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職の精神史

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2008.05.07
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※この文章は、2003~2006年に大学生・若手社会人向けに配信されたメルマガ『内定への一言』のバックナンバーです。


36.「極度の情緒不安定を訴えた者は全員、わずか十四日で全快した。‘いかに人を喜ばすか’を考えただけで」(A.アドラー)


心理学を学んだ人なら、アルフレッド・アドラーの名前を知っているはず。

アドラーは、極度の不安や悩みを抱える被験者を多く担当し、彼らが自分の中に答えを求めても見つからない状態なのに、不要なまでに自分の心を掘り下げすぎ、自分を深く傷つけていることを知り、どうやったら彼らを不安から解放できるか、そして、彼らの悩みの本質や共通点は何なのかということに、思いを巡らせました。

そして見つかった答えは…!なんと、出口の見えない不安と恐怖のスパイラルに陥っている人の共通点は、「過度の自己分析」にあると彼は悟ったのです。

アドラーは豊富な臨床実験の成果として、「人の幸せの実現を心から願い描く時、人間は自分の問題など考える時間がない」と結論しています。つまり、自分以外の誰かのために自分を役立てようとする時、人は自分の重要感を最も高位の部分で満たし、生きがいや自分の存在価値を感じる、ということです。

これは、就職活動にも当てはまりすぎるくらい当てはまる指摘です。学生は目的も必要性も知らされず、「自己分析が必要」、「自己分析が足りない」と言いますが、そもそも、自分だけを分析しても、何の役にも立ちません。

相手がいないのに、一体誰のために、どういう貢献ができるのでしょう。考えてみれば当たり前すぎることなのに、群集心理とは恐ろしいものです。何冊ものノートに「自分とは」というテーマであれこれ書き込んでみたところで、相手を設定していなければ、ページをめくるほど暗くなるだけのことです。

だから、FUNでは「自己分析なんてしなくていいよ」と言ってます。人間ドックじゃあるまいし、自分を逆さにひっくり返してみたところで、別に何も出てきやしません。

自分を知りたければ、どういう「ありがとう」が欲しいかを考えることが最も健全、かつ効果的です。どういう状態にある、どんな人たちを、どういうふうに喜ばせ、どういう感謝が欲しいのか?

ただひたすらに、それだけを思い描けば、将来の不安や自分の不足など、全く気にならなくなります。周囲のこととも、全く気にならなくなります。嫉妬と憎悪は、人間の持つ最も基本的かつ低劣な部類の感情で、抱く者の心身まで破壊します。

「なぜ自分だけ…」という考えは破滅の始まり。そんな暇があるなら、友達に応援メールを出しまくりましょう。人間の存在は、社会と関わってこそ価値を生み出すもの。

「やりたいこと」みたいな低レベルで自己満足の基準より、「やってあげたいこと」を考えましょう。努力の先に笑顔があると、自然に頑張れます。

安心したいだけの活動など、最初からほとんど価値はありません。






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Last updated  2008.05.08 01:40:32
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