ミーの死
4月7日の朝、鳥かごの中のミー(十姉妹)の様子のおかしいのに気がついた。そういえば、2,3日前から羽毛を膨らませ動きも鈍かったような気もする。鳴く声にいつもの元気さがなく、細い声でやっと鳴いているし息使いが荒い、近くに鳥専門の病院が無かったので、ネットで探した東林間の飼鳥野鳥病院に電話すると、とにかく連れていらっしゃいとのこと。診察台の上の鳥かごで不安そうにしているがこの時は、まだ元気がよかった。「トリコモナス」という寄生虫がいるが、健康な時にはなんでもないのだが体力が落ちているときには命取りになることがある、というので薬を2週間分いただいた。医者に言われたとおり、水の容器と餌の容器に薬を混ぜ保温用に白熱灯をつけ温かくし、帰り道で買った鳥かごでミーだけの病室を作ってやった。鳴く声も本当に生き絶え絶えという感じで可哀想であった。ミーの病室を離れてしばらくすると、大きな鳴き声がする、行ってみるとミーである。様子を見ていると、いままでの細い声とはうってかわった大きな声で激しく鳴いている。苦しいんだろうな、と思って「ミー頑張れ」と声をかけてやっていると、ペタリと体を水の容器のつかまり棒のところに横たえて、その大きな声も止まった、そしてそれがミーの最後であった。映画などで、死の間際に人間ががっくりと首うなだれるが、それと同じで、首ががっくりと落ちたのである。短いミーの生涯であった。 合掌。