2008/05/06(火)10:58
ナンバー23
『運命などない あるのは選択だ』
平凡でありながら妻を愛し、息子に理解のある家族を大切にしている理想的な夫ウォルター。
妻アガサとの待ち合わせに遅刻したためにその本と出会ってしまう。
もし・・あの時にこうしてたら・・・こんな悲劇的な展開にならなかったのに・・
でもそれは偶然ではなく、必然だったわけで。
『妄想小説 トップシー・クレッツ著』
“登場人物は架空である 彼らと似た実在の人物を知る者は 読むべきでない”
読むだろ、読むよ、わたしは食い入るように★
『23』の数字に魅せられ、翻弄されるウォルターとその家族。
どこにいても23!!なにがなんでも23!!
執拗なまでに23に取り憑かれてしまう主人公は、なんとも狂気に満ちてて。
主人公の心理的描写が上手かったと思う。
日々の暮らしの中、何かにとらわれ、拘って生きているのは誰しもそうだと思う。
彼の場合、それが『23』の数字だったわけで。
彼の持つ消し去られた過去と衝撃の真実。
ミステリー&スリリングで、ハラハラドキドキでした。
この作品、批判的な評価が多いですが、わたしは好きだなぁ、こういうの。
確かに『23』という数字に無理矢理こじつけてたりしてたりする部分はあれども、ツッコミ所満載(これ重要)だし、家族愛的(これも重要)の最後も好きだったりします。
うん、わたしは数字に取り憑かれた夫を突き放したりしないで、家族で一緒に乗り越える場面にうるうるだった。
容易い選択と難しい選択
重要なのは難しい選択だ
そこに人間の価値がある
自分の犯した過去を清算するのは当然だけど、勇気がいると思う。
ハッピーエンドじゃないが正しいラスト
久々に早送りしながら鑑賞(オイ)・・しなくていい退屈しない作品でした。
あー、『エンゼル・ハート(ミッキー・ローク主演)』に似てたかも。なんとなく。