我が家の巨星落つ！

　2月17日の午後8時39分。 ウチのおじいちゃんが亡くなった。 よく耐え、よく働き、よく戦い、よく教えてくれた。 俺が尊敬していた偉大なパーソンを、 日本は、我が家は失ったわけである。 　今日は、そんなおじいちゃんが、 まだ意識もはっきりしていた頃に 俺が直接本人の口から聞いた 「教え」というか訓等を書き残しておきたい。  １．人に負けない ２．若い時は1度しかない ３．軍隊でも地方でもがんばった ４．人の下についていくような事はなく、人の上に立っていく事ばかりだった ５．真面目にやる ６．一生懸命に   　当たり前の事かもしれないが、 それを実際に体現して見せてくれた 俺にとっては限りなく偉大な存在だった。   　福井県の山奥の寒村に生まれ、 時代の波に翻弄され、 10代で単身上京。 夢だったタクシーの運転手を目指し、 華の都東京で奮闘。 と、思った矢先に召集令状で夢半ばにして帰郷。 8年間の軍隊生活と、2年間の抑留生活。 ようやく故郷に落ち着いたと思えば、 家系のために豊橋のしょうゆメーカーに就職。 家族を残して単身赴任。 最終的には豊橋工場長まで上り詰めてリタイア。 後、すぐに運送会社を設立。 83歳で引退してようやく、ようやく故郷での 穏やかな生活に落ち着いた激動の彼の人生。 我々、一族郎党は感謝の言葉しか出なかった。 　もはや声は届かないが、RIP！ここにつぶやく。