職の精神史

2008/09/26(金)00:21

みんなで読むぞ。

★イベント・勉強会(13)

2008年10~12月 FUN Business Cafe 『論語と算盤』 (渋沢栄一/国書刊行会/1928) ★「古典の会2007」の感想 【スケジュール】 10/4…『処世と信条(前)』 ・論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの ・士魂商才 ・天は人を罰せず ・人物の観察法 ・論語は万人共通の実用的教訓 10/11…『処世と信条(後)』 ・時期を待つの要あり ・人は平等なるべし ・争いの可否 ・大丈夫の試金石 ・蟹穴主義が肝要 ・得意時代と失意時代 10/18…『立志と学問(前)』 ・精神老衰の予防法 ・現在に働け ・大正維新の覚悟 ・秀吉の長所と短所 10/25…『立志と学問(後)』 ・自ら箸を取れ ・大立志と小立志との調和 ・君子の争いたれ ・社会と学問との関係 ・社会と学問との関係 ・勇猛心の養成法 ・一生涯に歩むべき道 11/1…『常識と習慣』 ・常識とはいかなるものか ・口は禍福の門なり ・悪んで其の美を知れ ・習慣の感染力と伝播力 ・偉き人と全き人 ・親切らしき不親切 ・何をか真才真知と謂う ・動機と結果 ・人生は努力にあり ・正に就き邪に遠ざかるの道 11/8…『仁義と富貴』 ・真正の利殖法 ・効力の有無はその人に在り ・孔夫子の貨殖富貴観 ・防貧の第一要義 ・罪は金銭にあらず ・金力悪用の実例 ・義理合一の信念を確立せよ ・富豪と徳義上の義務 ・能く集め能く散ぜよ 11/15…『理想と迷信』 ・道理ある希望を持て ・この熱誠を要す ・道徳は進化すべきか ・かくの如き矛盾を根絶すべし ・人生観の両面 ・これは果して絶望か ・日新なるを要す ・修験者の失敗 ・真正なる文明 ・発展の一大要素 ・廓世の急務なるゆえん 11/22…『人格と修養』 ・楽翁公の幼時 ・人格の標準はいかん ・誤解されやすき元気 ・二宮尊徳と西郷隆盛 ・修養は理論ではない ・平生の心掛が大切 ・すべからく其の原因を究むべし ・東照公の修養 ・誤解されたる修養説を駁す ・権威ある人格養成法 ・商業に国境なし 11/29…『算盤と権利』 ・仁に当っては師に譲らず ・金門公園の掛札 ・ただ王道あるのみ ・競争の善意と悪意 ・合理的の経営 12/6…『実業と士道』 ・武士道はすなわち実業道なり ・文明人の貪戻 ・相愛忠恕の道をもって交わるべし ・天然の抵抗を征服せよ ・模倣時代に別れよ ・ここにも能率増進法あり ・果して誰の責任ぞ ・功利学の弊を芟除すべし ・かくのごとき誤解あり 12/13…『教育と情誼』 ・孝は強うべきものにあらず ・現代教育の得失 ・偉人とその母 ・其の罪果していずれに在りや ・理論より実際 ・孝らしからぬ孝 ・人物過剰の一大原因 12/20…『成敗と運命』 ・それただ忠恕のみ ・失敗らしき成功 ・人事を尽して天命を待て ・湖畔の感慨 ・順逆の二境はいずれより来るか ・細心にして大胆なれ ・成敗は身に残る糟粕 ■本書の中には『論語』の章句が無数に登場します。 去年は全章句を、実際の論語の本と照らし合わせて解説しました。 『論語と算盤』をさらに深く理解したい方は、岩波文庫から出ている『論語』(金谷治訳注)を一冊持っておくとよいでしょう。 ■渋沢栄一の伝記や評伝は無数の作品がありますが、学生の皆さんにも親しみやすいものといえば、やはり『雄気堂々』(城山三郎/新潮文庫※上下二冊)でしょう。 福岡都市圏の古本屋・ブックオフからは、FUNの先輩たちが買い尽くしたため、なかなか見つかりませんが、珍しい本でもないので、探せば必ず手に入ります。 新刊でも表紙がリニューアルされて発売されているので、時代背景や人物像を知りたい方は、ぜひお求め下さい。 ※非常に面白いため、勢い余って大学を中退しないよう、ご注意下さい。 ■『論語と算盤』は、昭和3年に若者向けに行なわれた講演の抄録ですが、さらに深く渋沢栄一の論語講義に触れたい方は、『論語講義(一~五)』(講談社学術文庫)を読まれるとよいでしょう。 自らが体験した明治維新についての詳細な回想録が豊富に収録されており、学者の「論語」の解説とは一味違ったユニークな作品となっています。 ■『論語物語』(下村湖人・講談社学術文庫)については、説明は不要でしょう。FUNの必読書なので、ぜひ一冊お求めを。

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