空機を使って地上に降り立つ第1空挺くうてい団(千葉県)の隊員ら「敵勢力」を、防衛省が契約する民間船で道内を移動した別の部隊などが食い止めるという想定内容だ。
         ​
 北海道の演習では「過去最大規模」(陸自幹部)となる約1万7000人が投入されている。
 離島が侵攻された際に、全国の部隊が速やかに前線に展開する能力を磨くことが主眼だ。
        ​
 長崎県での訓練では、第15即応機動連隊(香川県)などの隊員らが、高速道路を時速100キロ・メートルで走行できる16式機動戦闘車(MCV)で福岡・博多港に移動。
 民間フェリーで対馬へと渡り、沿岸監視や武装工作員への対処訓練を積んでいる。
​​  ― 引用終り ―
         

 水陸両用戦の元祖にして大家は米・海兵隊。
 研究熱心な人民解放軍も、一帯一路で拡大した中国の権益を守るべく中国版海兵隊の部隊と装備の充実をはかっている。
      
特別リポート:
急拡大する中国「海兵隊」、
権益確保へ世界展開
David Lague
2020年7月24日 ロイター
 中国が1990年代半ばに軍事力拡大に乗り出した時点で、最優先目標に掲げていたのは、本土沿岸に接近する米軍を徹底的にたたく戦力を整えることだった。
 だが今や、人民解放軍は世界各地で米国の力に挑戦するための準備を進めつつある。
        ​
 中国は既に、米海兵隊のように敵前上陸を敢行して先制攻撃を行う部隊の拡充に乗り出し、この「中国版海兵隊」を生かすための初の強襲揚陸艦075型を2隻進水させている。
 中国版海兵隊はやはり米海兵隊同様に、本土から離れた地域で単独作戦を遂行したり、中国の軍事力を諸国に誇示したりする役割を担うことができる。
        ​
 排水量4万トンの075型は小型空母のようなもので、最大900人の部隊を収容し、重装備品や上陸用の舟艇を搭載するスペースを備えると、衛星映像や写真を分析した西側専門家は分析する。
 今のところヘリコプター30機を搭載するが、将来的に中国が米軍のF35Bに似た垂直離着陸機を製造できれば、戦闘機を搭載する可能性もある。
 中国軍事当局の公式報道によると、最終的に海軍は075型を7隻ないしそれ以上配備する可能性がある。
  ― 引用終り ― 
        
 2020年8月5日、中国最大級の強襲揚陸艦「075型」が、試験航海を開始した。
 空母に似た矩形の全通飛行甲板を持つ075型は、
ヘリコプターの運用能力とウェルドックによる上陸用舟艇の運用能力を有する。
 対空兵器は、1130型CIWSとHHQ-10近接防空ミサイルを各2基ずつ装備。
 排水量は米軍のワスプ級強襲揚陸艦に匹敵する約4万トンとみられている。
 2021年にも就役する予定。
        ​






最終更新日  2020年10月10日 06時00分07秒
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2020年09月18日
テーマ:ロシア(34)
カテゴリ:航空&ミリタリー
        ​
 米国の主力戦略爆撃機、ボーイングB-52が初飛行したのは1952年。
 1962年に最終型のB-52Hが生産終了してから2020年で58年経過。
 後から就役したB-1、B-2が先に退役することになっており、B-52は各種の延命措置や改造が計画・立案されている。
 2050年代までの運用が計画されており、B-2の後継のB-21就役後も米軍の主力戦略爆撃機の地位は揺るがない。
        ​
 B-52と同じ年に初飛行し、大搭載能力、長大な航続距離、信頼性の評価が高いTu-95ベアもソ連時代の1956年から運用され、ロシアでも主力戦略爆撃機。
 ジェットエンジン8発のB-52に対してターボブロップエンジン4発のTu-95は、最高速度925km/hと現在でも世界最速のプロペラ機。
 Tu-95は早期警戒機、対潜哨戒機、旅客機型があり、派生型の多さでも知られている。
 もっとも旅客機型(Tu-114、116)は客室の騒音の大きさでも有名で西側では実用化されない類の派生型。
        ​
ロシア Tu-95戦略爆撃機の
最新型が初飛行に成功
乗りものニュース編集部
2020.08.24 乗りものニュース
 日本にもしばしば飛来するロシア製戦略爆撃機のアップグレード型が登場しました。
 2020年8月23日(日)、ロシアの戦略爆撃機Tu-95MSM(ロシア語表記ではMCM)の改良型が、黒海沿岸の都市タガンログで初飛行しました。
 飛行は2時間33分行われ、高度9000m程度まで上昇したとのことです。
 Tu-95は旧ソ連時代の1952(昭和27)年11月12日に初飛行したターボプロップエンジン4発の大型機で、二重反転プロペラが特徴です。
 すでに運用開始から60年以上経ちますが、いまだ現役で、今回初飛行した改良型の原型であるTu-95MSM自体、登場してまだ日が浅いものの、さらなる新型が姿を現したことになります。
  ― 引用終り ―
      
 1952年は「長寿」戦略爆撃機の当たり年のようで、ソ連のツポレフは双発のTu-16戦略爆撃機を初飛行させている。
 そしてTu-16(1954年運用開始)も現役。
 ただしロシア軍は、1990年代には退役。
 中華人民共和国によるライセンス生産機H-6が主力戦略爆撃機として現役。
​ 1958年、Tu-16は中華人民共和国・西安飛機工業公司によって轟炸六型(H-6)の名でライセンス生産が開始された。
 中東諸国にも輸出され、H-6をもとに改修された空中給油機・轟油六型(HY-6)とともに、中国人民解放軍空・海軍では半世紀近くも現役。
       

 Tu-16にも旅客機型Tu-104がある。
 Tu-104は技術的に未完成であったため、「Tu-104は史上最も危険なソ連製旅客機」といわれるほど事故が多かった。
 製造された201機のうち37機が事故で失われ、述べ1137人が犠牲となった。
        

還暦越えても日本へGO!
中国のご長寿爆撃機H-6は
なぜいまだに使われ続けるの?
2020年7月3日 乗りものニュース
  …(略)…
 B-52と同様にH-6も超ベテランですが、昨今(2020年現在)の傾向として、戦力となるのに重要なのは搭載する兵器の性能であり、兵器を運搬する単なるプラットホームである機体そのものの性能は必ずしも重視されなくなってきています。
 そのような事情や後継機も居ないことからH-6もまだ当分は現役に留まりそうで、中国にもH-6に乗る3代に渡るパイロット親子が出てくる可能性はあります。
  ― 引用終り ―






最終更新日  2020年09月18日 16時00分06秒
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2020年08月26日
テーマ:太平洋戦争(6)
カテゴリ:航空&ミリタリー
 太平洋戦争末期、日本軍が劣勢となり米軍による本土空襲が始まった。
 首都東京は、1944年11月24日以降[3]、106回の空襲を受けた。
 1945年3月10日、4月13日、4月15日、5月24日未明、5月25日-26日の5回は大規模だった。
 「東京大空襲」は最大規模の空爆、約10万人の死者と約100万人の罹災者となった1945年3月10日夜間の空襲を指す。
        ​
東京大空襲から75年
生存者が語る
2020.03.09 CNN.co.jp
  …(略)…
 この東京大空襲では一晩で10万人が犠牲となり、100万人が負傷したとされる。
 その大半は民間人だ。米軍の爆撃機B29が300機以上飛来し、1500トン分の焼夷(しょうい)弾を投下した結果だった。
 焼夷弾で発生した火炎は、約41平方キロを焼き尽くした。
 これにより100万人が住居を失ったとする推計もある。
 死者の数は同年広島と長崎に投下された原子爆弾を上回る。
 米エネルギー省によれば広島ではおよそ7万人、長崎では4万6000人が原爆投下の犠牲となった。
        ​
 だがこれほどの被害をもたらしたにもかかわらず、広島や長崎とは異なり、東京には公的資金を投じた大空襲の犠牲者の追悼施設というものが存在しない。
 また連合軍による独ドレスデンへの45年2月の空爆が民間人を標的にした作戦だったとして広く議論される一方、同じく75年目を迎える日本に対する空襲の影響については、依然としてほとんど知られていないのが実情だ。
        ​
B29の投入
 二瓶さんがあの晩に味わった恐怖は、「ミーティングハウス作戦」と呼ばれる軍事作戦に起因する。
 米空軍による東京への一連の空爆の中でも最大の犠牲者を出したこの作戦は、45年2月から5月にかけて実施された。
 作戦の大半は、太平洋地域の爆撃部隊の司令官を務めていたカーチス・ルメイが立案した。
 ルメイは後年、北朝鮮とベトナムへの空爆を行い、62年10月のキューバ危機ではソ連への核による先制攻撃を支持した人物だ。
        ​
 第2次世界大戦が欧州で勃発した39年、当時のルーズベルト米大統領は参戦した各国政府に対し、民間人への爆撃は非人道的かつ野蛮であるとしてこれを行わないよう呼び掛けた。
 しかし45年までに、こうした方針は変化していた。
 41年12月7日の日本軍による真珠湾攻撃を受け、米国は報復を決断。
 42年8月の南太平洋ガダルカナル島への侵攻に続き、44年には日本軍占領地だったサイパン島、テニアン島、グアム島を立て続けに奪取した。
 これらの島々を拠点に日本本土を攻撃する役割を担ったのが、最新鋭の重爆撃機B29だ。
  ― 引用終り ―
        ​
 史上最悪の空爆を招いた原因は、外交的「罠」にせよ戦争を仕掛けた日本側にある。
 ドレスデンの空爆を招いた原因はドイツ側にある。
 無差別爆撃の責任の所在とは別に、先に戦争を始めた側に原因がある。
 ドイツも日本も民族の優秀さと技術の高さを誇ったが、戦略爆撃は実現できなかった。
 民族の優秀性の幻想が、悲惨な結果を招いた。
        ​
 第二次世界大戦中に戦略爆撃機を実用化し、戦略爆撃を実行できたのは米国と英国だけ。
 米国は開発技術と生産技術の総力を結集して、戦略爆撃、無差別都市爆撃は成立させた。
        ​
 壊滅的な打撃を受け続けても戦う意思を失わない幻想は、軍部により意図して生み出された。
 危機時に全体主義がはやりやすいようだが、多数決に隠される全体主義思想、志向にはよほど気を付けなければならない。






最終更新日  2020年08月26日 06時00分09秒
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2020年08月18日
カテゴリ:航空&ミリタリー
​​​ 2011年、イスラーム過激派組織「アルカイダ」の首領、ウサマ・ビンラディンの強襲作戦時に、米国特殊部隊はステルスヘリコプターを使用し、攻撃されたとされる。
 米軍はビンラディンの邸宅に不時着したヘリを爆破するつもりだったが、テイルローター部を含む機体後部がほぼ無傷の状態で邸宅の壁の外に残ってしまった。

 2015年の
米陸軍特殊部隊デルタフォースによる IS 幹部夜間襲撃作戦にはステルス対策を施したブラックホークを投入したのでは、との噂が流れた。

 ヘリコプターをステルス化する場合、対レーダー性能はもちろんであるが、静穏性や赤外線対策が重要になる。

     
RAH-66 コマンチ
 「RAH-66」 コマンチは、米国の試作偵察攻撃ヘリコプター。
 ボーイング・ヘリコプターズ社とシコルスキー・エアクラフト社により開発が行われた。
 ヘリコプターとして初めて本格的にステルスを考慮された機体とされる。
 胴体は二次曲面を組み合わせた外形で、機尾にはダクテッドファンをオフセット配置し静粛性の向上はかっている。
 ターボシャフトエンジンの空気取入口はくさび形。
 排気口は胴体脇の下部にスリット状のものを設けている。
 メインローターは5枚ブレードで先端後退角付き。
 ランディングギアとガトリングガンは引き込み式。
 ウェポンベイを備え、左右にAGM-114を各3発、もしくはAIM-92を各6発装備可能。
 緊急展開を考慮し、機体は輸送機に容易に搬入できるように構成され、半分解状態で輸送機への搭載時、22分で飛行状態にすることが可能。
 無人偵察機が普及したこともあり、コマンチは、2004年に開発中止が発表された。
​     ​
【ARH-70 アラパホ】
 RAH-66 コマンチの開発中止によって、現用のOH-58Dの延命が決まった。

 OH-58Dの基本はベトナム戦争時代に開発されたもので、機体の老朽化と基本設計の古さが課題となっていた。
 民間機であるベル 407をベースとし、
既存の技術を生かして開発費用と開発期間の短縮をはかるということで、ベル社によりARH-70の開発が開始された。
 開発は難航し、開発費は増大。
 2008年、開発中止が発表された。
     

 2019年、中国はヘリコプターの展示会でステルス性は高そうだが、異形の試作機を披露した。

     
まるでUFO
異形の軍用ヘリ試作機がお披露目
中国​​
2019.10.17 CNN
  中国でこのほど開催されたヘリコプター博覧会で、UFO(未確認飛行物体)のような特異な外観の試作機がお披露目された。
 中国メディアが「超級ホホジロザメ」と呼ぶこのヘリは、21世紀の技術というよりも1950年代のSF映画を思い起こさせる。
 ただし中国では、「未来のデジタル情報戦場」を念頭に開発された「武装ヘリ」とされている。
 国営「環球時報」はヘリの画像を掲載。米国のAH64アパッチやCH-53シースタリオン、ロシアのKa52やMi26など、性能実証済みの現代的なヘリのデザインを融合させた機体だと伝えた。
 B2爆撃機を含むステルス機が採用する翼胴一体型の設計も有している。

  ― 引用終り ―
    


 
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最終更新日  2020年08月18日 16時00分06秒
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2020年06月18日
テーマ:航空機(108)
カテゴリ:航空&ミリタリー
​​
 戦争は経済の戦いの最たるものだが、通常の経済原理を排して遂行される。
 第二次世界大戦は、軍人精神で左右されない工業力の戦いでもあった。
 当時の科学技術、工業技術の結晶である航空機の生産数の比較記事があった。
 戦争は人命だけでなく、壮大なる「資源の無駄遣い」でもある。

     
第2次世界大戦の主要軍用機
生産数トップ5
首位は4年で3万6000機以上!
日本機は…?
柘植優介(乗りものライター)
2020.05.30 乗りものニュース
  …(略)…
1位:イリューシン IL-2対地攻撃機(ソ連)
 第2次世界大戦中に用いられた主要軍用機で最も生産数が多いのは、ソ連のイリューシン設計局が開発したIl-2対地攻撃機です。
 同機は1939(昭和14)年12月20日に初飛行し、1941(昭和16)年から1945(昭和20)年までの4年間で3万6183機が生産されました。
  ― 引用終り ―
     
 陸空連携の対地攻撃機Il-2は、頑丈で生残性が高く、陸戦兵器のように量産された。

 以下、機種名と生産機数を抜き書き。
2位:メッサーシュミット Bf109戦闘機(ドイツ)
 3万3984機
     ​
3位:スーパーマリン スピットファイア戦闘機(イギリス)
 2万2997機
     ​
4位:フォッケウルフ Fw190戦闘機(ドイツ)
 2万51機(空冷エンジン搭載型約1万9300機)
     ​
5位:コンソリデーテッド B-24「リベレーター」爆撃機(アメリカ)
 1万8482機
     ​

 2位Bf109も4位Fw190も、複雑精緻なエンジンを搭載している。

 工業先進国のドイツが、量産の勘所を押さえた機種選定をしていることがうかがわれる。
 Fw190は、予め生産性と整備性を考慮して設計されたことが反映された生産数であると考えられる。

 3位のスピットファイア戦闘機はエンジンの開発改良とともに性能が向上し、一線級の戦闘力を開戦期から末期まで長期間継続できた稀有な例。

 5位のB-24リベレーターは4発の爆撃機。
 大きな機内容積とボーイングB-17よりも長い航続距離で知られる。
 B-17に比べて高高度性能や被弾性の低いことから搭乗員の悪評も多かったが、汎用性の高さ、多用途性が勝ったのだろう。
 1942年11月、B-17に代わり主力爆撃機として太平洋線の主力として運用された。
     ​
 製造はコンソリデーテッド社のサンディエゴ工場およびフォートワースの他、ダグラス・エアクラフト社のタルサ工場、フォード・モーター社のウィローラン工場、ノースアメリカン社のダラス工場で行われた。
 フォードは24時間体制によって1時間1機のB-24を生産したが、第二次世界大戦中軍用機を生産した自動車メーカーは、フォード社ばかりではない。
     ​
 三菱 零式艦上戦闘機(ゼロ戦)は1万430機。
 中島飛行機、三菱などの総力を結集して長期にわたり生産された傑作機にしてこの程度の数であることは、当時の日本の工業力の程度を象徴している。
     ​
 軍用機に限らない第二次世界大戦中の最多量産機は、ポリカルポフPo-2(ソ連)。
 練習機や偵察機、連絡機、軽攻撃機と多用途に使われた機体で、大戦後の他国におけるライセンス生産分まで含めると4万機以上。
 ソ連の工業力が侮りがたいことを知る。
     ​
 






最終更新日  2020年06月18日 06時00分08秒
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2020年06月05日
テーマ:ガン・拳銃(4)
カテゴリ:航空&ミリタリー
​ 2020年5月18日、防衛省は、陸上自衛隊が今年度から導入する新小銃と新拳銃を公表した。

 31年ぶりに更新された「20式5.56mm小銃は、「89式」と同じ豊和工業(愛知県)製。

 価格は一丁約28万円。
 重量は3.5kgで89式小銃とほぼ同等。
 銃身長は330mmと、89式小銃の420mmより90mm短かい。
 大きな変化点は、米国でも最新アサルトライフルに使用されるM-LOK規格のハンドガードを装備し、様々なオプション装備に対応できるようになったこと。
 伸縮式の樹脂製ストックの採用と銃身長の短縮などで操用性の向上をはかった。
 中国の海洋進出の活発化から南西諸島の防衛を意識し、排水性や防錆性を向上させた。

     
■主要諸元
全長 銃床縮小時:約780mm、伸長時:約850mm
銃身長 330mm
重量 約3.5kg
口径 5.56mm x 45弾
装弾数 30発

陸自、小銃を31年ぶりに更新
安定性、耐水性向上
拳銃は38年ぶり
毎日新聞 2020年5月18日
 陸上自衛隊は18日、隊員たちが携行する新たな小銃と拳銃を報道陣に公開した。
 小銃の更新は1989年度以来で31年ぶり、拳銃は82年度以来で38年ぶりとなる。
 新小銃は、肩に当てる銃床部分が隊員の体格に合わせて調節できるなど安定性が増し、命中率アップが期待される。
 渡河や上陸戦を念頭に置き、耐水性も強化された。
 今回の小銃は陸自にとって国産では3代目。
 3代続けて豊和工業(愛知県清須市)が製造している。
 2020年度予算で9億円を投じ、陸自の中心である普通科や離島防衛専門部隊「水陸機動団」などに計3283丁が21年度から配備される。
 拳銃はドイツの名門銃器メーカー、ヘッケラー&コッホ社製。
 手の大きさに合わせてグリップの取り換えが可能になり、装弾数も15発と現行の9発より増えて操作性しやすくなったという。
 20年度は計323丁(計約2000万円)を購入し、21年度から指揮官たちが携行する。
  ― 引用終り ―

 38年ぶりに更新される拳銃は、「
9mm拳銃SFP9」。
 価格は一丁約7万円。
 9mm拳銃の後継で指揮官等の自衛用の装備。
 スライド部は金属製で、グリップフレーム部は樹脂製。
 ストライカー式ピストル。
 ドイツの警察に装備されたSFP9は、射撃制度に関わる問題で
2018年にリコールされた。
     
■主要諸元
全長 186mm
銃身長 104mm
重量 710g 
口径 9mm x 19弾
装弾数 15発






最終更新日  2020年06月05日 16時00分07秒
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