楽天球団の監督を引き受けることになりそうな野村克也さんが怒っているらしい。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/rakuten_eagles/?1129254508
一読したが、これは野村さんの言う事が最もだと思う。
私は堀江さんも三木谷さんも、とても有能で素晴らしい経営者だと思うし、
彼らを単に「金の亡者」といったような嫉妬で固めた非難をするつもりは
全くない。
けれどその一方で、いくつもの「IT系」起業と接していて、何とも不愉快な
「一種の傲慢さ」を感じるのもまた事実なのである。
某ネット大手書店や、いくつかの有名ブログサービスなどのカスタマーサポートに
連絡したことのある人は同じ経験をしていると思うが、ほぼ100%近くこの手の
企業の対応は、
・感謝や謝罪と言う、感情を伴うことは非常に口先だけ
・人の話を聞かない
・論理矛盾があるのに高飛車
・部署間の横のつながりが取れておらず、違う場に話が移ると最初から話させられる
という、役所顔負けのものだ。
急成長の企業なのでとにかく人を集めなければならない
→有名であるという事実にひかれた人間が集まる
→雇う方も、利益拡大策に力を割く必要があるので教育は二の次
→失礼な対応が野放し
→「俺たちゃあの●●●なんだから、言うこと聞けよ」という勘違いが社内に蔓延する
という循環が出来ているような気がする。
今回の件も、ろくに相手のことを調べもせず、自分達の考えや都合だけを
押し付けると言う杜撰さが背景にあったのではないか。そしてその背景には、
「俺達は、今世間を騒がせてる楽天なんだぜ」という驕りが担当部署に
あったのではないか。
起業の成長期には、細かい顧客サポートや対人関係よりもビッグビジネスに焦点を
当てて拡大させていくべきというセオリーは、基本的には正しい。
しかし、その反面、ネットが発達した社会で、知名度を傘に来て他者を安易に
敵に回すことのリスクは「のまネコ騒動」等にもあらわれている通りだ。
多くの人の中に疑念として存在しているはずの「IT企業の傲慢さ」。
それをいち早く気づき抜け出すところが、勝ち組になると言う予言をしておきたい。
楽天日記でこんなことを書くのはリスキーなのかもしれないが(笑)、
日本国憲法第21条にのっとってのことと確信する。
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
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by 西沢知樹
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