論理的思考 ②『論理的思考② 通翻訳者への依頼方法』Hi, readers!!!! 前回に続き、「論理的思考」を取り上げます。 理解してない方が多いのですが、日本語(での意見展開方法)を そのまま英語に訳してもそれは絶対に通じません。 その訳は英語ではなく、単に日本語文章をアルファベットに 置換えただけです。 日本語には日本語なりの意見展開方法があり、そして、英語には英語なりの 意見展開方法があります。英語と日本語は全く異な言語なのです。ですので、 私が通翻訳作業で、日本語→英語へ訳す場合は、日本語をいったん解体し、 それを英語式の意見展開方法に組み直して英語にします。 ですので、通翻訳を依頼される側の皆様で、予め、英語(展開式)式の 日本語で文書作成をしたり、意見を言われると通翻訳者側も大変助かります。 英語式の日本語とは「論理的日本語」です。 日本人には論理的文書作成・発言の練習が必要です。 これが国際ビジネス成功の第一歩となります。 日本の学校英語・国語教育では、この点を完全に見落としています。 故に、日本人の英語は何年学習しても通じません。 例えば次の文書をご覧下さい: 「当事務所は、昭和53年4月に設立致しました。 工業所有権制度は、知的財産から「産業財産権及び著作権等」へと枠を 広げ進展し、知恵・信用・競争秩序などの創生・維持 の為に 国内外を含め、大きな集団に変身を遂げ、誠に身の引き締まる思いです。 とはいえ、かかる大きな集団となりましても、四法においては原点は 出願にあり、出願時の内容が以後の流れに決定的な影響を与えます」 この文書は駄文の典型です。 ある特許事務所のホームページの挨拶文です。 私が英語翻訳を担当しました。 この文書にある「大きな集団」とは、何の事か? 皆様はお判りですか? 翻訳作業当初、私は「大きな集団」とは、 文章の流れから「この会社の事」と思っておりましたが、 確認を取りますと、「大きな集団」とは、「諸々の知的所有権」との事でした。 この様に、書き方が下手で曖昧な為に、 内容が極めて判りにくい文書や発言が多いものです。 それをそのまま英語に訳しましても決して外国人には明確に通じません。 次回、「英語式日本語」をご紹介したいと思います。 英語道場なのに「日本語」だって?? それが一見遠回りですが、通じる英語の早道です。 ご質問は何なりと。See you next month. ジャンル別一覧
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