カテゴリ:家作り
床暖房およびエアコン室外機の取り付け不良により、免震架台経由で室内に騒音が響いていた件ですが、昨日無事に修正されました。
使用したのは、クラシキ(倉敷化工)の丸形防振ゴムSUSシリーズ「KA-30-26HSUS」です。 円筒形の防振ゴムの上下にSUS(ステンレス)のボルトが付いているものです(両端おねじ止めタイプ)。 付属のナット、スプリングワッシャーもSUSです。 (当初予定していたミスミの防振ゲルBGELH151は、ボルトがSUS製ではなく、また、施工業者が入手困難とのことで採用を断念) 「KA-30-26HSUS」は、「KA-30SUS」よりも少しだけ防振ゴム部分の高さがあり、室外機の振動を吸収しやすくなっています。 まず、ステンレスではないボルトで免震架台に固定されていたエアコンですが、ボルトを外し、丸形防振ゴムに交換されています。 本来、エアコン用の固定用ボルトはステンレス製で、ボルトの太さはM10です。 「KA-30-26HSUS」のボルト部分の太さはM8で少し細いので、取付には大小2つのワッシャーが追加使用されています。 錆びるコーススレッド(粗目造作ビス)で固定されていた床暖房用の室外機も丸形防振ゴムに交換されました。 免震架台の裏側から見える丸形防振ゴムのボルトです。 このボルトを通すため、免震架台には穴が開けられたのですが、20穴分でドリルのビットが3本もダメになったそうです。 予備で2箇所分付いてきたというナットとスプリングワッシャーは、なくさないようにボルト上部に追加されました。 なお、防振ゴム部分には、KURE「ラバープロテクタント」を吹き付け、劣化を防止しておきます。 丸形防振ゴムの効果は絶大で、床暖房やエアコン始動時に発生していた室外機の振動音が屋内に響くことがなくなりました。 音はかすかに聞こえるものの、室内の冷蔵庫や換気扇の音の方が大きいくらいです。 丸形防振ゴムを固定しているボルトの上と下を指で触れると、各室外機が発生する振動の大きさと、防振ゴムの効果がわかります。 逆に防振効果のある丸形防振ゴムを使わないと、発生している振動の大きさが分かりにくいと思います。 暖房運転時において、各室外機が発生する振動の大きさは、以下の通りでした。 (大)長府製作所の床暖房兼エアコン室外機:AEY-4030SVXF (43kg) (中)ダイキンのエアコン室外機:R22JPS (22kg) (小)ナショナル(Panasonic)のエアコン室外機:CU-M536A2 (48kg) 床暖房と違い、エアコンは冷房時にしか使わないので、暖房時と同じ振動が冷房時にも発生するかわかりませんが、冷房時にも期待できます。 室外機5台分計20脚を丸形防振ゴムに交換する作業にかかった時間は約2時間半ほどでした。 新築時に丸形防振ゴムの取付が行われていれば、もっと短時間で済むと考えられます。 免震架台に室外機を取り付ける際、標準的に施工すべき内容だったと考えますので、一条工務店には改善してほしいと思います。 また、現在も室外機からの振動で悩まれている方は、丸形防振ゴムへの交換をおすすめします。 エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の騒音軽減にも効果があるはずです。 ボルトの下向き取付に対応したメック製プラロック(PQB-36など)を使えば、丸形防振ゴムの取付に穴あけは不要でしょう。 (関連記事) 施工不良-エアコン室外機の固定にステンレスではないボルトが使用されている- 床暖房およびエアコン室外機の再施工が決まる エコキュートの騒音対策 -振動および低周波音の抑制- [https://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/内をGoogleで検索] → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜へ直接メールを送る → 伊藤@横浜のROOMへ行く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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