にゃん太の南の島日記

南の島は晴れ。

朝から「どこかに行きたいなぁ」と思ったので、化粧してお着替えしてとうやんと車に乗り込みお家を出ました｡
行き先は決めてなかったのですが、ばぁばの家でもと思い車を走らせていると、道端に黒い物体が落ちてる…。

Ｔシャツかトレーナーかなぁ、風が強いからねぇ、と思いつつよけながら徐行して見てみたら、黒猫ちゃんでした。
車に轢かれたのかぶつかったのか、寝ているみたいにキレイでした。
車の中にはボロも何も乗ってなかったので、ばぁばの家で調達して、帰りに拾ってあげようと思いつつ、買い物を思い出したのでホームセンターに行きました。

その道すがら、またもや地面に何か発見。
子猫でした。こちらは一発で即死と分かるほど、血が出ていました。
一日に二度もこんな子達を見るなんて…。
どうしてドライバーはちょっとよけてあげるとかのやさしい気持がもてないのか！！
ふつふつと怒りが沸いてきましたが、この子にも「帰りに拾ってあげるからね」と先に買い物を済ませました。

さぁ、待ってるだろうから早く回収してあげなくちゃ、地面は熱いしねぇ、と思いつつ車で戻ってきましたら、血まみれだった子猫ちゃんは影も形もなくなって、地面に痕跡だけが残っていました。
行きがけ、ママちゃん達が通っている時に、ボウズ頭の男の子がその子猫ちゃんをじーっと見ていました。
あの子が連れてってくれたのかしら？
大人でさえ、触るのはイヤでしょうに、あの子が連れてってくれたのならエライなぁ。
大きくなっても動物を轢き殺すような人にはならないでしょうね。

子猫ちゃんはいなくなっていたけど、黒猫ちゃんの回収が待っています。
お次はそちらにと車で走ると、あれれ？
黒猫ちゃんもいなくなってる～～。
どういうこと？？？
こっちも先を越されちゃったの。

車で轢いていく人もいれば、動かなくなった子達をちゃんと供養してくれる人も。
買い物の途中、ママちゃんはとっても機嫌が悪かったのですが、それぞれの回収ポイントでどちらも空振りで終わり、車のトランクには使われなかったボロを見て、何だか優しい気持になってきました。

「荒い」「怖い」
いろいろと言われる島の人々。
しかし、中にはこんなに心優しい人もいるのです。

猫ちゃん達は轢かれて死んでしまったことは不幸でしたが、ちゃんと供養してくれる人もいることが分かって、次に生まれてくる時は人の元で幸せな一生を過ごすことでしょう。
虹の橋で仲良くね、にゃん太も待ってるよ。