テーマ:家を建てたい!(9946)
カテゴリ:家作り
我が家はトイレ換気扇を2つとも交換しています。
1階:MAX「VF-H08TS3」→Panasonic「FY-08PFL9D」 2階:MAX「VF-H08TS3」→Panasonic「FY-08PFE9D」 交換した主な理由は、いくらホコリが詰まっても、分解ができず、羽根の掃除ができない仕様だからです。 なぜかMAXの換気扇は掃除できない設計のようです。 掃除しない人が設計したのでしょうか。 (関連記事) トイレ用換気扇(パイプファン)の代替候補についての検討 トイレ用換気扇(パイプファン)を交換 2階トイレの換気扇も交換 トイレ換気扇交換後の有効換気量とバスルームの換気量について やはり問題だったのか、一条工務店はMAX「VF-H08TS3」の採用をやめ、三菱の「VP-12PED6」に変えたみたいです。 今度もシャッター付きですが、羽根を取り外して掃除できるタイプです。 ただ、なぜ三菱の「VP-12PED6」を採用したのかわかりませんでした。 いくつかの換気扇と比較してみました。 まずは、基本的な仕様とスペックの比較です。 電気式シャッター付換気扇での比較ですが、Panasonic以外は相当隙間面積αAを公開していません。 高気密住宅では重要な数値ですので、公開すべきだと思います。 「VF-H08TS3」は100mm径のパイプに取り付けていたのですが、「VP-12PED6」は150mmの穴を開ける必要があります。 そのため、「VF-H08TS3」を外して「VP-12PED6」を取り付けることはできません。 「VP-08PED6」なら取り付けられると思いますので、なぜ「VP-08PED6」にしなかったのかわかりません。 断熱や気密で不利になりますので、あまり大きな穴を開けない方がよいと思います。 なお、150mのパイプであれば、Panasonic「FY-12PFE9D」も取り付けられます。 「FY-12PFE9D」は、単に「FY-08PFE9D」を大きくしたタイプではなく、少し特性が異なります。 三菱の「VP-08PED6」や「VP-12PED6」の方が風量が多く感じますね。 ただし、この風量は、無風のときにすべての窓を開けているような、室内外の気圧差がない場合の風量です。 換気扇使用時は室内の気圧が下がりますので、実際の風量は静圧-風量曲線を見る必要があります。 まずは、MAX「VF-H08TS3」の静圧-風量曲線です。 静圧が5Paのときの風量は約40m3/hで、20Paのときの風量は約27m3/hです。 VF-H08TS3の代わりに1Fトイレに取り付けたパナソニックFY-08PFL9Dの仕様と静圧-風量特性図です。 静圧が5Paのときの風量は約45m3/hですが、20Paのときの風量は約20m3/hです。 この換気扇は24時間使用しますので、電気式シャッターはありません。 2Fトイレに採用したパナソニック「FY-08PFE9D」の仕様と静圧-風量特性図です。 5Paのときの風量は約40m3/hですが、20Paのときの風量は約15m3/hまで落ちます。 Panasonic「FY-08PDAE9D」の仕様と静圧-風力特性曲線です。 5Paのときの風量は約38m3/hで、20Paのときの風量は約20m3/hです。 「FY-08PFE9D」とはグリルの差しかないと思われるのですが、意外とスペックが変わるようです。 Panasonic「FY-08PP9D」の仕様と静圧-風力特性曲線です。 「FY-08PP9D」は三菱の「VP-08PED6」や「VP-12PED6」と同様に前面グリルが開閉するタイプのシャッターです。 5Paのときの風量は約45m3/hで、20Paのときの風量は約30m3/hです。 次に、三菱「VP-08PED6」の静圧-風力特性曲線を見てみます。 パイプ抵抗がなければ5Paのときの風量は約60m3/hもあります。 しかし、20Paのときの風量は0m3/h以下です。 たとえば、キッチンの換気扇を回して、室内の気圧が20Pa下がれば、排気できないだけでなく、逆流する恐れがあります。 VP-08PED6は高密閉電気式シャッターにより漏れ風量を減らしているようです。 静圧60Paでの比較をしていますが、換気扇停止時には問題なくても、使用時に電気シャッターを開けたとたん逆流してしまうでしょう。 20Pa以上の気圧差があれば排気できないのですから。 三菱「VP-12PED6」の静圧-風力特性曲線です。 パイプ抵抗がなければ5Paのときの風量は約130m3/h、20Paの風量は約40m3/hです。 しかし、25Paでは排気できずに逆流してしまうと思われます。 実際、トイレ使用中にキッチンのレンジフードを使ったとき、排気が逆流してしまう例が報告されています。 気密性が高く、負圧になりやすい家には、向いていない換気扇といえます。 ちなみに、停止時の漏れ風量は不明です。 Panasonic「FY-12PFE9D」の仕様と静圧-風力特性曲線です。 5Paのときの風量は約90m3/h、20Paの風量は約60m3/hです。 50Paでも約10m3/hは排気できそうです。 一応「高気密電気式シャッター付」ですので、使用していない時の逆流も抑えられると思います。 Panasonicの場合、100mmパイプに付ける換気扇の羽根はプロペラファンですが、150mmではターボファンです。 ターボファンは消費電力の割に風量が稼げないものの、空気を押し出す力には優れています。 車や自転車の変速ギアに似ています。 低速ギアでは力強いものの、スピードが稼げません。 高速ギアではスピードが出ますが、登り坂は苦手です。 (お知らせ) noahnoah研究所は、2016年2月から "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に引っ越しています。 従来のサイト "http://homepage3.nifty.com/nnl/" は、2016年9月29日にサービスが終了しました。 ミラーサイト "http://freett.com/nnl/" は、2016年3月31日に廃止されています。 お手数ですが、ブックマークは "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に変更をお願いします。 → 伊藤@横浜のROOMへ行く → このnoahnoah研究所のブログ内をGoogleで検索する → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜へメールを送る ※このnoahnoah研究所のブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/)の画像および文章は、出典元を示していただければ、私に事前許可を得ることなく、引用していただいても構いません(出典元を示さず盗用しないようにお願いします)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[家作り] カテゴリの最新記事
|