カテゴリ:太陽光発電
昭和シェルソーラー(現ソーラーフロンティア)の太陽光発電システムを一条工務店で新築時に設置したのですが(2008年10月)、2014年6月25日から表示ユニットSDP0201Cが発電量を記録しなくなりました。
表示ユニットがまったく機能しないのではなく、発電しているのもかかわらず、夜間発電していない時に表示を消す「夜間表示」の状態で機能していました。 ボタンを押せば、過去の発電量が正常に表示されますが、2014年6月25日以降は発電量がすべて「0.0kWh」として記録されてしまっています。 なお、パワーコンディショナーと表示ユニットの設定変更や異常の履歴は最大8個まで表示ユニットに蓄積され、点検ボタンを押すと確認できるのですが、蓄積されていた点検コードは2つだけでした。 一つ目は2011年3月11日午後2時50分の「E-02 1」という点検コードで、「E-02」の意味は不明ですが、「1」はパワーコンディショナを示しています。 2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の影響と思われますが、我が家は停電しておらず、停電を示す「P-02」というコードも記録されていないことから、停電の影響ではなさそうです。 もう一つ表示ユニットに記録されていた点検コードは、2014年3月30日午後1時31分の「P-01 0」で、「P-01」は設置後に日時や時刻の設定が変更されたこと、「0」は表示ユニットを示しています。 ただし、2014年3月30日午後1時31分には、私は自宅にいませんでしたし、私以外の家族が時刻設定を変更することはないと思いますので、なぜ記録されていたのか謎のままです(今回の不具合とは関係なさそうですが)。 発電中にもかかわらず、表示ユニットが何も表示しない夜間モードのとき、パワーコンディショナSPC4002の表示を確認すると、正常でした。 発電中は「連係」ランプが点き、リアルタイムに変動する発電量を表示します。 積算表示ボタンを押すと、これまでに発電した電力量を表示します。 ちなみに、「抑制」は、商用電源側の電圧が異常に高くなるなどの理由で、逆潮流で余剰電力を電柱側に送れない場合に点くはずです。 「自立」は、停電時において、自立運転コンセントから電気を取るため、自立運転に切り替えるときに点くはずです。 自立運転の切り替え方法はパワーコンディショナの種類によって異なりますが、しっかり暗記するか、切り替え方を印刷してどこかに貼っておくのがいいかもしれません。 (参考)停電時の備えについて(ご利用中のお客様サポート|ソーラーフロンティア) 表示ユニットに保存していたデータが消えることを覚悟し、リセットと日時の再設定を行いましたが、復旧しませんでした。 とりあえず、一条工務店のサポートに上記の状況を説明し、一条の工事担当者やメーカーの担当者からも確認連絡がありましたが、現地調査をすることなく、表示ユニットの異常と判定されました。 太陽光発電システムは10年保証ですが、表示ユニットだけは1年保証のため、原因を特定するための調査も有料になるとのことでした(高価で時間もかかるだけなので、やめた方がいいとのこと)。 パワーコンディショナと表示ユニットの通信が異常の場合、パワーコンディショナ側の異常も考えられます。 とりあえず表示ユニットの修理・交換をする場合の見積もりを出してもらいましたが、表示ユニットSDP0201Cは2009年に製造を打ち切り、2011年4月のカタログには載っていたものの、現在は在庫もないということで、より高機能な表示ユニットに交換するための見積もりが届きました。 ソーラーフロンティアモニター交換工事として、合計145,212円でした。 フロンティアモニターサーバーさえあれば、フロンティアディスプレイの代わりにパソコンが使えるようですが、それでも10万円以上の出費になってしまいます。 これでは、金銭的に元が取れる時期が延びてしまいますし、交換したとしても、数年後に壊れて、また高価なモニター機器に交換することの繰り返しになりかねません。 パワーコンディショナ側の異常だった場合、交換工事しても発電量をモニタできない可能性について尋ねると、フロンティアモニターは表示ユニットSDP0201C用のインタフェースを使わないため、仮にそこがダメでも使えるはずとのことでした。 つまり、パワーコンディショナ側に異常がある可能性はあっても、表示ユニットSDP0201C用のインタフェースの異常は、表示ユニット側の異常として扱うということでしょう。 カラー液晶で無線で通信するタイプに比べ、モノクロ液晶の表示ユニットSDP0201Cは安価だったのと、有線接続で機能も少ないため故障も少ないだろうと思って選びましたが、裏目に出たようです。 交換する場合、使わなくなる表示ユニットは放置または撤去するとのことなので、自分で調査・復旧を試みることにしました。 とりあえず、表示ユニット下部にある2つの爪を押しながら壁から外し、4本のリード線からなる接続ケーブルのコネクタを引き抜きます。 表示ユニットSDP0201Cの背面は絶縁シートで覆われていますが、1か所だけネジで、あとは両面テープで固定されています。 絶縁シートを除き、基板をチェックしても異常は見られませんでした。 表示ユニットSDP0201CのマイコンはルネサスのH8/3847Rが使われているようです。 バックアップ用ボタン電池にも異常はみられませんでした。 この電池がダメになった場合、おそらく、再接続したとき日時が消えたり、停電の記録が残らないと思われますが、日時はキープされ、停電を示すP-02も正常に記録されていました。 そのまま元に戻しましたが、その翌日に復旧することはありませんでした(ケーブル脱着だけでは復旧しなかった)。 さらに、後日、取り付け工事説明書を参照して、接続ケーブルの電圧について調べました。 黒-白は電源らしく、DC8Vが印加されているか確認すると、8.12Vでした(白がGND?、黒が8.12V)。 赤-緑は発電量を伝える信号線らしく、発電時にモニタすると数秒から10秒に一度電圧が変動するらしいのですが、発電していない時の電圧を調べると、0.111Vで変動もしませんでした(赤がGND?、緑が0.111V)。 (ケーブルを外した状態で、赤-緑を調べると、0.218Vでしたので、差動なのでしょうか) 「▼もどる」「▲すすむ」「時刻設定」の同時押しで、パワーコンディショナと表示ユニットが正しく接続されているか3分かけて自動的に確認する機能が呼び出せます。 発電していない夜間に試したのですが、発電していない状態ではパワーコンディショナが検知できないので、「0」になってしまいました。 仕方がないので、翌朝明るくなってから試そうと思い、そのまま忘れて、夕方に表示ユニットを見たら、なぜか復旧しており、当日の発電量も記録されていました(7月18日は2.1kWh)。 信号線にテスターのプローブを当てたり、接続を確認する機能を呼び出したことが刺激になって復旧したのでしょうか? 2014年6月25日から7月17日までの発電量を知ることができないのは残念ですが、このまま様子を見ることにしました。 ところで、表示ユニットの接続ケーブルに異常がないか調べるため、表示ユニットを取り付ける裏板の裏を確認したら、ただ石膏ボードを切り欠いただけで、ビスで直付けされていました。 取り付け工事説明書には、隠ぺい配線する場合、必ずJIS1個用または2個用スイッチボックス(JIS C8340)を使うように指定されているので、工事説明書を無視した異常な取付方法ということになります。 接続ケーブルを外して、めくらプレートをはめるだけで、4,300円の見積もりは高いと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.19 18:09:00
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