2010/02/25(木)09:03
次世代型緑内障点眼薬ザラカムのシンポジウムに参加してきました。
以前この日記でも取り上げた次世代型緑内障点眼薬ザラカムですが、先週末大阪でこの目薬に関するシンポジウムが開かれたので参加してきました。 この4月にも発売になるであろう期待の新薬、ザラカム どんな薬なのかもう一度書いておきますが、1999年に登場して「緑内障治療を変えた!」と言われる名薬で今でも現役No1の薬であり続けているPG製剤(プロスタグランジン関連薬)のキサラタンと、1981年の登場以来キサラタンにその地位を奪われるまでトップの座に君臨し続け、今でも売り上げ上位をキープし続けている名作βブロッカー製剤チモロールの2剤の合剤です。 1日1回の点眼で、キサラタン(1日1回)とチモロール(1日2回)の併用と同程度の眼圧下降効果が得られることが臨床試験の結果証明されていますので、 本当に発売が楽しみですね。 ところで、2剤が1瓶に入った「配合点眼液」なんですが、実はこのザラカムだけでなく、7月頃にはトラバタン(PG製剤)+チモロール(βブロッカー)のデュオトラバ トルソプト(炭酸脱水酵素阻害剤)+チモロール(βブロッカー)のコソプト の2つの新薬も発売される予定です。特にコソプトに関しては、先行して発売されているアメリカでも効果抜群でベストセラーとなっている名薬であり、その発売が本当に待ち遠しいです。使ってみたい・患者様に喜んで戴きたいとの思いでうずうずしますね。 これらのお薬が出揃うと日本の緑内障点眼治療は大きく進化することになるでしょう。私も緑内障治療医として時代の進化に負けないように勉強を重ね、八幡浜地域の皆様に常に最新・最適・安全な緑内障治療を提供できるよう努力していきたいと考えています。