|
カテゴリ:学校法人
学校法人会計をやってますと、「基本金」という謎の言葉がでてきます(@_@)?
「資本金」とも違うし、「基金」とも違う・・・直感的に何を意味しているのかよくわかりませんね(^^ゞ 学校会計制度が始まった頃、労組の力が強くかなり賃上圧力が経営者側にありました。学校会計はその経営の性質上、利益が多めに計上される傾向にあります。(固定費がおおきい産業ですから)ここで会社の利益に相当する金額を、決算上で表してしまうともろに分配を要求されて、設備投資(校舎・図書・教材など)に支出できるお金がなくなってしまいます。 そこで校舎や図書など、教育に必要な資産の取得があったとき、これを「基本金」という金額に繰り入れて見かけ上の利益を減らしたのです。(これが「消費収支差額」という概念です) 基本金は都道府県監査の指摘では、あまり問題にならないようです(名目的なものだから?)。しかし、会計的には間違ってるとやはりマズいです。 むかしの会計基準では、基本金の金額は(原則として)固定資産を取得するごとに積み立てて除却しても取り崩さないお約束になってました。しかし学校法人会計基準が平成17年に改正され、除却した分については、取崩処理ができることになりました。 (^^)次の簡単な式で、基本金の残高が正しいか大体チェックできます。 期末固定資産取得原価(1) - (1)のうち代金未払額 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月30日 21時48分46秒
[学校法人] カテゴリの最新記事
|