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吐く息の白い、夜です。 ぱちぱちとはじく音。宙を巻いて広がる火の粉。まるで生き物のようです。 さて、都会の夜の華を生き抜く女性の来訪でしたが、その炎に導かれて、その方も沈黙のうちに座しておられました。時間の経つごとに少しづつ虚飾がそぎ落とされていくかのようです。普通の素朴な顔に、私にしたらより美しくなっていかれます。 ぽつりぽつりお話される和尚さんと、音を流しているのに、静けさを増す音楽の在り様。お客様は本来の魂の深い部分に一歩近づかれたのではないでしょうか。普段の生活には到底届かない深みです。そこに至らんがための音楽であり、篝火であり、庭の造りです。 大人6人がただ黙って、火の粉を見つめながら時を過ごしました。
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Last updated
2007.09.23 23:50:58
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