カテゴリ:思うこと
昨晩,NHKで「教育シリーズ 生きていてくれて、ありがとう ~夜回り先生・水谷修のメッセージ(2)」という番組がやっていて,見入ってしまいました。昨年の10月の再放送のようですが,そのときは気づきませんでした。 『教師生活のほとんどを少年の非行・薬物問題に捧げ、「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行いながら、若者の更生に尽力。また各種メディアの出演や、日本各地での講演を通して、 子どもたちの助けを求める言葉を聞いて,また水谷先生が講演で死んでいった子どもたちの話を聞いてとっても辛くなりました。 こんなにたくさんの助けを求めている子どもたちがいるんだなと。 そして,僕はいま何をしてあげているのだろうかと。 僕が初めて教壇に立ったとき,受け持った学年は中3でした。そしてその6月,神戸で中3の生徒が小学生を殺害するという事件が起きました。そのとき,かなりショックを受けました。目の前にいる生徒と同じ年の生徒が人を殺してしまったということが。 子どもたちを育てたいと思って教員の道を選んだ直後でしたから,学校の生徒だけでいいのか,助けを求めている子どもたちはたくさんいるのではないか,と自分が何もできないことが無性に腹立たしかったです。そのとき,カウンセラーの講習会を受けにいき,半年ほど色々と学びました。 それから学校の仕事に追われ,その気持ちはうやむやになってしまいました。たまに思い出してはいたのですが,予備校講師への転身もあって行動はできませんでした。 予備校に来たのは,多くの生徒と出会えるからです。ここで化学の面白さ,勉強することの楽しさをたくさんの生徒に伝えたいという思いからでした。そして,昨年度もたくさんの生徒と出会えました。 しかし,会えたのは予備校に来る生徒だけ。世の中には受験しない生徒もいます。勉強が嫌いな生徒もいますし,予備校に行けない生徒もいます。そんな子どもたちと今の僕は会うことができません。 もっと有名になれば全国にいけるのでしょうか。その努力をしていない自分に情けなくなりました。 西村には西村しかできないことがあるはず。でもまだそれが明確に見えてないから自分に対して不安になります。僕が水谷先生のように毎晩子どもたちを助けることはできません。でも,今の立場にいればできることはたくさんある。だからこそ自由な予備校の世界を選んだのですから。まだまだできていないから,しっかりやらなくては! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 10, 2006 04:43:02 AM
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