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2018年09月15日 コメント(2)
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全101件 (101件中 1-10件目) 船舶・navy
テーマ:ロシア(63)
カテゴリ:船舶・navy
4月14日、黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦モスクワが沈没した。ウクライナ側は対艦ミサイル攻撃による戦果としている。 ロシアは、巡洋艦モスクワで弾薬が爆発して火災が発生し、損傷したと発表した。 米経済誌フォーブス(ウクライナ語版)は、沈没したロシア黒海艦隊の旗艦でミサイル巡洋艦の「モスクワ」の価値は約7億5千万ドル(約950億円)相当で、ウクライナ軍が破壊した5260のロシア軍装備品の中で最も高価だったと報じた。 また、ウクライナがモスクワへの攻撃に使った対艦ミサイル「ネプチューン」の費用は2600万ドルだったと推定した。 ![]() 巡洋艦モスクワ沈没「最大級の屈辱」 ロシアの作戦修正は必至 …兵士の犠牲も拡大 2022年4月15日 東京新聞 ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が、防空システムの要としてきた黒海艦隊巡洋艦モスクワを14日に失った。南部制圧に向けた軍事作戦の修正に迫られるのは必至で、増加の一途をたどる兵士の犠牲と合わせてロシア国内に厭戦えんせんムードが広がる可能性もある。 モスクワは、ロシア軍が保有する3隻の大型巡洋艦の1隻。搭載する防空ミサイルシステムS300でウクライナ軍の戦闘機や無人機をけん制し、南部一帯での部隊展開を支えてきた。黒海艦隊は、ロシアにとって重要な標的である港湾都市オデッサなどの攻略を目指していた。 だが独立系メディア、メドゥーザによると、ロシア軍はモスクワを失ったことで、残る部隊をウクライナ軍の攻撃から防ぐ能力が著しく衰える恐れがある。ロシアとウクライナの交戦を理由に、トルコが黒海への軍艦の侵入を制限しているため、ロシアが地中海経由で代替の巡洋艦を派遣することも難しい。 ― 引用終り ― ![]() 対艦ミサイル・ネプチューンはウクライナ製。 フォークランド紛争で多くの戦果をあげたフランス製対艦ミサイル・エグゾセのように人気沸騰するだろうか? ネプチューンの全長は5.05m。十字翼を持つ。5.30×0.60×0.60mの輸送・発射コンテナ(TLC)に格納される。最大射程距離約300km。ミサイルの重量は870Kg。 ![]() ネプチューン (巡航ミサイル) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 R-360 ネプトゥーン(ウクライナ語: Р-360 «Нептун»)は、ネプチューン(Neptune)の英語名でも知られる、 国家キーウ設計局ルーチ(英語版)によって開発されたウクライナの対艦巡航ミサイルである。 実質的にはソビエト連邦製のKh-35対艦ミサイルを基に射程と電子機器を改善したものである。排水量5,000トンまでの水上艦艇や輸送艦を撃破できるよう設計されている 。 2021年3月にR-360を採用したミサイルシステムRK-360MC ネプトゥーン(ウクライナ語版)の最初のユニットがウクライナ海軍に配備された。 ― 引用終り ― ![]() 「最強の盾」と呼ばれるイージス艦はロシア製のミサイル巡洋艦よりはるかに高い。 【独自】 イージス艦2隻で5000億円超 政府の代替案、地上配備型の2倍 2020年11月24日 東京新聞 政府が進めている地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の代替案の検討で、有力となっているイージス艦を新造する場合、費用は2隻で計約5000億円超との試算が出ていることが、関係者への取材で分かった。 迎撃ミサイルのランチャー(発射機)など米国から購入が見込まれる装備品の金額が流動的な面もあるが、地上イージスの倍程度の費用がかかることになる。 今年3月に就役した最新鋭イージス艦「まや」の建造費は約1720億円でこれと比べても約1.5倍。地上配備計画の撤回で宙に浮いた形になっている米ロッキード社製のレーダー「SPY-7」を搭載するためには船体の大型化が必要なことなどから割高になるとみられる。 ― 引用終り ―
最終更新日
2022年05月07日 06時00分08秒
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2022年02月27日
カテゴリ:船舶・navy
2022年2月16日、商船三井がが運航する自動車運搬専用船(PCC船)「フェリシティ・エース」がポルトガル沖を航行中、船内で火災が発生。
停車中の発火といえばEV火災を思い出す。 ポルトガル沖、乗組員無事 2022年2月19日 共同通信 商船三井は19日までに、同社が運航する自動車運搬船「フェリシティ・エース」がポルトガル沖を航行中、船内で出火したと発表した。乗組員22人は無事で、近くの島に全員避難した。 消火活動が続く中、船は大西洋を漂流しているという。 積み荷はポルシェを含め、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループの高級車など約4千台に上る。 商船三井によると、ドイツから米国に向けて航行中の現地時間16日に出火。油の流出は確認されておらず、ポルトガル海軍が派遣した巡視船が監視しているという。乗組員はポルトガルのアゾレス諸島にヘリコプターで搬送された。出火原因は分かっていない。 ― 引用終り ― RO-RO式の外航自動車専用船をPCC船(Pure Car Carrier)とよぶ。 PCC船は、ランプウェイを備え、岸壁から車両を自走で積載する車両甲板をもつRO-RO船(roll-on/roll-off ship)。その積載方式はRO-RO方式と呼ばれ、カーフェリーなどもRO-RO方式。 対義語、対義方式は、クレーンなどで積載するLO-LO船(Lift-on/lift-off)。 自動車運搬船 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 自動車運搬船(じどうしゃうんぱんせん)とは、自動車の運搬に特化した構造を有する船である。自動車専用船とも言う。 概 要 船内に複層の車両甲板を持ち、各種自動車を積載できるという点ではフェリーに類似するが、商取引を目的とした自動車(商品)を大量に航送する目的で造られているため、フェリーとは構造が異なる。 一般的な貨物船との大きな違いは、積載し輸送する貨物(自動車)が自走して積み込まれ、また荷降ろしされることで、港湾での作業に使うためのクレーンを備えず、船内は自動車を最大限積載するために各層の天井高が各種自動車に合わせた必要最小限の高さに設計されている。 ― 引用終り ― ConRO船はRORO船とコンテナ船の両方の機能を持ち、上部甲板にはコンテナを、下部甲板にはトレーラーを積む。
最終更新日
2022年02月27日 16時00分07秒
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2021年11月18日
カテゴリ:船舶・navy
世界物流の根幹をなすのは、船輸送。 2021年6月17日、国際的な物流を担う船舶の温室効果ガスの削減を義務づける新たな国際ルールが、国連のIMO(国際海事機関)の海洋環境保護委員会で採択され、2年後の2023年に規制が始まることが決まった。 新造船だけでなく、すでに運航している船にも温室効果ガスの削減を義務づける。 2021年10月20日、三菱重工業は、船舶エンジンから排出されるCO2を99.9%回収することに成功したことを発表。 「実用化の可能性高まった」 2021.10.21 乗りものニュース編集部 … (略) … 三菱重工業は2021年10月20日(水)、実船搭載したCO2回収小型デモプラントにて、船舶エンジンより排出される排ガスからCO2を分離・回収した結果、回収CO2純度が99.9%以上と計画通りの性能を達成したと発表しました。 これは三菱造船と川崎汽船、日本海事協会と共同で進める洋上用CO2回収装置の検証プロジェクト「CC-Ocean(Carbon Capture on the Ocean project)」の一環。川崎汽船が運航する東北電力向け石炭運搬船「CORONA UTILITY」で実施されています。CO2回収小型プラントは、陸上プラント用装置を洋上用に転用したものだそうです。 三菱重工業は今回の結果について、「計画通りのCO2回収率を洋上で得られたことから、舶用システムとしての実用化の可能性が高まりました」といい、得られたデータは実用化に向けたベンチマークになると評価しました。 今回は三菱造船の技師が乗組員へ技術指導を行ったのち、9月中旬から、一般乗組員が商用運航中にCO2回収を行う世界初の試みとして実施しているといいます。2021年度末まで同様に続けるということです。 ― 引用終り ― 船上CO2回収システム搭載船は、排気ガスからCO2を回収する既に陸上で実用化された技術を応用して、CO2回収装置を船舶に搭載することで、どんな燃料でもCO2排出ゼロの達成が可能になる。 船舶でどこまで効率的に回収できるかが、このシステムの実用化のカギになる。 日本は「次世代船舶」として、燃焼時にCO2を排出しないアンモニア燃料船、水素燃料船、船上CO2回収システム搭載船、CO2の排出が少ない低速LNG(液化天然ガス)+風力推進船を想定し、開発・実証・実用化を進めている。 海運各社も温暖化対策として、目標を掲げ取組みを進めている。 商船三井は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ、川崎汽船は、温室効果ガスの排出量を2008年の半分に、日本郵船は二酸化炭素の排出量を2015年の半分にするとしている。
最終更新日
2021年11月18日 06時00分08秒
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2021年10月12日
テーマ:クルーズ(552)
カテゴリ:船舶・navy
造船に自負がある三菱重工業は、大型クルーズ客船の建造を受注して、莫大な赤字を計上した。 船体の建造は得意でも、内装の艤装は初心者であることを忘れ、付加価値の増大として安易に考えたものと思われる。 造船能力で世界トップレベルの中国で、クルーズ客船の建造が始まっている。 2011年、国家発展改革委員会中国交通運輸協会クルーズ客船・クルーズボート分会の鄭イ航副会長は、今後5年間は中国のクルーズ客船経済の急速発展期との見通しを示した。 でクルーズ客船経済に関する一連の法規がうち出されたほか、6月に初の業界基準が公布施行されることを踏まえた見通し。 クルーズ客船旅行推進へ 2012年12月26日 人民網日本株式会社事業案内 中国観光局はこのほど、来年の観光テーマを「2013中国海洋観光年」に定めたと発表した。「海洋観光、未来を引率」、「海洋観光、精彩無現」などのスローガンが準備されている。 また、世界最大のクルーズ客船運航会社「カーニバル」(本社・米国)やヨーロッパを根拠点とするクルーズ会社「MSCクルーズ」なども、2013-14年の期間、中国を拠点として出発する新ルートを開発することを検討しており、商談のため初めて北京を訪問するとの情報もある。 同計画が実現すれば、世界を代表するクルーズ会社が中国市場に参入することになり、クルーズ客船をめぐる旅行商品はさらに豊富になる。北京の二ュースサイト「千竜網」が報じた。 ― 引用終り ― そしてコロナ禍でも、クルーズ客船旅行の国産化がすすんでいる。 2021年9月24日、中国が初めて建造する大型クルーズ客船「H1508」が先ごろ、全ブロックの製造と搭載の作業を無事完了したと中国新聞網が報じた。 ひどく手間はかかるだろうが、空母建造のような技術上の困難は少ないことと思う。 運ぶ船が国産であろうとなかろうと、世界的にコロナ禍が収まれば、中国からの観光客の輸出が再開されることだろう。 気になるのは、船の炭酸ガス排出量の抑制策か、国内景気の大きな破綻、腰折れがあるかどうか。 2021年、国家統計局、科学技術部(省)、財政部が発表した「2020年全国科学技術経費投入統計年報」によると、2020年の中国の研究開発(R&D)費は総額2兆4千億元(1元は約17.0円)を突破して、前年比2249億5千万元増、同10.2%増の2兆4393億1千万元(約41兆4430億円)になり、第13次五カ年計画期間以来の2けた増が続いた。しかし新型コロナウイルス感染症などの要因の影響により、増加率は前年比2.3ポイント低下した、と9月24日「経済日報」が報じた。 ピンチはチャンス、チャンスはチャンスとコロナ禍を経ても、中国、中国人の回復力は、未来志向で絶大。 他のミスに漬け込み自身の優位性を誇る韓国人、一点の曇りものないことを重視する日本人と大いに違う。 恥、面子重視は3国共通するが、あり方は相当違う。
最終更新日
2021年10月12日 22時30分20秒
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2021年10月02日
テーマ:韓国!(15300)
カテゴリ:船舶・navy
韓国・文在寅政権は米国の安全保障からの離脱と、仮想敵国・日本からの侵略に対抗することを目指して「自主国防」の強化に努めている。日米などの敵国に左右されないため、輸出して外貨を稼ぐため、兵器の国産化にも努めている。 日本政府が2018年12月にいずも型護衛艦へのF‐35B搭載を可能にする新たな「防衛計画の大綱」を閣議決定した8カ月後、韓国は、2019年8月の「2020-24年国防中期計画」で軽空母建造計画を公式化した。 「歴史認識を正さない憎き日本」に対抗する計画であることは明白。 2021年2月、韓国国防部は、2022年から国産軽空母の基本設計に着手。2033年までに実戦配備し、2兆300億ウォン(約1900億円)を投入する計画を発表した。 韓国軍初の「軽空母」建造で 高橋浩祐|ジャーナリスト 2021/9/12 YAHOO!JAPAN ニュース 「自主国防」強化を掲げる韓国の文在寅(ムンジェイン)政権が、最新鋭ステルス戦闘機F35Bを搭載できる軽空母の建造計画を着々と進めている。 戦前から空母を建造し、運用していた日本と違い、韓国はこれまでに空母の開発経験や運用経験がない。技術的な課題など試行錯誤が予想される中、なぜこの機に及んで文政権は軽空母建造を推進しているのか。日本もいずも型護衛艦の軽空母化を進めているが、韓国の軽空母はどこが違うのか 2.課題 韓国が軽空母を建造するうえで大きな課題となるのが、F35Bがリフトファンで垂直着陸する時に発生する1000度以上の高熱に甲板が耐えられるほどの技術が確保できるかだ。 韓国の防衛事業庁は、艦載機の排気熱から甲板を保護するコーティング剤の開発や艦載機離着艦シミュレーション、艦載機衝突解析など9つの項目を軽空母建造に必要な核心技術に選定している。 ― 引用終り ― 課題は日本の空母化計画と同様、他にも数多くある。 最も根本にあるのは、兵器としてのコストパフォーマンスの悪さだ。 カタパルトを備えない軽空母から搭載機最大出力で、垂直離着陸(VTOL)、またはスキージャンプ式甲板から短距離利益陸(STOL)することになる。 短距離での離発艦は最大離陸重量を制約し、エンジンを全開にするため短時間で燃料を大量に消費し、武装や燃料搭載量の制約となる。 日本海、東シナ海付近で活動するならば陸上基地からの発着でも可能で、何のために維持費の高い「空母」を持つのか、ということになる。 搭載機のF-35Bは、V/STOL用にエンジンを1基多く搭載することもあり、航続距離が短く、燃料・武装搭載量が少ないにも関わらず、高価なF-35シリーズの中で最も高価とされる。 即応性だけのためにそれだけのヒト・モノをかけるのか、という判断になる。 韓国は「日本に対抗するためだ」といい、日本は「日米安保に貢献するためだ」というのであろう。 自衛隊はこんなものに予算を使うなら、隊員の負担の軽減、待遇の向上に予算をかけ、定数を満たすため募集・定着の改善を目指したいところだろう。 2021年6月に開催された「国際海洋防衛産業展(MADEX)2021」で大宇造船海洋、現代重工業が受注を目指し計画案を公開した。 ・大宇造船海洋(案) 全長263m、幅46.6m、満載排水量4万5000トン、最大速力27ノット(50km/h) F35B戦闘機を最大16機搭載(12機格納可能) 艦橋2基 ・現代重工業(案) 全長270m、幅60m、満載排水量4万5000トン F35Bを最大16機搭載(8機格納庫可能) 艦橋2基 スキージャンプ式甲板設置 ![]() 英空母クイーン・エリザベスのような2艦橋方式は、重量の増加による復元性の低下、標的として大きくなることによる被弾確立の上昇を招く。甲板上の乱気流の増加も予想される。 何でもスペアがあればよいというものではないが、日本との違いで優位性を示したいのかもしれない。 飛行機の離発艦は十分な設備と訓練が必要で困難なこと。 何かと世界に話題と笑いを提供することの多い韓国国産兵器、韓国性兵器なので、就役後に注目したい。 ところで、耐熱甲板が作れたとしても、ブラックボックスを勝手に開けることで有名な韓国に、米国はF-35Bを売るのだろうか?
最終更新日
2021年10月02日 16時00分06秒
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2021年10月01日
カテゴリ:船舶・navy
世界では炭酸ガス排出量削減に向けて、モビリティの低炭素化、電動化が着々とすすんでいる。 自動車はもちろん、船舶、航空機も例外ではない。 ![]() 川崎重工がENEOSオーシャンから、LPGと低硫黄燃料油の両方が燃料として使用可能なLPG/液化アンモニア(LAG)運搬船を受注した。 CO2排出量の削減策により、2020年1月から強化されたSOx排出規制1および段階的に規制が強化されている二酸化炭素排出量規制に加え、2022年にさらに強化される予定の新造船における省エネ性能に関する国際規制「EEDI」フェーズ3にも適応可能としている」。 エコで省エネ 2021年9月12日 乗りものニュース LPGでも燃料油でも、どちらでも航行可能! LPGとアンモニアを同時に運搬可能な船 川崎重工は2021年9月3日(金)、新たに開発した8万6700立方メートル型LPG(液化石油ガス)燃料LPG/アンモニア運搬船1隻について、ENEOSオーシャンと造船契約を締結したと発表しました。 本船はLPGと液化アンモニアを積載できるカーゴタンクを搭載した運搬船で、LPG運搬船としては72隻目、アンモニア積載も可能にした新型船型としては2隻目になります。 主要目は全長が約230m、幅が37.2m、深さが21.9m、夏期満載喫水は11.65mであり、今後、坂出工場で建造し、2023年に竣工予定とのこと。 LPG/アンモニア運搬船は、低炭素エネルギーとしてすでに活用されているLPGと、脱炭素社会の新燃料として活用が期待されるアンモニアを同時に運搬可能な大型船です。世界の主要LPGターミナルに入港できるよう、全長や幅などの船体主要目については従来船型と大きく変えず、逆にカーゴタンク容積については従来船型よりも増量しているといいます。 燃料には、LPGと低硫黄燃料油の両方が使用可能です。LPGを燃料に用いる場合、燃料油の使用時と比べて、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素などの排出量を大幅に削減できるメリットがあるといいます。 ― 引用終り ― ![]() 大型船では、低炭素燃料のひとつとしてLNGを主燃料とした船隊整備が進められている。 さらなる低炭素化でアンモニアが舶用燃料として供給可能な設備が整備された際、直ちにアンモニアを舶用燃料に転換できる船舶「アンモニアReady LNG燃料船の開発がすすめられている。 ENEOSオーシャンは原油タンカー、LPG船、ケミカルタンカー/プロダクトタンカー、貨物船による海上輸送サービス、ENEOSが運用する原油タンカーおよびその他船舶の運航管理業務などを行っている。 資本金40億円で主要株主はENEOS株式会社(81.08%出資)。 公式サイト
最終更新日
2021年10月01日 16時00分07秒
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2021年09月11日
テーマ:軍艦(22)
カテゴリ:船舶・navy
2021年9月4日、英海軍最大の艦船、最新鋭空母クイーン・エリザベスが、米海軍横須賀基地に寄港した。日本寄港は初めて。 中国に向けて、日米が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向け連携を示す狙いがある。 ![]() …英海軍最大の艦艇、中国をけん制 2021年9月4日 読売新聞 英国が東アジアに派遣している最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が4日、米海軍横須賀基地(神奈川県)に到着した。日本への寄港は初めて。日本近海で活動を活発化させる中国軍をけん制する狙いがある。 空母は排水量約6万5000トン、全長約280メートルで、英海軍最大の艦艇だ。最新鋭ステルス戦闘機「F35B」などを搭載している。 空母を中心に英、米、オランダ海軍の計9隻の艦船などで構成される空母打撃群は5月、英南部ポーツマスを出港した。スエズ運河やインド洋、南・東シナ海を航行しながら、海上自衛隊やインド海軍などと共同訓練を重ねてきた。 空母打撃群は7日までの日程で、東シナ海から関東南方にかけての海空域で海上・航空自衛隊、米海軍と防空戦、対潜戦訓練などを実施する。 ― 引用終り ― 「クイーン・エリザベス」にはF-35B「ライトニングII」戦闘機が18機搭載されいる。 空母打撃群(CSG21)全体で水上艦9隻、潜水艦1隻、ヘリコプターを含む各種航空機32機、要員3700名。 環境が二つあり、前方は航海用、後方は航空管制用。 ![]() 英海軍空母「クイーン・エリザベス」は、カタパルトを持たず、スキージャンプ型飛行甲板を備えている。 2009年7月7日 起工。 2017年12月7日就役の英海軍最新鋭空母。 基準排水量 45,000トン 、満載排水量 67,669トン 期間は、ガスタービン・エレクトリックのハイブリッド(推力10万馬力) 最大速力 26ノット 、航続距離 10,000海里(18,520 km) 乗員約1600人。 兵装は、ファランクスCIWS3基、30mm単装機銃4基。 搭載機は、F-35Bとヘリコプターを合計して平時約40機、戦時には最大48機。
最終更新日
2021年09月11日 16時00分06秒
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2021年09月02日
テーマ:軍艦(22)
カテゴリ:船舶・navy
一般にエンジンの出力が大きく、燃料を大量に消費するジェット機は、レシプロ機より重い。 燃料、武装などで最大離陸重量が大きいジェット機を空母の甲板から、発艦、着艦させるには、様々の技術と訓練が必要となる。 米国しか実用化していない、空母の蒸気カタパルトの技術を習得することなく、中国は次世代空母に電磁カタパルトを装備する計画を公表した。 ![]() 中国が空母4隻目の建造凍結 2019.12.2 産経新聞 米国でも実用化に難儀している電磁カタパルトの装備を、中国は2019年に断念。 これが欺瞞情報でないとしたら、中国・人民解放軍は、運用する過程で空母を戦力化することの数々の障害を認識したのであろう。 最新鋭原子力空母ジェラルド・R・フォード(CVN-78)は初の電磁カタパルトを装備している。 CVN-78は、トラブル続きで就役が大幅に遅れた。 2017年7月、ほぼ8年の時間をかけて建造された新型ジェラルド・R・フォード級原子力空母の1番艦CVN-78は米海軍に引き渡された。 当初、2020年中に実戦配備される予定だった。 新技術・機構満載のCVN-78は、実戦配備に向けての各種テストで、様々な問題点が噴出した。 世界が注目する新装備の電磁式航空機発艦装置に不具合があった。 その他、先進型航空機着艦制御装置、先進型兵器用エレベーター、デュアルバンドレーダーシステムなどに問題点が見つかった。さらに、動力システムが不調であったため、就役早々15カ月にわたる大規模整備を実施することとなった。 大規模整備後、海上テストを終えたCVN-78は、2018年10月25日にニューポートニューズ造船所に無事帰還。 海軍当局は、CVN-78が抱える様々な問題点の解決は着実に進んでおり、海上テストにおいても「見事に高速ターンを成し遂げた」と謎のコメントを発表した。 しかし従来のケーブルではなく、リニアモーターで作動する先進型兵器用エレベーター11基のうち、作動するのは4基で、そのうち、実戦運用テストに合格したのは3基だった。 2019年1月、海軍首脳はトランプ大統領に対して、エレベーターの不具合はメンテナンス後の海上テストまでには解消させると確約していたが、その約束は果たせなかった。他の新装備も所期の性能を発揮できているのか、疑念を抱かせるものだった。 ![]() 新型空母フォードに暗雲 :EMALS故障で帰港 2020年6月19日 [Joint・統合参謀本部] フル航空団艦載試験開始で「歴史的」と会見の翌日 2020年運用開始予定に暗雲 未だF-35C搭載の許可なしの状態もあり… Ford.jfif11日付Military.comは、運用体制確立に向け最終的な詰めに入っているはずのフォード級空母の1番艦Gerald R. Ford で、フォード級空母の目玉の一つである電磁式カタパルトEMALSが6月2日に故障し、空連を中断して引き返すことになったと報じました 同空母は、当初2014年の海軍への引き渡し予定が3年遅れの2017年となり、1隻の価格も当初の1.1兆円から1.5兆円に膨らみ、従来のニミッツ級の2倍にもなったことで強い非難を浴びていますが、更に中国などの軍備増強の中、空母の脆弱性が指摘され、米国防省が「空母の2隻削減」を検討するなど、一層つらい立場に立たされています それでも今年1月には、F/A-18E/F、EA-18G、E-2D、C-2AがEMALSや着艦拘束装置(AAG)の運用確認テストを実施し、整備員や燃料員も航空機の取り扱い試験を受け、「空母」としての能力が確認されたことの証である航空機適合性試験(ACT)完了が2月5日に公表され、2020年中の運用開始に何とか間に合いそうな雰囲気を醸し出していました。 ただし、今後の戦力の中核であるF-35C型は、電磁式カタパルトでの検証が進んでいないため、同空母に搭載する目処は全くたっていない状態です。この問題は大きく、米議会はF-35適応の問題がクリアされなければ、建造中の2番艦を受け取るべきでないと主張し、会計検査院も大きな懸念事項としてたびたび取り上げています ― 引用終り ― ![]() ■蒸気カタパルト 米海軍の空母の従来の主流は蒸気式カタパルト。 高圧の蒸気を利用した巨大な発射装置で、燃料・装備品を満載した航空機を飛行甲板から打ち出す。 蒸気の発生源は動力用の原子炉。原子炉から付近から飛行甲板下部まで高圧蒸気の配管が必要で、維持運用のための要員も相当数必要となる。大出力の蒸気は、制御、維持管理が難しい。 ■電磁式カタパルト 電磁式カタパルトの理論は、電磁砲と同様に早くから存在した。 主なメリットを下記のに記す。 ・蒸気配管がリニアモーターとなり、スペース効率が向上する ・運用が電子化される ・射出スピードの細かな制御が可能になる ![]() 電磁式カタパルトを実用化するには数々の課題がある。 ・大出力に見合う大電力の確保 ・リニアモーター短時間で確実な制御 ・短い間隔で繰返し使用するに足る、大電力の蓄積 ・大出力発揮に伴う熱の処理(冷却システム) 原子炉が高出力であっても、短時間で大出力を供給すると、電力の品質が低下し、他の電子機器の誤作動などを招く可能性がある。したがって、電磁カタパルト用の電気はどこかにいったん蓄積されることが望ましいと推測される。 空母から艦載機を射出する際、射出する機種、燃料、兵器の搭載量や、搭載位置、飛行甲板上の気温・風速などを合わせて計算し、カタパルトに加える蒸気量を調整している。 ![]() F-35Cの運用にあたっては、「電磁式航空機発射システム(EMALS)」だけでなく「先進型着艦制動装置(AAG)」にも問題があるとされている。 ■アレスティング・ワイヤー・システム 着艦時に油圧のパワーと甲板に這わせた強度の高いワイヤーで艦載機を減速・制動させる。 ■先進型着艦制動装置(AAG) 水圧タービンとインダクション・モーターを減速装置とし着艦機を艦上にとらえる。 着艦時、着艦してくる機種、残燃料、持ち帰りの兵器量などを計算して、アレスティング・ワイヤーに掛かる油圧シリンダーの制動力を調整している。 AAGも同様の調節が必要。 AAG自体の問題のとともに、機体、アレスティング・フック(着艦拘束装置)の検証が必要となる。 発艦、着艦ともに、システムの検証・是正とともに、様々な条件で実際の飛行テスト・データを集積しないと、運用できない。 年次国防政策法案の草案にはジェラルド・R・フォード級2番艦の「空母ジョン・F・ケネディが海軍に引き渡される前に、フォード級空母がF-35Cの運用能力を獲得できることを海軍長官が保証すること」が盛り込まれていた。 なお、自衛隊が艦上用として配備する予定の垂直/短距離離着陸機(V/STOL機)F-35Bは、搭載能力・航続距離が少なく、価格が高いという代物であり、カタパルトを装備するフル規格の空母であればF-35Cを配備しなければ意味がない。
F-18E/Fと、EA-18Gを運用するだけでは、日本の議会より税の使途にうるさい米議会が納得しない。
最終更新日
2021年09月02日 06時00分08秒
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2021年08月04日
テーマ:軍艦(22)
カテゴリ:船舶・navy
中国・人民日報傘下の「環球網」は、韓国が空母建造計画を発表したことについて、「造らない方がよい」と忠告する記事を掲載した。 本当は自国の空母建造計画にもモノ申したいのかもしれないと思わせるほど、冷静な論評だ。 ![]() 韓国軍と自衛隊の実力差は 空母1、2隻どころではない ―中国メディア 2020年8月19日 Record China … (略) … 記事は、韓国の国防部が10日に発表した2021~25年の国防中期計画の中で、空母建造計画の情報を明らかにしたことを挙げ、「数十億ドルを投じて3万トン級の軽空母を建造し、F-35Bを配備して2020年代末までに進水する計画だ」と紹介した。 これについて「韓国は本当にさまざまな戦略を想定しているのだろうか?」と疑問を提起。「系統的なサポートがない危険な環境では、軽空母の実際の戦力と生存能力は非常に心配な点であり、容易に『浮かぶ高価な標的』になってしまう」と指摘したほか、「対北朝鮮という角度からは、空母建造は北朝鮮の対空母ミサイルの研究開発を刺激することになる」としている。 また、「韓国は日本が護衛艦いずもを改造してF-35Bを搭載できるようにすることに対抗して空母を建造するとの見方がある」とも言及。「空母があれば韓国は海軍力において日本と対等になれるのだろうか?韓国軍と自衛隊の実力差は空母の1、2隻の差どころではない」と指摘した。 日本に対抗するなら、「まずはF-35Aの数を増やすべきだ」としている。 さらに、韓国による空母建造計画は「どんな目的であれ、米韓同盟を強化することになる」と分析。 韓国の学者は「韓国が空母に資金を投じるのは必要だからではなく、米国の武器を購入することで米国から早く戦時作戦統制権を返してもらいたいという思惑があるから」と見ているという。 記事は、「総合的に考えると韓国による空母建造のコストパフォーマンスは決して高くはない」と主張。「しかも、設計図を現実へと変えることができるかどうかは多くの変数で満ちている」と、その実現性に疑問を呈した。
― 引用終り ― ![]() 日本が「いずも」を空母化するのも、海上自衛隊のニーズではなく、F-35の購入を増やして米国に貢献するため。 空母、艦載機の運用、維持管理には多くの経費を要す。 またF-35Bの複雑な構造のため高価で整備性を悪化させており、航続距離はF-35A/Cに比べて約2/3〜3/4と、かなり短くなっている。 韓国が対日戦を想定するにあたっては、F-35Aの航続距離で十分足りる。 ![]() 空母の保有は、離島への上陸戦を想定しても、敵地への侵攻戦を想定していない自衛隊においてコスパが悪い。 政権の歓心を買いたい防衛省のニーズである可能性は否定できない。
最終更新日
2021年08月04日 06時00分09秒
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2021年07月14日
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カテゴリ:船舶・navy
最新の米海軍・空母「ジェラルド・R・フォード」の耐衝撃性能試験「フル・シップ・ショック・トライアル」が太平洋で行われた。 公開試験の意図は、通常動力で辛うじて高速航行し、カタパルトなしで艦載機を辛うじて発艦させることのできる空母を備える中国・人民解放軍へのけん制であろう。 爆薬18トンで水柱、 米海軍 2021年6月21日 AFPBB News 米海軍は18日、新型空母「(USS Gerald R. Ford)」の耐衝撃性能試験を開始し、至近距離で大量の爆薬を爆発させた。 耐衝撃性能試験「フル・シップ・ショック・トライアル(Full Ship Shock Trials)」を捉えた画像や動画では、海面から巨大な水柱が上がった。米メディアによると、爆薬約18トンが使用された。 米地質調査所(USGS)は、フロリダ州沖の大西洋で起きたこの爆発で、マグニチュード(M)3.9の地震が観測されたとしている。 海軍は、「新型艦に対し、本物の爆薬を使った耐衝撃性能試験を実施し、わが軍の艦が戦闘中に遭遇する可能性のある過酷な状況下で、任務で必要とされる厳しい要件を満たし続けることができるかを確認している」と述べた。 ジェラルド・R・フォードは試験終了後、メンテナンスと修理を受ける。 ― 引用終り ― ジェラルド・R・フォード(USS Gerald R. Ford, CVN-78)は、初の電磁式カタパルトを装備した米海軍の原子力航空母艦。 ジェラルド・R・フォード級のネームシップ。 2009年に起工され、2017年に就役。 海軍向けのF-35C型が2021年、ニミッツ級空母の「カール・ヴィンソン」に初めて搭載される予定だったが、電磁式カタパルトの検証が進んでいないため、就役開始時、ジェラルド・R・フォード級空母にF-35Cを搭載する目処がたっていなかった。 空母は高価な兵器で、ニミッツ級空母の最終艦「ジョージ・H・W・ブッシュ」の建造費は62億ドル(約6800億円)だった。 ジェラルド・R・フォードは、「電磁式航空機発射システム(EMALS)」や、「新型着艦制動装置“Advanced Arresting Gear”(AAG)」、「先進型兵器エレベーター“Advanced Weapons Elevators”(AWE)」の開発遅延、高効率な新型原子炉の採用など各種の改良で、建造費用は130億8400万ドルとなった。 これは船体規模が同程度のニミッツ級空母2隻の費用となった。 米海軍は現有のニミッツ級航空母艦10隻に代えて、2030年代末までにジェラルド・Rフォード級を12隻体制とする方針。 2025年就役予定で、2番艦のCVN-79 ジョン・F・ケネディが現在建造中。
最終更新日
2021年07月14日 16時00分06秒
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