2021年05月02日

UA328便B-777、エンジン発火、JALのB777は13機退役

カテゴリ:航空事故
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 2021年2月20日午後1時4分ごろ、ユナイテッド航空(United Airlines)328便は、米コロラド州のデンバー国際空港の25番滑走路からハワイ州ホノルルに向けて離陸。
 約4分後、高度約3810m(1万2500フィート)を上昇中、乱気流を通過するためにエンジンの出力を増大。その直後、エンジンが大きな音を立て、右側エンジンが停止した。
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 エンジン火災の消火活動を実施され、乗務員は航空交通管制(ATC)に緊急事態を宣言し、デンバー国際空港に緊急着陸することを表明した。
 同機は右側エンジンが停止した状態で26番滑走路へ入り着陸。停止後、エンジンから出ていた火はすぐに消し止められ、乗客229人と搭乗員10人は全員無事だった。
 米・連邦航空局(FAA)は、プラット・アンド・ホイットニー社(以下P&W)のPW4000シリーズエンジンを搭載していた米国の航空機運用者に対し、飛行前にこれらのエンジンのファンブレードを検査することを要求する緊急耐空性指令(EAD)を発行した。
 22日、ボーイングは当該エンジン(PW4077)PW4000系のエンジンを装着した777-200と777-300の運航を、米連邦航空局(FAA)の調査結果が出るまで中止するよう、航空各社に勧告し、事故機と同じエンジンを装着しているボーイング777型機128機がすべて運航を中止したと発表した。
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 PW4077の推力は、77,000lbf(約342kN)。
 B747-400に搭載されていたPW4000-94エンジンより高バイパス比のバージョンで、22個の中空コアファンブレードを使用して、直径112インチ(約280cm)のファンセクションを備えた777専用エンジンに再設計された。PW4000-12ファンブレードは、チタン合金製のワイドコード翼型で、ブレード先端の長さは約40.5インチ。PW4000-112ファンブレードの重量は最大34.85lbs。
 ボーイングは2013年にP&W PW4000シリーズを搭載したB777の生産を停止し、他のエンジンを推奨している。

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 2021年3月5日、米運輸安全委員会(NTSB)は、ユナイテッド航空のボーイング777-200型機で2月20日に発生した事故に関する中間報告書を公表。
 NTSBは右エンジンの空気取り入れ口とエンジン外装が脱落し、2枚のファンブレードが折れていてこのうち1枚は根元付近から折れており、残りのファンブレードにも先端に損傷がみられ原因特定のため調査継続すると発表した。
 その後の発表で破断ブレードの検査状況を確認したところ最終検査から2,979フライトサイクル経過していたことが判明し、金属疲労がみられるとした。
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 4月5日、JAL(日本航空)は運航停止中のボーイング777P&Wエンジン搭載機全13機を退役させたことを明らかにした。
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最終更新日  2021年05月02日 06時00分08秒
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