テーマ:家電よもやま(9433)
カテゴリ:家電
National(現Panasonic)のIH炊飯器SR-HS101-Cを使っていたのですが、最近壊れました。
この炊飯器を買ったのは2008年5月でしたから、約9年前、今の家を建てる前です。 (関連記事)安全のため炊飯器を買い換えました 不具合内容は、「炊飯器のふたが完全に閉まらない」というものです。 ふたを何かで押さえないと、ふたが少し浮いてしまっていました。 妻は気付かなかったようです。 このまま放置すると、そのうち炊飯中にふたが開き、熱い蒸気でヤケドするおそれがあります。 とりあえず、ガムテープで押さえて使っていました。 原因はフックボタンの経年劣化による変形です。 ふたを抑えた状態では、フックボタンが斜めになっていることがわかります。 表面の塗装も酷く剥げています。 また、表示パネルの中央が割れてしまっています。 なぜ割れたのかわかりませんが、何かをぶつけたかのような感じでした。(たぶん犯人は妻) 炊飯器自体もかなり汚れています。 妻はこういうのを気にしない人ですから、私が掃除せずに放置するとこうなります。 なお、SR-HS101用に限らず、炊飯器のフックボタンとバネを補修品として扱っている店もあります。 パナソニック公式サイトでは、ふた加熱板と内釜しか扱っていないようです。 やはり分解を伴う修理作業は危険ですので、自分で取替えて欲しくないのでしょう。 IH炊飯器SR-HS101-Cの表示パネルを外して、フックボタンを取り出してみました。 パネルは爪で固定しているだけですので、適当なマイナスドライバーなどを隙間に突っ込んでこじれば外れます。 この状態にすると、フックボタンとバネが取り出せます。 フックボタンの左側にある突起が曲がっています。 折れてはいないので、経年劣化と熱で変形したのでしょう。 ちなみにこのボタンの材質は、裏の刻印を見る限りABS樹脂です。 酷く変形して塗装も剥げたフックボタンに比べ、ボタンを押し上げるバネは全く問題なしでした。 修理で交換する場合はバネも替える方が無難でしょう。 この炊飯器用ふたを閉じるフックボタンにおける設計上の問題点は次の通りだと思います。 ・フックボタンが変形してフタが閉まらなくなると、漏れだす熱で更に変形が促進される構造 ・フックボタンの軸周囲が応力に弱い形状になっている可能性 ・ABS樹脂の配合や成形時の熱管理に失敗しており、設計より弱くなっている可能性 ボタンの位置や形状に関しては、基本的なDFMEA(設計故障モード影響解析)ができていないとしか言いようがないですね。 樹脂成形の問題であれば、同じような不具合が多数発生しているはずです、 現在も同じような位置にフックボタンがある炊飯器もありますが、比較的安い製品が多い印象です。 そういう製品は避けた方が無難ということなのかもしれません。 とりあえず、フックボタンだけを交換しても、いずれ同様に危険な状態になるおそれがあります。 表示部パネルの割れも気になりますので、この炊飯器は廃棄することにしました。 お勉強を兼ねて炊飯器を分解しつつ、ゴミとして分別していきます。 左側は樹脂パーツのみですが、まだ右側は金属以外が付着しているパーツが含まれています。 これからさらに金属のみを取り出し、「小さな金属類」ゴミとして出します。 金属以外の樹脂などは「燃やすごみ」に出します。 ケーブルや基板など、金属が混ざっていても、金属以外が含まれていると、「小さな金属類」として出せません。 (お知らせ) noahnoah研究所は、2016年2月から "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に引っ越しています。 従来のサイト "http://homepage3.nifty.com/nnl/" や "http://freett.com/nnl/" にはアクセスできません。 お手数ですが、ブックマーク先は "http://ito.o.oo7.jp/nnl/" に変更してください。 [Googleでnoahnoah研究所のブログ内を検索] ※noahnoah研究所のブログ(https://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/)に掲載した画像および文章の盗用はおやめください。 (出典元さえ示していただければ、私に事前許可を得ることなく、使用していただいても構いません) → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜のROOMへ行く → 伊藤@横浜へメールを送る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2017.07.29 06:01:08
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