創業25年超!<兵法/英語二刀一流>Kenの英語簡単講座ブログ ★連絡先変わりました⇒email: yhniten14k@yahoo.co.jp tel:080-6433-9523!

2013/04/20(土)12:26

◎英語講義 :原爆投下の一因となった英文誤訳 ほか

講義です>> =========================== その1> <8/6【英語の誤訳が招いた原子爆弾投下】に付いて> ~~原爆投下と英語への翻訳~~ 10数年前に、西日本新聞記事に次の様な内容の記事がありました: 『戦争を終わらせた誤訳 誤訳にも色々あるが、ただごとでは済まされない誤訳も歴史上にはある。 昭和20年7月末、連合国軍は日本の無条件降伏を促す「ポツダム宣言」を 発表した。それに対し時の宰相・鈴木貫太郎は「帝国政府はポツダム宣言を 黙殺する」と応えた。 仮にも「承諾する」などと言おうものなら、<売国奴>として 抹殺されかねない。その苦衷の果ての表現だった。 <黙殺する>という言葉を「当面は据え置く」の意味合いで言ったのだが、  これが「拒否する」の意だと【誤訳】され、その為に広島、長崎へ原爆が 投下されソ連が満州に軍を進める結果となった、というのが 一応の定説とされている。 この「黙殺」という言葉、53年たった今から見ると、その表現の微妙さは 日本人にもわかりにくい。誤訳されてもやむをえなかったような気もする。 それより明白な誤訳は、その後の流れの中でおこなわれた。 昭和天皇の「御聖断」によりポツダム宣言を条件付で承諾する事が決まり、 その条件についてトルーマン米大統領から返事がくる。 肝心の箇所を抜き書きしてみると、 【the authority of the Emperor and the Japanese Government shall   be subject to the Supreme Commander for the Allied Powers…】と ある。 これを外務省では 「天皇及び日本国政府の権限は、連合国最高司令官の制限の下に   置かるるものとする」と翻訳した。 条件の最大の眼目は国体の維持と天皇の身分保全である。 徹底交戦を主張する軍部は【subject to】は「隷属する」との意味であり、  外務省訳は【誤訳】であると騒ぎ立てた。 外務省側はこれをつっぱね、断じて誤訳ではないと押し通す。 そして8月15日の天皇による終戦の詔勅へいたるわけだが、 この場合は外務省の【意図的な誤訳】が泥沼の戦火を 終わらせる事になったのだった。 ご参照ください。ご質問は何なりとどうぞ。 ================================= その2>英語は語順の通りに読もう! 暑い夏は「秋の涼しさ」が待ち遠しいです。 季節は循環し、春→夏→秋→冬と流れます。 英文を読む際もこれと同じで、英語の語順通りに「自然に左→右へ」理解する事が肝要。 学校英語教育の影響で、英語を読んで理解する際、 「 文後半から意味を取る(語順に逆行して意味を理解する)癖」が、  我々には付いています。がこの癖を排除し、語順の通り英語を左→右に理解しましょう。  なお語順に逆行して意味を取るのは、古来からの漢文解釈の影響(レ点を附すなど)です。 例1:I was very happy until Taro came.  従来の英語解釈法では、 ×「太郎がやって来る迄、私はとても幸せでした。」と上例の英文を、   接続詞 [until=~まで]を先に訳しますが、この方法は正しくはないのです。 ○「当時私はとても幸せでしたが、そこに太郎がやって来たんだ」との解釈が文意に最忠実な和訳です。 この2つの訳の相違は分りますか? →前者は、「英文」を「日本語の語順で日本語に」解釈しており、 →後者は「英文」を「英語の語順で日本語に」解釈しています。 内容はどちらも同じ事なのですが、言葉の印象が違うと思います。 英文の感じをそのまま伝えるには、英語を語順の通りに訳する事です。 英語は語順が固定的ですが、日本語は語順が不定で柔軟。 ですから、英語文を理解する際、英語の語順に沿って、 日本語に翻訳出来るのです。 そして、それこそが英語の意味をきちっと正確に把握する手法です。 心得として、1)英語の過去形には、「その時」という含みが必ず存在します/         2)英語では、「一番云いたい事」を「真っ先に言う」性質があります の2つを意識しましょう。 例2:Please read this operation manual carefully before using this system.これは如何でしょう? 「当該装置ご使用前に、この取扱説明書をよくお読み下さい」との意です。 日本語でもよくこの様に言います。ですが、英文の真の意味を探ると、 最初の情報こそ重要な情報ですから、 【取扱説明書をしっかりと読んで下さい。その上で当該装置を使って下さい】が最も正確に、 英文の意図を反映しています。英文を語順に沿って、 左から右に自然に読んで理解する癖が付くと、様々な英語の文法規則の内容も、その根本が分って来るものです。 例3:Ventilate the work room so well that its temperature inside will stay the same. これは如何でしょう? 多く見られる解釈は、「内部温度が一定になる様に、当該作業室の換気を良くしましょう」です。 しかし、英文を語順の通りに意味を取れば「当該作業室の換気を良くしなさい、 内部温度が一定になる様に」となります。大切な事は「作業室の換気を良くする」事が、 この英文の最初の情報でありますから、 とにもかくにも、換気を良くする作業を重要作業として行いなさい、との含みがあり、 換気作業は決して、「副次的な作業」ではありません。この事が分らないとなりません。 例4)【Either party shall not disclose such confidential information to any other third party without any     prior written consent from the other party.】 この英文は機密保持契約書での一文ですが、 この英文の意味はどういうものでしょう?次回までの宿題です。皆様、お考え下さい! 従来の常識を打ち破ると、真相が見えます: ご参照ください。ご質問は何なりとどうぞ。 See you next month!! By Ken Suetsugu [電子メール: ??????@eos.ocn.ne.jp ] =========================== その3)英語での表現方法 (特に、ビジネス場面に於いて) 1.『<貴社ご要望の予備不品が揃いましたので>、明後日、DHLにて貴社に送付します』 これを英語で云う場合、皆様は、どの様に云いますか?お考えになって、下をご覧下さい: As for the spare parts you have requested, we are going to send(又は/ship) all the spare parts to you by DHL on August 8, 2011 (in Japanese time). コツ:・明後日は the day after tomorrow でなくて、○月○日(例:8月8日)と明記します。 ・will よりも、be going to の方が相手は安心します。be going toを使える状況にある場合は、  be going toを使います。上の場合、be going to sendは、送付の手配を進めている、との意。 2.『先日お話しました新価格表をこのメールに添付して送付します。ご参考下さい。』 ・Attached, please find and check the new price list. If you have any question about the price, please let us know.   或いは、 ・As for the new price list, please find the attached file for your check. If you have any questions, please inform us. コツ: ・the に、「先日お話しました」の意が有り。     ・(書類)を添付しています⇒Attached, please find and check 書類.と云えば良いです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ★次のセリフを、皆様が担当者として、英語で云う場合はどう言いますか? 食品会社の担当者のセリフ: [(今ご覧の)これらの食材は、全て自社工場にて生産をしていますからご安心してお召し上がり下さい] 訳→ これを英語で云うには(つまり、説得性のある英語で云う場合には)色々な工夫が必要です ご参照下さいませ。ご質問は何なりとどうぞ! 【末次通訳事務所】

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る