テーマ:算数、数学(4)
カテゴリ:その他
ネット上では、「9-3÷1/3+1」の「/」という表記が問題となっていました。 「1/3は、3分の1」との注釈を読まない人や、「(9-3÷1)÷(3+1)と解釈した人もいたようです。 パソコンの電卓に「9-3/1/3+1=」を入力すると「9」になります。 少なくとも朝日新聞は「9-3÷(1/3)+1」と書くべきだったかもしれません。 ただ、設問の画像を調べると、(1/3)は小中学生でもわかる分数表現になっていました。 やはり、このレベルの算数ができない高卒・大卒はダメでしょう。
(↓四則演算の混ざった式は、掛け算と割り算を優先するのでカッコで明示)
(↓分数の割り算は、その逆数の掛け算と同じ)
(↓あとは普通に計算) 9-(3×3)+1=□ 9-9+1=1 上記の通り、答えは1になるのですが、四則演算の優先順位を忘れたり、分数で割ることができない人が多かったようです。 「分数で割る=逆数をかける」と暗記しなくても、割り算や分数の概念を理解していれば計算できたはずです。 割り算「A÷B」は「AはBの何倍なのか」を求めることですので、「3÷(1/3)」では、「3は(1/3)の何倍なのか」を考え、(1/3)を3倍したら1になり、さらに1を3倍したら3になることから、3倍×3倍で9倍ということがわかります。 同様に「2÷(1/8)」は(1/8)を8倍して1にして、1を2倍したら2になるので、8×2=16です。 割り切れない「4÷(5/3)」も(5/3)を(3/5)倍して1にして4倍すると4になるので、(3/5)×4=(12/5)です。 つまり、割る数を1にするためにかけた数(逆数)をかけるだけで割り算の答え(商)になることがわかります。 もちろん、割る数が分数でなくても同じ考え方で答えが出せます。 ちなみに、まもなく高校を受験する娘に、「3÷(1/3)」がいくつになるかと尋ねたら即答できませんでした。 分数で割る問題が試験に出たことはないそうです。 →このnoahnoah研究所のブログ内をGoogleで検索する →ノアML(noahnoah)に行く →noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く →伊藤@横浜へメールを送る →noahnoah研究所に戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.05 23:16:08
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