多面体紙工作で数学を楽しむ - 行動の記録

2013/09/20(金)23:45

8面体と正4面体を組み合わせて大きな正8面体を作る問題_正8面体と正4面体それぞれの個数計算

数学(461)

8面体と正4面体を組み合わせて大きな正8面体を作る問題_正8面体と正4面体それぞれの個数計算  この計算は非常にややこしいのですが、大変興味ある問題ですので、発表します。 過去において、正四面体の拡大についての個数計算問題を解きましたが、それ以上に面倒な問題となっていました。  何しろ多面体模型を紙工作で行って、それを積み上げていって確証したのでしたから。 今回はその正四面体よりも個数を要する手間のかかる問題となりました。 とても7倍までの確証実験は行いきれません。 しかし、数式が発見されれば、7倍どころか9倍でも10倍でも、正八面体の拡大に要する正8面体と正4面体のそれぞれの必要個数が計算できることが分かったのでした。 その実験を行った3倍拡大と4倍拡大の実験から見ていただきます。 正8面体と正4面体で変の大きさを3 倍にした正8面体を組み立てる 3倍拡大 組み立てるとき、正8面体と正4面体を積み上げられるように、正8面体の形状に合うような入れ物を用意した。 その入れ物に2種類の正多面体を組み合わせて、辺の大きさが3倍になるような正8面体が合成された。 正8面体が19個、正4面体が32個で合成されている。 組立順序 正8面体と正4面体で辺の大きさを4 倍にした正8面体を組み立てる 4倍拡大 正8面体が44個、正4面体が80個で合成されている。 実際に正8面体を44個と正4面体を80個作り、用意した入れ物の中に組み込んで行ってその個数を確認した。 その合成正8面体の写真です。   4倍合成手順 下から入れ物の縁まで積み上げた図は省略されて、正4面体24個の辺が入れ物の縁と同じ高さになった図から示しています。 1 がその図です。 2 は その次に正8面体を16個を載せた図です。 3 は その上に正4面体を24個を載せた図です。 この組立順を表にしたのを次に示します。   4倍_組立順序表  最初に正8面体を1個いれ、次に正4面体を4個入れることを赤の矢印で示している。 最後に、正8面体を1個載せれば終わりです。 それでは、辺の大きさを5倍、6倍、7倍などと 大きくして行ったら 正8面体と正4面体の個数は幾つになるのだろうか。 これを計算で求めてみたのが、次の表です。      拡大に要する個数表 この表は、次の表を個数の合計数をまとめた表ですが、下の組立表の合計だけを表にしたものです。      拡大に要する正8面体と正4面体の個数表 この表を作るにあたって、計算式を求めました。 その計算式は、どのような構成になっているかを考えて、正8面体と正4面体の構成数式が次のように発見されました。 正8面体についての構成式  二乗の式  4、9、16 は 2の二乗、3の二乗、4の二乗 です。 正4面体についての構成式 は 各倍数の正4面体を順次入れた順で、表にしてみたとき、その構成が発見されました。 その正4面体個数計算表を下に掲げます。    正4面体個数計算表 この表は正4面体の下半分の個数表です。したがって、正4面体の合計個数はその2倍になります。 この計算を行うに際して、EXCELで表計算を行いました。 倍数をmとすると、セルに入る数式が 2m(m+1)に成っていますので、 セルには m*2*(m+1)と書き込んであります。mは倍数を示すセルです。 このようにして、合計計算もΣで簡単に求められた。 2m(m+1)の式を発見するにあたっての数値の整頓を行って、どんな構成になっているかを考えてみたら、どのセルも同じ構成になっていることがわかったのです。 その発見過程についての説明は、次回のページで致します。

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