2009/07/03(金)01:36
エビネが満開&切花へ
20日前(2009/4/20)に開花し始めたエビネですが,やっと全ての蕾が開花しました(ただし一番上の花はマダ半開き).
ただし直射日光が数時間当たる場所に定植している為 やや花色が『くすみ気味』です.
でもだからと言って遮光しちゃうと肝心の花が見えなくなってしまいます.
本格的にエビネを育成している方は専用の置き場所を作ったりしているようですが,私にはとても….
まぁ~個人的にはこの花色で十分だと思っておりますので,今後も遮光は夏期のみとする予定で~す.
さて,せっかく満開になったステムですが,基部から引っこ抜き一輪挿しにしちゃいましたぁ~.
なぜなら最初に咲いた花が傷み始めていたからです.
花が枯れて葉の上に落花してしまうと,エビネに比較的多い疾病である灰色株病の原因になってしまいます.
またステムを抜くのが遅れると,基部が硬くなってステムが抜けにくくなる為,ステム除去時に株を傷つけてしまう恐れが出てくるのです.
尚,一輪挿しを作る際は水切り(水中で茎をカット&30分ほど水につけたままの状態をキープ)を行っただけでなく,切り口部分をしごいて内部の繊維を出しております.
どれくらい効果があるのか判りませんが,エビネは内部の繊維を出すようにした方が水揚げが良くなり,切花が長持ちするそうですので~(by 『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 エビネ』).
『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 エビネ』
水揚げ後は切花延命剤(花王PAT)を加えた水に挿しております.
切り花をいつまでも美しく保つ延命剤・活力剤花王 切花用活性化剤PAT(R) 400ml
エビネは切花にするとあまり日持ちがしないイメージがあるのですが,今年はいつまで飾っていられるかなぁ~.
一方ステムを抜いた株ですが,古葉の劣化が急速に進行しております.
一昨年(2007年)の葉
昨年(2008年)の葉
『昨年の葉』の劣化は判りにくいかもしれませんが,新葉と比べればその差が一目瞭然です.
新葉
まぁ~古葉が存在していた方が株の成長に多少有利なのですが(古葉が枯れると,その古葉が付いていたバックバルブの根も活動を停止する為),無理して残すほどの物でもありません.
枯れかかった物を放置していると,灰色カビ病の発生源になってしまう可能性もあります.
そこで『一昨年の葉』は取り除きました.
『昨年の葉』も劣化が進行すれば,そのつど切り落としていく予定です.
今後の管理スケジュールですが,梅雨明けまでは『薄めの液体肥料』(ハイポネックス原液の2000倍希釈液)を週に1度与え,無遮光のままとします.
ハイポネックス原液
そして梅雨が明けたら遮光材を張り,7月末までは『更に薄めた液体肥料』(ハイポネックス原液の4000倍希釈液)を週に1度与えるつもりです.
遮光ネット ダイオクールホワイト620SW(2x4m)遮光率45%
昨年よりも遮光率を下げた事で,思い通りの結果(来春に複数のステムが存在する事)が得られたら嬉しいのだけどなぁ~.
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エビネのその後の様子はこちら