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カテゴリ:会社の税金
いまやずーっと円高状態で、
国内のメーカーさん泣かせの状態ではないでしょうか? さて円高になると、価格競争力がなくなって 輸出が減り外貨建売掛金などがある場合には 「為替差損」がでます。 たとえば、売ったときの為替が100円/ドルで 決済のときの為替が円高にふれて90円/ドルなら 1ドルにつき10円もらえない(=損している) 計算になりますね 逆もしかりで、円安になれば「為替差益」がでます。 では、輸入がおおい企業はどうでしょうか? 仕入れたときの為替が100円/ドルで 決済のときの為替が円安にふれて90円/ドルなら 1ドルにつき10円払わなくてもいい(=トクしている) 計算になりますね つまり円高になると為替差益がでます。 為替差損益なんて(よほど興味がないかぎり)、自分で自由に できませんから排除したいものですよね。これがまさに、為替リスクです そこで考えられるのが、まず為替予約 先の例だと、決済時に100円でドルを買う(売る)予約を 銀行とむすんでおけば為替リスクはなくなります まあしかしこれだと、手数料がとられてもったいない ・・という方は、現地調達を検討してみましょう。 たとえば、国内で調達して海外で販売しているのを、 海外で調達して海外で販売すれば、売掛・買掛とも外貨建てに なり、為替リスクは減らせます。 あとは外貨建借入・外貨建預金も検討してみてもいいでしょう。 輸入(買掛金)が多い企業でしたら、預金を外貨建てにすれば 資産負債両建てで、為替差損益を相殺できます。 (外貨建て預金は金利もいいですから) 要はドル建ての資産と負債が両建てで保有されていれば 為替の差損益を相殺できるのです。 「そんな都合良くはできないよ」 とお考えの方は、こんな方法もあります。 たとえば輸入ばかりやってるA社と 輸出ばかりやっているB社があったとします。 A社B社が共同で商社をたちあげて、 外貨建て売掛金・買掛金をそこに集中させて 円建てにしてしまうのです。 いままでは A社 ←$←(買掛金)←$← 外国企業 B社 →$→(売掛金)→$→ 外国企業 こうだったのを、こうします A社 ←¥←商社←(買掛金)←$← 外国企業 B社 →¥→商社→(売掛金)→$→ 外国企業 商社のところで、外貨建ての債権債務が相殺され 為替リスクを遮断できます。 こういった管理手法は、ALM(AssetLiabilityManagement) といいます ほかにもいろいろ方法はありますが、 とりあえずこれまで。みなさんも研究してみては? では! ←ぽちっとお願いします 新規会社設立|税務会計顧問業務|相続税(申告・対策)| 社会福祉法人会計(新会計基準対応)|マンション管理組合| 学校法人会計|宗教法人会計|NPO法人会計 ゼミナール為替リスク管理新版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月10日 06時32分01秒
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