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カテゴリ:外来診療一般
昨日、ソフトコンタクトレンズ洗浄液MPSについて書いたのですが、実はソフトコンタクトレンズの洗浄については、保管するレンズケースの取り扱いも重要です。
ここでレンズケースの使い方を改めて説明しましょう。
1.レンズケース内の消毒液を捨てる。 2.水道水でケース、フタを十分に洗う。 3.しっかりと自然乾燥させる。 4.できれば同時に2つのケースを交互に使って、3の自然乾燥が徹底できるようにする。 5.2~3ヶ月に一回は必ず新しいケースに交換する。
上に書いた中で、自然乾燥、ケースの定期的な交換、この2つは極めて重要です。なぜならケース内にはバイオフィルムと呼ばれるコートに守られた「細菌の巣」が出来やすいからです。
実は我々眼科専門医の間では、この「2週間以上タイプのソフトコンタクトレンズ」、「消毒液のMPS」、「コンタクトレンズケース」は、
「悪魔のトライアングル」
と呼ばれています。ソフトコンタクトレンズが毎日このトライアングルを回るうちに感染を起こすことがあり、メカニズム的にそれを0にすることが難しいからです。
解決策は 「1DAYタイプのソフトコンタクトレンズに替える」 のがベストで、簡単なことなのですが、コスト的にかなり高くなるので全ての患者様にお願いするのは難しいのが現状です。この「悪魔のトライアングル」、我々眼科専門医の悩みの種の一つなんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.26 14:58:48
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