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カテゴリ:外来診療一般
さてシリーズでお送りしている「緑内障点眼薬の世界」。
今日も緑内障治療の第一選択剤(ファーストライン)である、プロスタグランジン関連薬を見ていきましょう。 4回目となる今回はルミガン点眼液(一般名 ビマトプロスト)です。 このルミガン点眼液は、プロスタグランジン関連薬の中で 最強の眼圧下降効果 を持っています。 滅茶苦茶効く ということですね。ただその一方で、 PAPという副作用の出現頻度も断トツ で高くなります。 眼科専門医としての感想を率直に言うと、「非常に気難しい薬」という印象です。眼圧コントロール不良の緑内障患者様には以前はリスク覚悟で処方することも良くあったのですが、最近は違う系統のキレの良い新薬が増えているので、自分は処方することは凄く減っています。「ルミガン行くくらいなら、違う系統の目薬を追加しよう。」と考えることが多いんですね。 それでも今でもどうしてもルミガンが必要と言う患者様は厳然としていらっしゃいますし、なんといっても眼圧はガツンと良く下がるので、必要な薬であることに変わりはないです。まあ、 緑内障点眼治療「最後の砦」 といった位置づけの目薬ですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.27 16:49:23
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