2019/07/19(金)09:43
地震報道に思う。 もう一度言う。 地震報道は間違っている!
昨日の大阪北部の地震、兵庫へ転居した娘から「揺れた」とのメールがあって知った。
9時少し前だった。
TVを点けたが、分かるのは震度くらいで、TV画面は、
揺れを映した数カ所のモニターの画像を繰り返すだけ。
で、昼のニュースをNHKで見たが、ニュースの時間を1時間に延長しながら、
その内容は、ブロック塀の下敷きになった、小学生と高齢者のこと、
水道管の破裂、火災の消火の様子を繰り返すばかり。
違うだろう。叫びたかった。
地震で生じた被害はいつでも報道できる。新聞に任せてもいい。
被害を報道する前に、安心できる情報を流すべきだ。
鉄道はどこが動いている、バスはどう動いている、どこに避難所を開設した、
断水はこの地域のみ、停電は普及した、橋の崩落はない、電話の不通傷害はない、
災害伝言ダイヤルが開設された、この道路は通れる、
などなど、住民に安心材料を伝えるのが先だ。
風呂屋の煙突が折れたり寺の本堂が崩れたことは、後で報道すればいいことなのに、
カメラマンは被害を映したがり、TV局もそれを流したがるが、
そんな手柄話のような報道を望む市民はいない。
大きな地震の直後の報道は、安心情報が最優先だ。
2005年の福岡沖での地震の際、私は、
たまたまレンタカーで福岡市内のホテルに向かっていた。
ラジオを聞いたのだが、壁が落ちた、塀が倒れたという被害のニュースばかりで、
どの道路が通行止めになっているのか、市内に入れるのか、停電しているのか、
どの地域が無傷なのか、瓦屋根が落ちることはなかったのはどこか、
欲しい情報はまったく報道されず、途方に暮れたことがあったが、
いまだに、その報道姿勢は変わっていない。
あの時、ホテルに電話をするも、通話規制がされていて通じなかった。
安心情報がないので、電話をするしかなく、結果、電話が通じなくなるのだ。
それは、旅行者だけではなく、遠くに住む親戚や知人も同じことで、
TVやラジオ報道で不安が大きくなるばかりだからだ。
結局、のろのろと数時間渋滞に従って市内に入り、ホテルに着いたら、
その周辺はまったくの無傷で、ホテルも近くの居酒屋も何事もなく営業していた。
こうと分かっていたら、渋滞が収まるまで、郊外で休むかラーメンを食べていたのに、
と思うのだった。
地震国ニッポン。
報道のありかたから根本的に考え直す必要がある。