その七

ぺんぎん

12月13日(水)
今日は検診日。
36週と6日になりました。
検診をしてると先生が、
『あれ?おしるし始まってるで!』と言うではありませんか!!!
その言葉には、ビックリしました。

とりあえず自宅に戻り、『お風呂に入って、夕方荷物を持って病院に
来て下さい』といわれたので、指示通りに行動しました。

ライン

ここからは入院後の手記をそのまま書きます。

今日で、36週と6日。
そして検診日です。

昨日は、2人が動くから、3時間くらいしか寝れなかった。
朝は、5時半から起きて、ごそごそしていた。

昨日は、もしかして、即入院となったら困るので、入院荷物の最終的な
チェックをしておいた。
今朝は、洗濯・風呂掃除・お茶碗洗いまで済ませて病院に行った。

2人とも順調で、上の赤チャンは逆子が
直ってました。

どーしても、お母さん、シンドイので2人を産むことにしました。
本当は、もっと置いておけばいいのですが、それでは、お母さんの
体がもたないのです。
本当に勝手だけど、産ませてもらいます。

たぶん未熟児だろうけど、仕方ないです。
今まで持ったのが、不思議なくらい。
お父さんも多分、今日は寝不足だろうし。

会社にTELして 「入院する』って言ったら、『がんばって』と
一言。ここまで来たら、がんばるしかないし・・・。
今日は、生まれそうにないし、明日朝から、取り掛かります。
明日には、あなた達に会えるだろうし。
お父さんも待ってますよ。
とにかく『五体満足』で生まれてきて欲しい。

あ~、お腹が痛いよ~。
陣痛と思ったら、ただの腹痛でした。
でも、死ぬかと思ったよ。ほんと。

病院って、何にもすることがなくて、退屈。初めての入院だし。
お父さん、一生懸命仕事してるんだろうな。
赤チャンたちの誕生を楽しみにしながら・・・。

今日までに、1番迷惑をかけたのは、お父さんだし・・・。
2人が、大きくなったら、お父さんに感謝しなさいよ。

あす、赤チャンたちと、別々になってしまうのも、なんか寂しいな。
もう二度と『一身同体』にはなれないんだよ。
ほんと、37週間も、アッと言う間に終わってしまうんですね。
色々あったわ。

つわりに苦しむ日々。
大きなお腹で走り回った日。
今では大きな想い出。
3人で過ごしてきたことを書き留めてきたけど、これも終わり。

赤チャンたちのことを、恨めしく思ったことも、幾度あったことか。
でも、今は幸せ。
明日からは、親子4人なんだよ。
お父さんには、これから『育児』と言う地獄(?)を、一緒に見て
行けるんだ。

これからは、もっといっぱい
楽しいこと・悲しいこと・辛いことがあると思う。
けどそれが、また赤チャンたちが、親になったときに、何か参考に
なるように、お父さん、お母さんは頑張って行きたい。

明日会える、私のお腹の赤ちゃんたち。
きっといつか、お父さん、お母さんの気持ちがわかる日が来る。
そう言う日が来るのを、お母さんは待ってるよ。

明日は、早いみたい。
今日はゆっくり寝て、明日に備えよう。
お母さん、苦しいけど頑張るわ。
だから2人も、苦しいだろうけど、頑張ってね。

これで会えなくなるんじゃないんだから。
今度からは、2人に直接触れることが出来るんだから。

男の子なら、お父さんみたいに男前ならなぁ~。
女の子なら、ん~、どっちに似たら良いのやら。

おっぱい2つも、2人で仲良くわけっこして、
よく吸って、大きくなってちょーだいね。
少し不安だけど、明日頑張るわ、お母さん。

ライン

12月14日(木)

朝、6:10に目が覚めた。
6時間は眠ったかな?

7:15より、陣痛準備室に入る。
別にいつもと変わりはない。

今日も2人は、元気に動いている。
今日生まれ出ることを知っているよう。
お腹の中で、準備体操してるみたい。

子宮口が2cm開いてる。
早速、浣腸してもらった。
お腹がすぐにいたくなり、トイレへ。
またもや死にそうになってしまったわ。
陣痛って、もっと痛いのかな?

8:00に誘発の点滴を打つ。
と同時に朝食。
パン2枚と牛乳・チーズ・マーマレード。
デザートにグレープフルーツ。

パン・牛乳・チーズは食べた。
グレープフルーツは、どーやって食べようかと考えてしまった。
普通のスプーンでは食べられないでしょ。

お母さんは、余裕タップリ?

隣の人は、陣痛がきているらしく、しんどそう。
お母さんは、平然としている。
まだ30分しか経ってないもんね。

あ~、眠い。
お父さん、シッカリ仕事してるんだろーなぁ。
いつ生まれるかと、心配しながら。
事故起さないかと、お母さんは不安。

しかし、夜中はおとなしかった2人だったけど
今は、よく暴れてる。
この調子じゃ、ほんと
『ポン・ポン』と生まれてくるかもね。

AM11:30過ぎ。
点滴始めて3時間半くらい。
1時間前に先生が、子宮口を触って、ようやく腰痛と
陣痛を感じた。
お腹は、さほど痛くない。
本当に今日、生まれるの?

結局、8時間10分、点滴を打ったけどダメだった。
海草の茎を入れることになったけど、入れに行ったら 
明日の朝には開くから、入れるのをやめるって。
ラッキー!
また明日の朝から頑張らなければ。

夕食食べたら、また2人がよく動くの。
生まれる気、ないのかな?

お父さんには、留守番電話に入れたけど
何の連絡もないから、心配してるんじゃないかな?
まぁ、家に帰って聞いたら、少しは安心するか。

お母さんとこ、誰も来てくれない。
みんな、誰か1人は来てくれてるのに・・・。
さみし×××
お父さんも、来てもらえそうにないしなぁー。
写真だけで、ガマン・ガマン。

どーも、双子の妊婦だと注目されてしまう。
別室の人も『まだ?』とか
『すごくお腹大きいね』って。
余計に赤チャンたち、出辛いのでは?
明日は、思い切って出てき来てね。

病院生活は、とってもヒマ。
1日も早く退院して、お父さんと暮らしたい。
でもその前に、おじいちゃん・おばあちゃんと暮らすけどね。
でも、お父さん、会社帰りに寄ってもらえるし・・・。

テレビが見たいな。
病室には、何もない。
ほーんと、ベッドの上で、ゴロゴロしてるだけ。




さて、この後の展開は、いかにっ!!!!!



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