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NOAH- MON/のあもん

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2019.11.05
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うん、そうそう、これこれ、この感覚!

かつて……1980年代の半ばから馬場全日本やNOAHの日本武道館大会で味わっていた「純粋無垢なる満足感」をハッキリと思い出させてくれる大会でした。過去の記憶や感覚は美化されやすいものなので、歳をとればとるほど「昔の方がよかった」という感覚を持ちやすいものですが、本日の大会では意識的に過去と現在を比較することもなく、「あの頃」と「いま現在」の感覚をひとつのものとして自然に味わうことができました。

プロレスには各時代ごとに「形」や「匂い」があります。今では味わえなくなった「プロレス」もあるのですが、本日の大会にはそれらを感じさせる瞬間がいくつもありました。

特別立会人の小橋の入場からスタートです。『GRAND SWORD』はやっぱりNOAHの会場で聴いてこそしっくり来ます。本日は全11試合。最近では最も試合数の多い大会です。長丁場になると会場のボルテージが下がってしまうことも少なくはないのですが、結論から言えば、すべての試合が個性的でオリジナリティに富んでいたので長さをまったく感じませんでした。しかも、試合が進むにつれて観客の熱量が加速度的に高まって行ったのです。

第一試合からNOAHのプロレスを楽しもうとするお客さんの期待が会場に充満していました。陽気なヨネ&ストーム、個性的なKAZMA、N-1で観客の心を掴んだワグナーJrが観客を誘導して方舟プロレスに乗っけてくれたと思います。



『NOAH the CLASSIC』と銘打たれた第二試合では、諸事情でNOAHを退団した百田と本田がタッグを組み、同時期に退団したマイティ井上がレフェリーを務めました。一度は壊れたり失われてしまったと思っていたものが、今もそこに存在するのを確認できるというのは感慨深いものです。雅央の攻撃で百田がやられるとブーイングが起きます。私の体験ですが、プロレス会場で初めて盛大なブーイングが起きたのは、それまでタイトルマッチと縁の無かった百田が初めてジュニア王座に挑戦した後楽園ホールでした。その時の王者がマイティ。観客全員が「百田推し」の試合だったので、マイティが攻撃するたびにブーイングが飛んだのですが、決して怒りや憎悪からではなくて、試合そのものを楽しむためのブーイングでした。雅央に対するそれも同じような感覚で、懐かしさに思わず顔もほころびました。

この試合を見ながら浮かんだのは「紙芝居のようなプロレス」というフレーズでした。飛んだり跳ねたりすることがなく、ゆるやかなテンポで進むため、あまり「動き」を感じさせないのですが、独特の間合いが「物語」を感じさせてくれるのです。いくつもの試合を積み重ねてきたベテラン・レスラーでなくては醸し出せないものだと思います。晩年の馬場がブッチャーや木村と繰り広げた試合はまさにそれでしたね。決して派手な動きはないけれど、ひとつひとつの攻防が「物語」を読み取らせてくれるのです。


大原・論外・桜庭―Hi69・宮脇・西村

NOAHとは対極に存在していたような桜庭と西村の対決からスタートしました。桜庭は「UWF」、西村は「猪木新日本」の匂いをまとった選手です。その二人がNOAHマットで戦っているのですから不思議です。コブラツイストのかけ合いだけでも盛り上がります。党派を超えた時代性で共感できるみたいなこの感覚! 二人の存在感に他の四人が飲み込まれたような部分はありましたが、二人の存在感を際立たせたのも他の四人の若々しいプロレスがあればこそ。大原の「行くぞ、ムイ・ビエン!」の掛け声に観客もしっかりと声を重ねられるようになってきて、そこにもやっぱり「NOAHの大原」が作り出してきた「物語」を感じるのです。


エディ・小峠・リッジウェイ―稔・望月・クレイジー

クレイジーの陽気な入場もお久しぶりでした。試合中の動きも以前と変わりませんね。エディは少し貫禄が付いたでしょうか。この二人は「NOAHガイジン」。そこに新世代NOAHガイジンになってきたリッジウェイが加わって、所属ではない稔と望月も何だかNOAHの選手みたいに見えてくるから不思議です。小峠も含めて、まだまだ見ていたいと思わせる試合を組み立てた6人に観客も惜しみない拍手を贈ります。欲を言えば、こんなカードがビッグマッチ限定ではなくて、シリーズ中でも普通に見られるようになればいいのになぁ……と。


谷口―藤田

藤田の入場曲は猪木のテーマ曲をアレンジしたもの。それがNOAHの会場に流れている! それもまた強烈な違和感のはずなのに、まったく異質なものには聞こえませんでした。かつては「猪木的なるもの」に拒絶反応ありまくりの私でしたが、それをこんなにも自然に受け入れられるなんて……不思議ですが、受け容れることの心地よさが遥かに優っていました。

試合では谷口が奮起しました。武骨なまでに自分のプロレスを押し通した結果、完敗を喫してしまいましたが、谷口らしさがようやく形になって来たのではないでしょうか。相手が格闘技寄りになっていた藤田だからこそ、谷口の生真面目なプロレスが光ったと言えるのかもしれません。両国の大観衆から谷口コールが沸き上がるのを聴きながら思わずウルッとしてしまったのも、そこに「谷口の物語」が感じられたからに他なりません。あとひと踏ん張り!

桜庭や藤田には頻繁に参戦してもらいたいですね。そうすればカード編成の幅も広がるでしょうし、思いがけないタッグが結成されたり、意外な名勝負が生まれるかも知れません。今のNOAHには、どんな選手が来ても違和感なく融合できるような器の大きさが感じられるのです。


小川・鼓太郎―原田・タダスケ

前回は両者リングアウトで不完全燃焼だったタイトルマッチの再戦です。今までタイトルと無縁だったタダスケの初戴冠を観客が後押ししていましたが、王者チームへの声援も負けず劣らずでタイトルマッチとしては理想的な空気が出来上がっていたと思います。王者チームの早いタッチワークや細かいテクニックに唸らされ、それをチャレンジャーチームのダイナミズムが跳ね返してゆく……。鼓太郎の得意技があまり見られなかったのが不満ではありますが、タダスケのベルトへの渇望が前向きなエネルギーとしてタイトル奪取を実現させてくれましたね。タダスケ初戴冠の「物語」も、一緒に戦ってきた原田の「物語」も積み重ねがあればこそ鮮明になったのだと思います。


HAYATA―YO-HEY

休憩明けのタイトルマッチです。これまた同じ対戦カードでのリマッチですが、やっぱりこの二人のプロレスは鉄板です。パートナー対決がそのままライバル対決としても違和感がないって凄いと思います。この二人、対照的なスタイルなので組んでも戦っても互いの個性を引き立て合いますね。後半戦の第一試合として、一息ついていた観客を一気にプロレス空間へと引き戻すような試合でした。


潮崎・中嶋―北宮・稲村

文句なしに素晴らしかった! デビュー1年ちょっとの稲村が両国国技館でタイトルマッチですよ。ひと昔前なら「あり得ないカード」でしょうね。「ビッグマッチを疎かにするな」とか「タイトルマッチを安売りするな」「権威を落とすな」なんて声があったはずです。でも、今はこのカードにファンも納得しているし、期待もしています。そうさせるだけの魅力が挑戦者チームにあるからです。

試合は期待以上のハードさで、タイトル奪取まであと一歩のスリリングな攻防を繰り広げてくれました。北宮と稲村の「赤」。二人の体格。まさに「和製ラシアンズ」です。「黒」を基調にしたAXIZのチームカラーとも好対照。稲村がローンバトルを耐え拭き、北宮が圧倒的な打たれ強さを見せつけました、小細工なしのわかりやすい「パワープロレス」。一度はミスったダブル・インパクトも、観客の「もう一回」の声に押されて成功させました。ミスっても観客の期待に応えることは大切ですね。それがちゃんとできたのは大いなる収穫。

しかし、王者チームの完成度がすべてを凌駕しました。最後は中嶋と北宮のシングル対決みたいになりましたが、こうなるとピンでの実力に勝る中嶋が強さを見せつけます。切れ味鋭いキックと説得力抜群のヴァーティカルスパイク。AXIZはタッグチームとしての魅力に磨きをかけていますね。敗れた挑戦者チームにも惜しみない拍手が贈られて、これがメインだったとしても大満足で家路に着けた……と言い切れるようなタイトルマッチでした。


丸藤―ムタ

正統的なプロレスを繰り広げたタイトルマッチの後は、プロレスのエンターテインメント性と芸術性をギュッと詰め込んだようなスペシャルマッチ。カード編成のバランスの良さに唸らされます。そして……グレート・ムタはやっぱりスゴイ。彼もまた、ベテランだけが表現できる「紙芝居のようなプロレス」を見せられるプロレスラー。何もせずに立っているだけで絵になるし、「物語」を勝手に想像させてくれます。エルボードロップ一発で観客を沸かせて見せます。ここぞという時の毒霧もインパクト大。全盛期ののような動きは出来なくなったからこその独特の間合い。

対する丸藤も天才的な「プロレス脳」をフルに使ってムタ・ワールドに丸藤ワールドを融合させました。普段はやらないペイントもビジュアル効果抜群。毒霧に対抗しての消火器攻撃は、このカードだから許される極上のパフォーマンス。入場の時に持ってくるのではなく、リング下に隠しておいて、いきなり観客に見せつけた方がインパクトは大きかったかな……と思いつつも、場外に置いてあった消火器を見つけたムタのリアクションが面白過ぎたので……それはそれでよかったのかも知れません。毒霧を防ごうとする丸藤にムタが火を放つ! 火炎攻撃なんてザ・シーク以来何十年ぶりでしょうか? 思わず「うわっ」て声が出ちゃいましたよ。いやぁ~とにかく面白かった! 異端のプロレスですが、これもまたプロレスの面白さ。プロレス脳を活性化してくれる二人のプロレス・アーティストに拍手!




杉浦―エルガン

ナショナル王座新設に伴い、初代王者決定戦として行われた初対戦のカードです。ナショナル王座決定戦と言う事で、いつの間にやらNOAHの(親会社の)取締役になっていた長州が登場です。NOAHの会場に響き渡るテーマ曲「パワーホール」。何だろ? 本当は場違いなはずなのに、違和感ではなく懐かしいなんて! 長州とNOAHの間に接点はありませんでしたが、かつては馬場全日本の会場でよく聴いていた曲。最後にプロレス会場でこの曲を聴いたのは…1990年の東京ドームでしょうか。天龍とタイガーマスク(三沢)が新日本の大会に初参戦して長州・ジョージ高野と戦った試合の時だから……29年ぶり!? ちなみに、両国国技館で初めてプロレス興行が行われたのは1985年3月9日の全日本ブロレス。丁度、長州がジャパンプロレスを率いて全日本に参戦していた時だったので、両国で長州のテーマ曲を聴くのは34年ぶり!?

長州が新設ベルトを披露して試合開始。初めて生で観るエルガンはやっぱり……スティーブ・ウィリアムスが頭を丸めて甦ったみたいです。パワフルで、動けて、飛べて……強さを徹底的に見せつけましたが、杉浦がエルガンの強さを際立たせていた部分もありますね。徹底的に真っ向から受ける。それを弾き飛ばすエルガンの強さ。でも、完全には弾き飛ばされない杉浦。そんな攻防の積み重ねが厚みのあるプロレスを作り上げてゆきます。攻め続けるエルガンと受け捲ってなおもくたばらない杉浦。二人の強さがN極とS極のように引き合います。初対戦でここまで噛み合うというのも素晴らしい。昔は海外でスターでも日本のプロレスには対応しきれない選手が多かったのですが、ジャパニーズ・スタイルが世界のスタンダードになったということでしょうか。バーニングハンマーを防ぎ切った杉浦が予選スラムで勝ちましたが、白熱の凌ぎ合いという感じの試合でした。

杉浦がナショナル王座の初代チャンプになりました。今後はどんな防衛戦を繰り広げて行くのでしょうか? 単にベルトがひとつ増えたというだけでは意味がないので、GHCヘビーとの違いを明確に打ち出したタイトルマッチにしてもらいたいと思います。ちなみに、「ナショナル」という響きも何だか懐かしいですね。「明るいナショナル♪」って口ずさんでしまうのは世代的な感覚なのでしょうが……。

リングサイドには小橋がいて長州がいて……田村がいる。何と言いますか……以前ならとんでもないカオスのはずなのに、それが今は「融合」として感じられるのです。「新生NOAH」のフレーズは単に言葉として完結するだけでなく、本当に「新生」の二文字を実践しているのですね。




清宮―拳王

セミがとんでもなく白熱した試合だったので、メインがトーンダウンしてしまうのでは……という危惧も「昔の感覚」でした。今のNOAHはどんなにセミが盛り上がろうと、しっかりメインを堪能させてくれますね!

清宮のN-1出場辞退からスタートした拳王との「抗争劇」は、拳王のN-1優勝を経て、今日のGHCタイトルマッチでひとつの答えが出ます。前哨戦では拳王のデンジャラスなフットスタンプで清宮の首が負傷。両国大会前日まで清宮が沈黙を守り続けたため、ファンをやきもきさせましたが、清宮は「100%」の復活を遂げてリングに立ちました。

杉浦とエルガンの試合の強烈なインパクトに包まれたままの会場でしたが、試合開始直後からメインに相応しい激闘となり、「これを超えるのは難しいだろう」と思われたセミの余韻を現在進行形の「凄み」で上書きしてゆきます。心配された清宮の首が「爆弾」にはならず、試合が無駄に停滞することもなかったし、とにかく清宮が若々しくエネルギッシュに動きまくるからテンポもいい。

拳王はストレッチプラムや顔面蹴りといった「川田ムーブ」で挑発します。これは、清宮が川田に新型ストレッチプラムの指導を受けた際、拳王が川田を「ただのラーメン屋のオッサン」と呼んだという経緯があるからこそ意味を持ちます。うつ伏せになった清宮の首へのフットスタンプと言い、拳王の攻撃はデンジャラスです。拳王が「ただのラーメン屋のオッサン」と呼んだ川田はかつて「デンジャラスK」と呼ばれていましたが、今の拳王も「デンジャラスK」ですね。実は川田が「ただのオッサン」ではないことを拳王自身が誰よりもわかっていて、言葉とは裏腹に試合でリスペクトを表明したとも言えるのではないでしょうか。

しかし、そのデンジャラスな攻撃を受けても清宮は止まりません。怯みません。耐久力も回復力も驚異的です。スタミナも無尽蔵。それでいて試合スタイルはスマート。最後までどちらが勝つかわからない攻防は、確かに「あの頃」の武道館で味わっていた名勝負の数々と同じ感覚を呼び覚ましてくれましたが、同時にこれは紛れもない2019年のプロレス。令和元年の「闘い」。

最後は清宮の必勝パターン。きっちりとタイガースープレックス・ホールドで試合を決めるところが往年の名レスラーたちと重なります。新世代のプロレスラーだけど、昔のプロレスラーみたいなところもあって……本当に「プロレスの申し子」みたいな男です。




拳王は今回も「有言実行」を果たせませんでしたが、観客は盛大な拳王コールで称えました。タイトルマッチすべてが、そんな雰囲気で、それはやっぱり「あの頃」の武道館大会の感覚と重なり合うのです。

桜庭や西村や藤田のような「猪木新日本」や「格闘技系」のスタイルがあって、ムタの世界があって、エルガンが「強豪ガイジン」として立ちはだかり……。多様なスタイルと時代性を感じさせる試合の全てが、いま現在の「NOAHスタイル」と見事に融合したような興行だったと思います。

もしかしたら、三沢が「方舟」という概念でNOAHを創った時にイメージしていたのは、こんなプロレスの興行だったのかも知れません。継承してゆくべき遺伝子を乗せ、未来を築き上げて行くための方舟……。

そんなイメージを今まで以上に具現化してくれる大会でした。

いい気分です。会場から帰りたくない。いつまでもこの空気に包まれていたい……と思えたのは本当に久々です。

NOAHのプロレスは観るたびにグレードアップしてゆきます。試合の進化と深化が興行そのものをドラスティックに進化させています。まだまだ「再生」「復活」の途上ではありますが、確実にステップアップしてゆく過程をリアルタイムで味わえるわけですから、いま現在のNOAHを体感できるファンは幸せです。

「プロレス、イコール、NOAHと言わせたい」

いつものように三沢さんの言葉で締めくくらせていただきますが、今日の両国大会で「NOAH」の文字に「プロレス」とルビをふってもすんなりと読めるようになってきたことをハッキリと確認できたように感じました。

今宵も「方舟プロレスありがとう」と頭を垂れさせていただきます。





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最終更新日  2019.11.05 11:13:42
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