カテゴリ:家電
これからビデオカメラを買う方や、既にお使いの方で、ズーム倍率を下げるワイドコンバージョンレンズ(以下、「ワイコン」)を使っていないという方は、ぜひ使ってみてください。
きっと、一度でも使えば手放せなくなるはずですよ。 ビデオカメラはズーム倍率の高さが注目されがちですが、実はズームを一番ワイド側にしたときに撮影できる範囲が狭く、まともな映像が撮れません。 ワイド端でもスチルカメラ35mm換算で50mm前後が多いですから、普通のスチルカメラで1.4倍ズームした状態と考えていただくと分かりやすいかもしれません。 TV番組などで、芸能人にビデオカメラを持たせて撮影させる場合には、ほぼ例外なくワイコンが装着されていますよね。 特に自分撮りや屋内での撮影に効果を発揮しますが、人物に近寄っても周りの風景がちゃんと写りますので、臨場感あふれる映像が記録できますし、音声が拾いやすくなるというオマケも付いてきます。 ワイコンは倍率を低くするほどディストーション(樽状の画像歪み)が出ますが、0.6~0.7倍までならば、画像のひずみもほとんど無く、常時装着でも問題ありません。 ただ、カメラとレンズの相性の問題から、ワイド撮影時に画面の四隅が黒く切れたり、周辺部のピントが甘くなる場合もあります。 各機種専用に選定もしくは設計されたワイコンでは、相性の問題は無いはずなので、少し割高ですが、ビデオカメラのメーカーがカタログに載せているワイコンを選択するのが無難です。 ほとんどの場合、同じ倍率でもハイグレードタイプが用意されています。 ハイグレードタイプは高価ですが、内蔵されているレンズの枚数が増えたり、より精度の高い加工が施されており、ノーマルタイプより少し画質が良い反面、重くなる傾向があります。 ちなみに、メーカーによらず、コンバージョンレンズには4ケタの数字が使われることが一般的です。 例えば、「0637」であれば、「0.6」倍で、取り付け径が「37」mmであることを表しています。 取り付け径が同じであれば、装着して使えますが、相性の問題が発生する場合があります。 一方、ズーム倍率を上げるテレコンバージョンレンズ(テレコン)は、はっきり言って、ほとんど使う機会がありませんね。 運動会などの行事で撮影場所が限られるような場合に限り、「稀に」使う程度でしょう。 ビデオカメラが備えているズーム倍率を超えた映像を撮影すると、手ぶれ補正機能が効きにくくなりますので、三脚が必要になってきます。 また、単純にズーム倍率を上げていくと、撮像素子に達する光の量が減って暗くなり、それを自動補正するためにノイズが増えます。 私は光学ズームで10倍くらいあれば十分という認識ですが、ズーム倍率を重視する場合は、最近では複数のメーカーから光学20倍ズームのビデオカメラが出ていますので、2.0倍のテレコンを買うくらいなら、そういうのを選ぶ方が無難です。 やはりF値が低い(明るく撮影できる)レンズを採用して、ノイズを抑えている場合が多いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[家電] カテゴリの最新記事
|