吉川英治先生著『宮本武蔵』の内容は、ほぼすべてがフィクションつまり、創作でありまして、史実ではありません。
武蔵の生誕地、巌流島の決闘の経緯、言動等々は、
元々創作史話「二天記」に基づいておりますので、
小説自体も創作であります。ですが、さすがに吉川先生のこの小説『宮本武蔵』は、物語内容がとっても素晴らしく、色々な名場面があり、
読者に深い含蓄や啓示を与えてくれます:その1つが、徳川幕府への仕官(就職)の話がとん挫し、ちょっと落ち込んでいる武蔵が、生き方に迷い、旅を続けているときに、
妙心寺の愚道和尚に会い、教えを乞いましたら次のように
啓示を受けました:それが、【汝等請う其本を務めよ。 白雲は百丈の大功を感じ虎丘は 白雲の遺訓を嘆ず先規かくの如し。
誤って葉を摘み枝を尋ぬること莫んば好し】
(吉川英治『宮本武蔵』より)
この言葉は実際に在ります。愚道和尚も実在ですし
武蔵師との交流も確認されています。実際に、武蔵作の
「達磨図」に愚道師が、賛を書き入れております~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~上述の場面は創作ですが、さすがに小説の名人ですから、
上手くまとめております★今朝方の人生・兵法講義に漢詩:「汝等、その基を努めよ」をご紹介しました。★続くのは、
「白雲は百丈の大功を感じ、虎丘は白雲の遺訓を歎ず。
先記、斯くの如し。
誤って、葉を詰み、枝を尋ねる事 漠(な)くんば良し。」意味は、人間というものは、各々の本業、本分に勤めよ。
間違って、枝葉末節にこだわるな、という事です。皆様の「基(=本分」とはなんですか?★決して、枝葉末節に囚われず、
本質を突く事、本質を実践する事が求められます。★本質を理解するだけで満足するのでなく、
それを実行する事が求められます。★私はそうした人にこそ、英語を教えたいですね。 【末次通訳事務所】ーーーーーーーー
天知る、地知る、我知る、君知る」-これは中国の言葉です。現在の中国とは違う様で、
儒教の教えがしっかりしている様です。
賄賂をオファーされましたが、その官僚は上のセリフを言って、オファーを断りました。
それは、誰も見ていない所で、賄賂を受け取ったとしても、
実際には、天地、自分、相手がそれを見ている、知っている、だから、
当該の賄賂は受け取られません、という事です。
それだけ自分を律しましょう、という事です。以下は一般論ですが、会社員やアルバイトで、仕事中(on duty)に、私用で電話したり、
メールを使う人がいます。案外これに該当する人は多いですが、
見ている人は見ています。
(弊所関係でこの事態が発生したら、もうバイトなどは依頼出来ません)
きっちりケジメをつけられる方こそ、信頼も出来る人で、
仕事もこなせる人ですね。それは、ケジメや律する事が
しっかりしているので、仕事に集中できるからです。
【末次通訳事務所】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★柔剣道、空手、合気道など武道を修めている方ならお分かりでしょうが、
武道には左右の利きは関係ありません。★例えば、右組み手でも左組み手でも左右無関係に背負投げ、
関節技等を掛けられる様になる事が大切です。★右利きだからといって、右側からの技だけを掛けていては偏りが出て
自分の体捌きのバランスを崩したり、
相手から攻撃の的を絞られやすくなります。★これを応用して考えると、<通訳も出来る、翻訳も出来る>、<営業も出来る、経理も出来る>、 <生産も出来る、営業も出来る>★更に応用したら、<堅い話も出来る、柔らかい話も出来る>事が人間には必要と思います。
あらゆる角度から物事の展開が出来ると、(あらゆる角度から
心が自在に働く様になりますと) 状況に応じて対応できる様になります。 武蔵の兵法二天一流の目指す事でもあります。★皆様なりに、左右無関係という事を応用して活用下さい。【末次通訳事務所】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★宮本武蔵著『五輪書』の、「構え有りて、構え無し」という項目箇所。★【剣には、上段、中段、下段、そして左右の構えと5つの構えがあるが、
構えると思って構えるのでなく、相手を攻撃(斬る=一本取る)する為に構えるのだ】、
という説明があります。★これは、本質をついた考えでしょう。【物事の本質】と【上っ面】を取り違えがちになります、
ですが、あくまでも、物事は本質をついて、 そこから諸事を判断する事が大切です。★武蔵先生はまた、<構えに囚われず、「相手を斬り易い」様に構えるべし>とあります。★良い会社や大手の会社に入る事が目標でなく、
<会社に入って、如何に自己の修練や成長が図れるか>-それが本質であります。★仕事の種類や学校の名前などは大して重要でないですね。
どんな仕事や学校でもかまいませんから、その場所を使って、
どこまで自分を高められるか---これが道の発想であります。
弊所では、受講者の皆様にこれを理解し、実践して頂きたいと思います。
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最終更新日
2019年08月19日 10時20分09秒