10月27日までの話
10月27日に決まったKO大学病院での初診。それまでにもっと色々調べて知っておかなくちゃ、と少し勉強を始めました。子宮頸がんの事や円錐切除の事などは知っていたのですが、それは通り一遍の事だけで、もっと詳しく知らなくちゃと考えたのです。元々私はしつこい性格で、処方された薬などもかなり詳しく調べておきたい方なのです。受ける医療に関しても、詳しく自分なりの知識を持っていなくちゃと思いましたインターネットってこんな時は本当に便利様々な情報を得るのにこれ程適した方法はありませんよね。まず子宮頸がんの事、異形成についてとその段階について。円錐切除の事、入院の事なども調べました。K先生からは、円錐切除は3泊4日の入院になりますと言われていました。子宮頚部を円錐状に切り取る手術だとは知っていましたが、それに関する様々な事までは判っていませんでした。実際に高度異形成で施術を受けた方々のブログなどを片っ端から読み漁りましたそこで初めて子宮頸がんや高度異形成で治療を受けた人たちの年齢がずっと若い事に気づきました最近は20代から30代くらいの方の罹患数がとても多いそうです。当然ながらまだ生理があるし、子供を産む希望を持っています。挙児希望のある人達には子宮温存手術という意味での円錐切除が行われているのです。でも私は閉経して既に8年以上が過ぎていて、コルポスコピーの際にも子宮頚部が奥に引っ込んでしまっているから生検がなかなか難しかったと何度も言われていました。・・・・・違うぢゃん円錐切除でちゃんと患部を切り取れるのか判らないですよねそこで閉経後に高度異形成になった方の経験談を探したのですが、これが殆ど見当たりません本当に毎日毎晩パソコンの前に陣取って探しまくりましたやっとの思いで辿り着いたのが、このブログの最初にリンクさせてもらったsaigawa311 さんの「アラ還 高度異形成ブログ」でしたとても読み易い文章で判り易くて本当に有難かったですそしてこのブログで初めて閉経後の患者には円錐切除ではなく子宮摘出を薦める事があると知ったのです子宮摘出という言葉を最初にK先生から聞いた時は、まだまだ遠い話のように思っていました。そんなすごい事になるなんて信じられない、くらいにしか思っていませんでした。でもsaigawa311さんのブログを読んで、今の私にはそれこそが最良の治療法なんだと思うように変化したのですその後は違った方向から高度異形成に関して調べると、いくつもの医療機関の治療説明の項に「挙児希望の無い人や閉経後の人には子宮摘出を薦める」と明記されてるのが見つかりました。閉経後は子宮の萎縮とともに子宮頸管部も狭くなっている。閉経後、子宮頚部が閉じて内の方へ引き込まれている為、円錐切除はかなり奥の方まで行わなければならない事がある。円錐切除をして切り取った断端に異形成やがん細胞が見つかった場合(断端陽性)は2度目の円錐切除をするか、子宮摘出になる。円錐切除で断端陰性で一応完治とみなされても、その後ずっとコルポスコピーによる検診が必要になる。閉経後の子宮は「引退です、ご苦労様」状態で、存在しているだけの臓器になっている。ホルモンを出すのは卵巣であって子宮ではない。子宮摘出すれば永久に子宮体がんの恐れがなくなる。これだけでも充分私は円錐切除って有り得ない・・・と思いました。円錐切除を受けた方たちの経験談には、術後の出血がかなり挙げられていました。傷のかさぶたが取れる2~3週間後に起きる場合が多いようですが、中には大出血した方が何人もおりました(レーザーで焼き切る為出血は抑えられるけど縫う訳ではないので傷は治るまである意味そのままです)円錐切除後に子宮摘出を受けた人で、こんなのなら最初から摘出術にしておけばあの出血騒ぎはなかったのに数ヶ月で2回も入院手術になった、と書いたブログもありました。私は下半身麻酔自体にもかなりの恐怖感をもっています無痛分娩などで下半身麻酔を施されて、その後数ヶ月にも渡って足に痺れが残ったりした人も知っています。同じような悩みを書いたブログをいくつも見つけました。第一あの腰をエビのように曲げて腰椎に長い針の注射をするって考えただけでも私は震え上がっちゃいます脊椎麻酔・下半身麻酔が痛くなかったと言う人も、痛かったと言う人もいましたその頃、従妹が数年前に円錐切除を受けたと母から聞いて、話を聞く事が出来ました。彼女は40歳頃(閉経前)に受けたそうですが、下半身麻酔で覚醒したままの手術は怖すぎると言って、医者に全身麻酔に変えてもらったと話していました。(完全な全身麻酔なのか、静脈麻酔なのかは聞きそびれていますが、とにかく眠っている間に終わったと言ってました)彼女は円錐切除は問題ないから大丈夫だよと言ってくれましたけど、私はやっぱり悩んでいましたその他にも様々な理由で子宮摘出を受けたという方は周囲にたくさんいる事が判り、その後何も問題ないと教えてくれました。子宮を取ったら女じゃなくなるとかの悲壮な気持ちは全くありませんでした。人によっては子宮を失う事への嫌悪感や喪失感を訴えるようですが、円錐切除と子宮摘出を比べた時に後の面倒、痛みや出血や不安を抱えるのはどっちだろうと考えた時、私の状況ならそれは子宮摘出の方が楽だろうとなったのです。そうやって10月27日のKO大学病院での初診の時、担当の医師に子宮摘出にしたい希望を言ってみようと決めた私でした。担当医師のI先生については病院のサイトで写真を見る事が出来ました。なかなか優しそうな人に見えました。KO大学病院は日本有数の評判の良い病院ですから、何も心配する事なく医者を信頼して治療してもらおうと27日を待っていました。続く・・・・・