職の精神史

2008/05/08(木)02:25

59.目標は決まるものではなく・・・

内定への一言(就職/就活)(71)

※この文章は、2003~2006年に大学生・若手社会人向けに配信されたメルマガ『内定への一言』のバックナンバーです。 59.「目標は決まるものではなく、決めるもの」 将来を語るのに、「決まる」や「見つかる」といった自動詞を使うのは奇妙だとは思いませんか? あたかも最初から、この世のどこかに自分だけを待ってくれているような「夢」が存在し、幾多の試練を乗り越えて、それが見つかる…。 そんな三流ドラマのような展開は、実際には起こりません。そもそも、自分の選択を考えるのに「決まる」や「見つかる」という言葉を用いるのは、最初から思考に制約を課すようなものです。 例えば・・・ Aさん  どの車を買うか、決まった? Bさん  いいや、まだ決まってない。 や… Aさん  どの部活に入るか、決まった? Bさん  まだ決まらない。 というような会話は、学生でもよく耳にするような種類のものでしょうが、これは「車」や「部活」が主語になっていますよね。 別に文法の話をしているのではないんですが、僕は韓国語やマレー語の文法を相当勉強したので、用語や語順、シンタックスが意識に徐々に影響するのは、少しは身に覚えがあります。 上記の会話が、こうではどうでしょうか。 Aさん  どの車を買うか、決めた? Bさん  いいや、まだ決めてない。 Aさん  どの部活に入るか、決めた? Bさん  まだ決めてない。 随分印象が違うはずです。 それは、主導権が自分と夢(対象)のどちらにあるか、全く違うから。つまり、「夢が決まる」のではなく、「あなたが決める」のです。 それに気付かず、知らず知らずのうちに周囲に影響されて、「決まらない人たち」の意識に洗脳されていませんか? 心からの同意を持って将来に進みたければ、「決めた人」の話を聞き、自らの歩みを決めましょう。決めてもいつでも修正できます。 「後戻りできないんじゃ・・・」と心配する必要は、全くありません。そんなことより、心配すべきは、「優柔不断で、全てをできない理由にし、いつまでたっても進まないこと」です。

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