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NOAH- MON/のあもん

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2020.08.07
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2000年の旗揚げから20年……早いものです。日本のプロレス団体としては歴史が浅い方なのですが、老舗団体に比べても遜色が無いのは、馬場全日本の28年間を感覚的に背負っているからなのでしょう。もちろん旗揚げ以前のプロレスを知らない世代には意味の無い「歴史」かも知れませんが……。それに加えて、団体としての紆余曲折と、その中で繰り広げられた伝説的な激闘の数々が、年月以上の密度と重みを感じさせるのでしょう。

節目となる2020年はコロナ禍による困難な状況下での記念大会開催となり、感染者数が増え続ける最悪の状況ゆえに興行環境も劣悪なのですが、後楽園ホールでの二連戦をG+が生中継してくれたことには本当に感謝です。行政の曖昧なコロナ対策に翻弄されて生観戦を断念した真面目なファンもたくさんいたと思います。


【8.4】

二連戦の初日は北宮と斎藤のシングルマッチからスタートです。心優しい斎藤にとって北宮は遠慮なく叩きつぶしにかかることのできる相手のようだし、上昇過程の北宮もキャリアの差をものともしない真っ向勝負を挑んだので、予想以上にハードな試合で第一試合を締めて見せました。

コンビとしての存在感が出てきた金剛の仁王・覇王はHAYATAと岡田の混合タッグと対戦です。オカキンは少しずつ自分のスタイルを築き上げているようです。特にこの試合で出したドロップキックのタイミングはドンピシャで、今まで見たドロップキックの中でもオリジナリティを感じさせてくれました。高さは無くてもバネの利かせ方がいいので威力が伝わるのです。ふいに漫画『ジャイアント台風』でジャイアント馬場がペドロ・モラレスからドロップキックを伝授される場面が思い出されたのですが、ドロップキックはプロレスラーとしての成長を見極めるのにふさわしい技です。このタイミングと蹴り方をモノにすればオリジナルのオカキン・ドロップキックが誕生するやもしれません。

谷口・ヨネvs征矢・稲村はヘビー級の四者がパワーでぶつかりあう豪快な試合。未見の金剛興業におけるシングルマッチでは谷口が征矢に勝ったようですが、この二人の対決はスイングしますね。征矢が寡黙なブルファイターのイメージを作り上げているのもいいですね。谷口は藤田ばりの顔面蹴りをフィニッシュにしてきたようですが、それならそれで、もっともっと格闘技色を打ち出したファイトスタイルにも磨きをかけてもらいたいと思いました。

フルスロットルと元ラーテルズの6人タッグマッチもスイングしまくりです。フルスロットルのリーダー決定戦を制して正式にリーダーとなった小峠の弾けっぷりが心地いいのです。最初はどこか馴染めない感じに思えた吉岡もフルスロットルに溶け込んで自分らしさを発揮しまくっています。適応能力も抜群のようです。大原は肉体も動きもキレッキレで、序盤での原田とのグラウンドの攻防は見事でした。ここのところやや大人しくなっていたYO-HEYもフルスロットルのパフォーマンスをパクって「らしさ」を発揮するなど、スティンガーと戦う時より楽しそうに見えました。彼のドロップキックはいつ見ても芸術的です! テレビに向かって拍手しちゃいましたよ。原田と吉岡の絡みがあまり見られなかったのがザンネン……というくらいで、あとは文句なしの試合でした。

「20周年記念試合」として行われたのは丸藤・杉浦・小川vs潮崎・清宮・鼓太郎。旗揚げ当初のメンバーと、その後にデビューした三人との新旧生え抜き対決ですね。ベテランチームの三人(杉浦は練習生として在籍しただけですが)には馬場全日本のDNAも受け継がれているので余計に歴史を感じさせるのでしょう。この6人ならどの組み合わせでもハズレなし。小川はユニット抗争でも、そうでない時でも常に孤高のイメージを醸し出しますね。ゆえに、同じユニットの鼓太郎とも容赦なく敵対関係を生み出せるのです。翌日にGHC戦を控えた潮崎と丸藤の前哨戦もプラスされてとにかくハイグレードなセミファイナルでした。最後は丸藤が潮崎をパーフェクトキーロックでギブアップさせましたが、丸藤のコンディションは本当にいいみたいです。丸藤はプロレスのあらゆる勝ち方(ピンフォール、丸め込み、ギブアップ、レフェリーストップ)でフィニッシュできる技を持っているのが強味でしょう。二連敗で崖っぷちの潮崎がそれをどう跳ね返すか……GHC戦への期待も高めてくれました。

メインは中嶋の赤ベルトに拳王が挑戦。NOAHにいくつも存在しているライバル関係の中でも、この二人の対決は最高峰の刺激を与えてくれます。対峙しただけでゾクゾクさせるのはレスラーとして完成されているからです。しばし睨み合うだけの時間もまさに「プロレス」。共に打撃を得意とする二人ですが、中嶋がやや優勢に試合を運んだような印象でした。終盤、拳王がヘロヘロになる場面もあったので中嶋の強さが際立ったものの、そこから巻き返してゆけるのが拳王の底力。格闘家の意地が見えてくるようなファイトを繰り広げました。最後はハイキックによるレフェリーストップで拳王がベルトを奪取! 「死力を尽くした戦い」と呼べる凄い試合でした。超満員の大声援の中で何度でも見たいブランド・カードですね。



【8.5】

二日目のオープニングは中嶋・ヨネ・岡田vs齋藤・雅央・諸橋。昨日のメインで大激闘を繰り広げた中嶋には「お疲れ様的」なポジションのカードですが、昨日の疲れなど微塵も感じさせないのが凄い! 久々に参戦した諸橋は、雅央ともども良くも悪くも己の道を突き進んでいる……と言えますが、それ以上の何かを見せて欲しいとも思います。

フルスロットルが戦うのは清宮・谷口・稲葉。清宮が稲葉とのタッグを受け容れたことで谷口とのタッグはどうなるのかと危惧されましたが、今のところは三人でチームを組む感じでしょうか。稲葉はノアの観客にとってお披露目的な試合ですが……転校生が初めて教室に入って来たみたいな雰囲気でした。やっぱり根が真面目過ぎるのでしょうか。人見知りするタイプなのかな? 転校生はとりあえず空気を読んで控えめに……という感じで、それが試合にも出てしまったようです。同じ団体から来た吉岡の自然な馴染み具合と弾け方を見ているだけに謙虚さが目立ってしまうのでしょう。その真面目さがいい方向に向かうかどうかなのですが、対戦チームが稲葉をターゲットにして徹底的に甚振るみたいな展開になれば稲葉も感情を出しやすいのかも知れません。

抗争を続けるスティンガーと元ラーテルズはフルメンバーによるタッグ対決。原田とHAYATAのシングル前哨戦が軸になっていて、フィニッシュもHAYATAの丸め込みがガッチリ決まってタッグ対決では原田の二連敗。これまた、タイトルマッチでのシングル決着戦に向けて期待値を上げてくれました。

セミファイナルはNOAH名物になりつつある12人タッグマッチ。金剛フルメンバーと戦う杉浦軍は鈴木を再雇用して豪華な面子を揃えました。金剛はGHCナショナル新王者になったばかりの拳王にますますボス感が漂って、チームとしてのまとまりの良さを見せつけます。対する杉浦軍は個性だらけでまとまりがない……ように見えて意外とまとまっているのです。お笑いの側面もありながらシリアスな部分もあって、ベテラン曲者たちによる格闘アンサンブルは不協和音もなく以外にもメロディアス。桜庭の楽しそうな顔を見るとこちらまで幸せな気分になるのです。その桜庭と拳王の対峙から試合はスタート。桜庭は一見すると強そうには見えないのですが、サラリと関節を極めてしまうテクニックは抜群です。カシンも同じく底の知れない何かを常に感じさせてくれますね。その曲者二人に連続エルボーを極めて見せるのが金剛らしさでしょうか。そのストレートさを杉浦軍のつかみどころのない個性が徐々に周囲から飲み込んでゆく感じです。

桜庭が場外プランチャー! Uインターから総合格闘技へと桜庭伝説をリアルタイムで知っている世代には驚きのムーブですが、とにかく徹底的にプロレスを満喫している感じです。それを余裕と言うならば、金剛はその余裕を奪い去らねばなりません。谷口とバチバチやり合っている征矢が鈴木にも対抗心を剥き出しにして、両者のシングル戦も見たいと思わせてくれました。鈴木は前に拳王ともやり合って会場をヒートアップさせたので「危険な再会」に期待しましたが、今回はあまり絡まなかったのが残念です。最後は鈴木が巨漢の稲村を豪快な人間風車で仕留めました。鈴木には杉浦軍の一員としてだけではなく、シングルプレイヤーとしてもNOAHの最前線で暴れて欲しいものです。

メインは潮崎と丸藤のGHCタイトルマッチです。タッグ戦で二連敗を喫した潮崎は肩のテーピングも痛々しく、満身創痍の態です。選手の負傷箇所が目に付いてしまうのは好きじゃないのですが、満身創痍でも常に極上の試合を見せてきたのがNOAHのレジェンドたち。潮崎がNOAHの「今」を背負うなら避けては通れない試練でしょう。丸藤の鋭いチョップで潮崎の胸は腫れあがります。しかし、潮崎の重々しいチョップ一発が丸藤の胸を切り裂きます。凄い!凄い! 昨日の中嶋と拳王の蹴り合いも凄かったのですが、この二人のチョップ対決もやっぱりスゴイ。あとは「スゴイ」がうねるように連鎖してゆきます。丸藤は変幻自在の攻撃で潮崎を追い込みます。独特のフェイントで攪乱しては虎王のような打撃をズバッと突き刺します。久々に丸藤の巧さと強さが溢れ出たような試合になったと思います。パーフェクトキーロックに真・虎王。潮崎を仕留めた技で勝負しますが、それでも潮崎はくたばらない! 二度目の真・虎王を抱えあげてのエメラルド・フロウジョン! 更にはワンツーエルボーからのローリングエルボー! 三沢殺法爆発の後はラリアットにムーンサルトといった小橋殺法の波状攻撃。NOAHの二大レジェンドを合体させたような技を繰り出し、そのどれもが潮崎自身の技としても説得力を持っている! これぞまさしく「アイ・アム・ノア」。

いつまでも四天王プロレスを追い求めるつもりはありませんが、この試合はまさしく四天王プロレスであると同時にGHCそのもののような戦いで、歴史の積み重ねがくっきりと浮かび上がってくるような試合でした。

試合後は拳王が赤ベルトを持って登場! ナショナル新王者になったばかりの拳王が、GHCの王者に対戦をアピールするとは予想外の展開です。5日後に迫った横浜文体のカードが一部しか決まっていなかっただけに、潮崎は杉浦と戦うことでNOAHを背負うことを証明するのでは……と思っていただけに、まさか二大王者がこんなにも早く対決するとは驚きです。潮崎も拳王も強い挑戦者を何人か倒した上で、「どちらが強いのか決めよう」といった流れになる方がしっくりくるのですが、このタイミングで二冠戦を実現させてしまうのが今のNOAHのスピード感ですね。本来なら切り札的なカードになるはずですが、レスラーが充実してきた今のNOAHなら切り札はいくつも作り出せるといった信頼感があるのです。二冠戦をやったら手詰まり……ではなくて、どちらが二冠王になったとしても、そこからまたドラマが生まれそうな流れを感じるのです。だから、二冠戦は単にそれのみの価値ではなくて、潮崎と拳王の純粋な「強さの証明」に意味を見出すことができるのではないでしょうか。試合内容が全てなら二冠は賭けなくてもいいのですが、二冠戦だからこそ結果にも意味が生まれるわけです。

今のNOAHにこれまでの常識や価値観は必要ないのかもしれません。いや、守るべき伝統はしっかりと守ったまま、新たな価値観の付加を実現できるのです。常に進化し続けるNOAHの今を実感できるからこそ、その次、そのまた次が刺激的な世界としてイメージできるのでしょう。だからこそ、現時点で「どっちが強いか決めよう」という拳王の言葉が明快なる説得力を持つのです。私は純粋に今の二人のシングル戦を見たいと思いました。最後の横浜文体でそれが実現するのです。ベルトはあくまでもひとつの基準。それは変わりゆくものです。ここで頂上決戦が行われたとしても、それはすぐまた過去になってしまうのです。そしてまた新たな頂点の意味づけが始まるのでしょう。二冠戦の後にはリーグ戦を価値基準にしたトップ争いも待っています。今が未来を作り上げて行くのです。

それが戦いそのものの純粋性に磨きをかけるのではないでしょうか。

行政の曖昧な価値基準に翻弄される状況のせいで、後楽園ホールに足を運ぶことにも二の足を踏んでいましたが、地元横浜で、しかも一度はコロナ禍で中止になってしまった「横浜文体ラスト興行」も実現するとあって、迷うことなくチケットを買いました。30数年通い続けた横浜文体での「プロレス」。その最後のリングで勝者となっているのは潮崎か拳王か……まったく予想が付きません。

だからこそ……「プロレス見たけりゃ横浜文体に来い!」なのです。

2020年8月10日、横浜文体にプロレスが在る!





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最終更新日  2020.08.08 12:06:01
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